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PyCharm + Django + 仮想環境 (pyvenv + Python3) でステップ実行できるまで (mac)

Last updated at Posted at 2016-05-23

やってみたいけど敷居高いのでできない、という弊社社員を想定して書きます。

Djangoプロジェクト名は、仮に「test-oauth-client」とします。1

PyCharm は有料のPython 開発環境です。

1. Python 仮想環境 を作るまで

1-1. HomeBrew のインストール 2

http://brew.sh/index_ja.html ここから。

1-2. Python3のインストール

$ brew install python3

スクリーンショット 2016-05-23 17.13.42.png

完了すると、pyvenv-3.5 コマンドも一緒にインストールされます。

1-3. 仮想環境の作成

先ほど、Python3 と一緒にインストールされた pyvenv-3.5 を使います。

$ cd
$ mkdir .virtualenvs
$ pyvenv-3.5 .virtualenvs/test-oauth-client

ホームディレクトリ/.virtualenvs/test-oauth-client に、Python3.5 の仮想環境が作られます。
仮想環境の名前は、Django プロジェクト名と必ずしも一致させる必要はありませんが、一致させたほうがわかりやすいでしょう。

1-4. 試しに仮想環境に入ってみる

$ . .virtualenvs/test-oauth-client/bin/activate

↑ドットコマンドです。source .virtualenvs/test-oauth-client/bin/activate でも同じです。

スクリーンショット 2016-05-23 17.19.13.png

プロンプトに (test-oauth-client) と追加されます。
これは、仮想環境に入ったことを表しています。

$ python --version
Python 3.5.1
$ /usr/bin/env python --version
Python 3.5.1
$ which python
/Users/ytyng/.virtualenvs/test-oauth-client/bin/python

仮想環境に入っている間だけ、デフォルトの Python の場所が変更されます。

仮想環境から出るには

$ deacitvate

なお、仮想環境に入るには「virtualenvwrapper」という Python ライブラリがあると便利かもしれません(ここでは言及しません)。

2. Djangoプロジェクトを作るまで

2-1. 仮想環境に入っておく

仮想環境上に Django をインストールするため、activate しておきます。

$ cd
$ . .virtualenvs/test-oauth-client/bin/activate

2-2. ディレクトリの作成

適当なディレクトリの下に、test-oauth-client ディレクトリを作成します。
これがリポジトリのルートとなります。

$ cd workspace
$ mkdir test-oauth-client
$ cd test-oauth-client

2-3. Django のインストール

Django のコマンドでプロジェクトディレクトリを作成するため、Django をインストールしておきます。

$ pip install django

2-3. startproject

先ほどのディレクトリの中に、Django プロジェクトを作成します。
Django プロジェクトはリポジトリルートから1階層下げたほうが使い勝手が良いでしょう。

$ pwd
/Users/ytyng/workspace/test-oauth-client
$ django-admin.py startproject test_oauth_client

test_oauth_client ディレクトリが作成されます。

2-4. Django プロジェクトの実行

$ cd test_oauth_client
$ ./manage.py

スクリーンショット 2016-05-23 17.37.02.png

エラーなくサブコマンド一覧が表示されることを確認します。

$ ./manage.py migrate

初期データベースが作成されます。
デフォルトでは SQLite3 が使われます。

2-5. Djangoプロジェクトの実行

まったく何もしていないプロジェクトですが、ひとまずテストHTTPサーバを起動してみます。

$ ./manage.py runserver
Performing system checks...

System check identified no issues (0 silenced).
May 23, 2016 - 08:38:32
Django version 1.9.6, using settings 'test_oauth_client.settings'
Starting development server at http://127.0.0.1:8000/
Quit the server with CONTROL-C.

このように出力されれば起動しています。

2-6. ブラウザで動作の確認

ブラウザで、http://127.0.0.1:8000/ にアクセスしてみましょう。

「It worked!」 が表示されれば、Django が起動しています。

スクリーンショット 2016-05-23 17.40.31.png

動作を確認したら、ターミナル上で Ctrl+c を押して、サーバを終了しておきましょう。

3. PyCharm のインストールと設定

3-1. インストール

https://www.jetbrains.com/pycharm/
ここからインストールしてください。
30日間試用できます。

3-2. 起動とプロジェクトの登録

リポジトリルートに移動し

$ cd ~/workspace/test-oauth-client/

PyCharm 起動

$ charm .

これでも同じです。$ open -a PyCharm .
また、PyCharm のアイコンをダブルクリックして起動し、File → Open からディレクトリを開いても良いです。

3-3. PyCharm のセットアップ

3-3-1. プロジェクトストラクチャの設定

まず、プリファレンスを開きます。

⌘+,

検索窓に 「structure」と入力し、左ペインに出てきた「Project Structure」をクリック。

Django のプロジェクトルートである、test_oauth_client (リポジトリルートの1階層下の)が見えると思いますので、それをクリックして選択し、「Sources」をクリック。

右ペインの、「Source Folders」にディレクトリが追加されますので、「OK」をクリック。

スクリーンショット 2016-05-23 18.10.02.png

3-3-2. Python 仮想環境の指定

プリファレンスを開きます。⌘+,

検索窓に 「interpreter」と入力してください。

検索結果に、「Project Interpreter」 が出てきますので、クリック。

右ペインの、「Project Interpreter」プルダウンをクリックして開き、一番下に「Show All」があるのでクリックしてください。

スクリーンショット 2016-05-23 17.50.25.png

Project Interpreters ダイアログが表示されますので、左下の「+」をクリックし、「Add Local」を選択。

スクリーンショット 2016-05-23 17.52.01.png

ファイル選択ダイアログが表示されますので、一度左上のホームアイコンをクリックしてください。

そして、先ほど登録した .virtualenvs/test-oauth-client を探して開いていきます。
さらに、その中の bin/python のシンボリックリンクを選択し、「OK」をクリック。

スクリーンショット 2016-05-23 17.54.21.png

さらに、「OK」をクリック→Preference ウインドウに戻るので、先ほどの仮想環境が選択されていることを確認後さらに「OK」。

バックグラウンドで、プロジェクト構造の再スキャンが始まります。

3-3-3. Django 環境の指定

プリファレンスを開きます。⌘+,

検索窓に 「django」と入力してください。

Languages & Frameworks の中の「Django」が検索されますので、クリックして選択。

「Enable Django Support」にチェック。

Django project root に、test_oauth_client (リポジトリルートの1階層下の) を指定

settingsに、settings.py を指定。
「OK」をクリック

スクリーンショット 2016-05-23 18.05.25.png

3-3-4. 起動コンフィグレーションの設定

PyCharmの、右上にある [▼] プルダウンをクリックし、「Edit Configurations...」をクリック。

スクリーンショット 2016-05-23 18.13.47.png

Run/Debug Configurations ダイアログが開くので、右上の + をクリックし、「Django server」を選択

スクリーンショット 2016-05-23 18.14.29.png

Name: は任意で良いですがひとまず runserver とし、OK をクリック。

先ほどのプルダウンの2つ右隣の、虫ボタンをクリック。デバッグ実行モードとなります。

スクリーンショット 2016-05-23 18.16.11.png

http://127.0.0.1:8000/ にブラウザでアクセスしてみると、デモページが表示されます。

3-4. ブレイクポイントの設定

PyCharm でデバッグする準備が整いました。

さて、今のプロジェクト内容はデフォルトのため、ブレイクポイントを設定するプログラムすらありませんので、Django のコード中にブレイクポイントを仕込んでみます。

PyCharm上で、Shift を 4 回押し、検索窓に「get_response」を入力します。
いくつか get_response が該当しますが、 BaseHandler in ... と説明がついているものを選択してください。

スクリーンショット 2016-05-23 18.33.44.png

BaseHandler クラスの get_response メソッドが表示されますので、エディターペインの左側をクリックするとブレイクポイントを設定できます。

スクリーンショット 2016-05-23 18.37.51.png

そして、ブラウザをリロードすると、ブレイクポイントで処理が停止し、ステップ実行したり、デバッガで変数を見れたりできるはずです。

スクリーンショット 2016-05-23 18.38.37.png

  1. test-oauth-consumer の方が適切な名前だったか…

  2. 今まで、ホームブリューと読んでたら、「ホームブルーだよ」と指摘された。YouTube の動画見たら、たしかに「ホームブルー」っぽい。

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