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トランザクション中にrescueするとロールバックしないので注意!

Last updated at Posted at 2021-01-27

トランザクション中のrescueはロールバックを発生させない

動画による説明

[Ruby on Rails] トランザクション中のrescueには気をつけて

トランザクション中のrescue

このようにすると、create!で発生した例外をキャッチして、exec_transactionの返り値としてfalseを返すことができます。

def exec_transaction
  ApplicationRecord.transaction do
    User.create!(name: 'Duplicate')
    User.create!(name: 'Duplicate')
  rescue ActiveRecord::RecordInvalid
    false
  end
end

Userモデルは下記のようにバリデーションが設定してあります。

class User < ApplicationRecord
  validates :name, uniqueness: true
end

このコードを実行すると、二回目のcreate!でエラーが発生しますが、ロールバック処理が実行されません

Rollbackが起きる仕組み

transactionメソッドに与えられたブロックは、最終的にwithin_new_transactionメソッドの中で実行されます。
ここで、与えられたブロックで発生したすべての例外をキャッチして、ロールバックを発生させたあと、例外をもう一度送出します。

activerecord/lib/active_record/connection_adapters/abstract/transaction.rb#L313-L318

この動作によって、transactionで例外が発生すると、ロールバックが暗黙的に実行されて、例外の送出も行われます。

Exceptionをキャッチするとロールバックしない

上述の通り、発生した例外をトリガーにしてロールバックが発生します。したがって、先に示したコードのようにブロックの中で例外をキャッチしてしまうと、ロールバックが起きません。

ロールバックしつつ例外をキャッチしたい場合

方法は二通り。明示的にロールバックするか、トランザクションの外側で例外をキャッチする。

明示的にロールバック

こちらの動画で紹介されている方法と同じ考え方です。
https://www.youtube.com/watch?v=jFBvEQhApKQ

ActiveRecord::Rollbackを送出してロールバックを行い、全て正常終了したかどうかを返り値とします。

def exec_transaction
  success = true
  ApplicationRecord.transaction do
    success &= User.new(name: 'Duplicate').save
    success &= User.new(name: 'Duplicate').save
    unless success do
       raise ActiveRecord::Rollback
    end
  end

  success
end

トランザクションの外側で例外をキャッチする

ロールバックが発生したら例外は再度送出される、という性質を利用します。


def exec_transaction
  ApplicationRecord.transaction do
    User.create!(name: 'Duplicate')
    User.create!(name: 'Duplicate')
  end
rescue ActiveRecord::RecordInvalid
  false
end

そもそもの例外処理の設計

こういう例外処理がある事自体が良くない可能性もあります。もちろん、すべてが悪いということではないです。
エラー処理の設計については、下記の資料で非常に丁寧にまとめられています。

Railsアプリケーションにおけるエラー処理(例外設計)の考え方
プロを目指す人のための例外処理(再)入門 / #rubykansai 2018-01-13

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