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こんにちは。エクセルソフトの田淵です。

遅れましたが、Xamarin使ってみたいなという企業の方向けの情報を書いていきたいと思います。

本ドキュメントを読んで役に立つ方:企業の開発者、開発チームのリーダー、経営者(特にC# がメインの会社)

個人開発者の方で「C# は書けるけどiOS/Androidもやってみたいな」という方は、今すぐXamarinに手を出してこれから来るであろうビッグウェーブに備えましょう。Visual Studio Communityも無料ですし、必要なのはやりたいという強い気持ちだけですよ!(^^)

企業でXamarinを導入するのに必要な費用

まず、一番大事なことですが、Community Editionの対象となる企業を除いて、企業でXamarinの開発するのはタダではありません。開発対象がiOS/Androidの場合は、Visual Studio with MSDN Subscriptionという製品が必要になります。

詳しくは Xamarinのライセンスを整理してみた - nuits.jp blog をご覧ください。

永続ライセンスの場合は、最低75,000円/年(MSDNは2年毎の更新なので初期費用としては150,000円くらいです)くらい、終了すると使用権が無くなるサブスクリプションのみで良ければ55,000円/年くらいの金額となります。

加えて、開発者1名に付きMacマシンが1台必要です。ビルドだけならMac Miniでも耐えられると思いますので、初期費用は永続ライセンスの場合で20万円くらい、サブスクリプションで13万円くらいでしょうか。

大企業の場合はMSDNを企業契約している事が多いので、社内の情シスなどライセンスを管理している部門に聞いてみて下さい。

※ライセンスについて詳しく知りたい方は @ytabuchi までお問い合わせ下さい。

なぜXamarinなのか

そんなお金の掛かるXamarinをなぜ使うのでしょうか?

仮にみなさんの職場でiOS/Androidの開発をやらねば!となった時に、iOS/Androidネイティブ開発ができる人がいない場合、新たに派遣、フリーランスまたは社員を雇う必要があります。派遣の方がすぐに見つかるとは限りませんし、3ヶ月の短期間でも紹介会社への支払いや様々な経費を含めると100万円くらいはすぐに掛かってしまうでしょう。

そしてなにより、開発を丸々お願いした場合社内にノウハウが残りません。

C# がメインの企業であれば、Xamarinが最良の選択肢です。Javaがメインの企業でもXamarinがなかなか良い選択肢になるでしょう。C# 開発者が既に社内にいる場合、ほぼ間違いなくVisual Studioをお持ちだと思います。既存のコストに追加すべきはMacのマシン代だけです。

安定したC# という言語を使用して、iOS/Android/Macアプリが作れるXamarinであれば、これらのアプリに使用したロジックをWindowsデスクトップ向けのWPFアプリと共有することもできます。

色々意見はあると思いますが、C#er には最高の環境です。

@nuits_jpさんの 私がXamarinを選びたい理由 - nuits.jp blog も参考になるかと思います。

Objective-C/Swift/Java/Kotlinで既にアプリを開発している企業でも、実はXamarinの導入が少しずつ進んでいます。同じ言語で記述でき、ロジック部分を共通化できる点に魅力を感じて頂いているようです。

どうやって採用を促すか

そんな素晴らしいXamarinですが、実際に採用してもらおう、となった時には、ボトムアップ、トップダウンのケースがあるかと思います。トップダウンで採用してもらうためにも、日本マイクロソフトに頑張ってもらいたいところですね。大企業であれば、事例が重要になるでしょうし、中小企業であれば、Microsoftが公式にXamarinを採用して、OSSにコミットしている点を担当の方の熱量でプッシュすれば試しに採用になるかもしれません。

やはり色々な方に可能性を感じてもらうことが必要です。

多くの場合、ボトムアップで社内啓蒙活動をすることになるかと思います。そんな時は、社内勉強会、社内ハンズオン、ハッカソンなどがお勧めです。先日の記事で 日本語ドキュメントを見ながら出来る各種ハンズオン を紹介していますので、是非社内でXamarinに興味のある方を集めてやってみて下さい。
私を呼んでいただければ、全部が全部ではありませんが、参加出来るように調整も可能です。

また、現在私の所属するエクセルソフトでは、Xamarinで開発が出来るパートナーを募集しており、もう少しで発表できる予定です。開発できる会社がこれだけあるのか。ということが分かれば、Xamarinの案件をやれるかどうか分からなくても、パートナーさんと一緒にチャレンジする。とかは出来るようになると期待しています。

Xamarinの案件がより増えて、開発できる会社が開発を受託したりサポートしたりしてもっともっとXamarinでの開発がメジャーになっていくように私も頑張りますので、皆さんも社内啓蒙活動を頑張っていただければ嬉しいです。

ちょっとポエムっぽくなりましたが、導入を検討されている企業の方へのヒントになれば幸いです。

以上です。

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