はじめに
まだプレビューですがAzure Virtual Network ManagerでIPアドレス管理が出来るようになったので試してみます。
IPアドレスプールの作成
まずは、管理するIPアドレスのプールを作成します。
日本のリージョンはまだ使えないため、対応している米国東部を選択しています。
また、VNetと同じリージョンである必要があります。
プールの割り当て
既存VNet
既に存在しているVNetに割り当てられます。
VNetのアドレス空間がIPプールの範囲内に入っている必要があります。
新規VNet
Vnet作成時にアドレス空間をIPプール範囲内の値に収めることができます。
ただし、IP範囲を好きなように指定できないため、大きい範囲、連続していない範囲(192.168.0.0と10.0.0.0等)でIPプールを作っていると思ったとおりのIPをアドレス空間にすることが出来ません。
新規VNet作成時にIPプールから割当てる場合は、アドレス空間の割当毎に子プールを作ると良さそうです。
VNet以外
Azure VNet以外にもオンプレミスや別クラウドで使用するIPアドレスを登録してIPアドレスを管理することが可能です。
注意点
現状(2024年10月時点)では以下の挙動のため、注意が必要です。
私の環境だけで発生している可能性もありますが…。
- VNet割り当て後のアドレス空間の変更は不可能
- アドレス空間の追加、IP数の変更、保存しても反映がされませんでした
- IP範囲を自分で指定できない
- 指定出来るのがプールのみとなり、希望のIPアドレスを採番するのが難しいです
おわりに
必ずIPプール内のIPアドレスを使用することになり、誤ったIP範囲を使う可能性が減りうまく使えれば便利なものですね。