はじめに
先日 Twitter を眺めていたところ、エレコムのオンラインストアにて業務用 AP が 1 台 1500 円程度で売られていると話題になっていました。
このところ少しネットワークの勉強をしてみようとルーターやらあれこれ購入していたところだったので、この AP をそれらに組み合わせてみることにしました。
ちなみにこの製品、 AC 給電のポート自体は存在しますが PoE 環境に導入される想定で作られているらしく AC アダプターが別売りとなっています。
公式サイト の仕様曰く
定格入力電圧 IEEE802.3af 37V-57V / IEEE802.3at 42.5V-57V、消費電力 12.5W、発熱量 45.0kJ/h
とのことなので、そこまで大出力が必要というわけでもなさそうです。
今回はとりあえず PoE インジェクターを購入して電源供給を行いました。
環境
ルーター=Yamaha RTX1200
AP=Elecom WAB-I1750-PS
無線で飛ばすネットワークは
- address=192.168.10.0/24
- vlan id=10
とします。
ルーター側(RTX1200)
VLAN の設定を行います。
vlan lan1/1 802.1q vid=10 name=vlan10
ip lan1/1 address 192.168.10.1/24
AP 側(WAB-I1750-PS)
接続
セットアップするために、ネットワークへ 繋いでいない パソコンを用意してください。
- WAN 側のポートを構築済みのネットワークへ 繋がずに 、 LAN 側のポートとセットアップ用パソコンの LAN ポートを接続する
- セットアップ用パソコンの IP アドレスを
192.168.3.2
に設定する - ブラウザで
192.168.3.1
に接続する - ユーザー名
admin
、パスワードadmin
を入力する
とりあえずこれでメニューを開くことができます。
ファームウェアアップデート
もう 10 年以上前に発売された製品にはなりますが 2024 年 8 月にファームウェアの更新が入っているので適用しましょう。
ダウンロードした zip ファイルの中に入っている .bin ファイルを、 Web GUI の「ツールキット」にあるファームウェアアップデートから指定してアップデートします。
適用されたのち自動で再起動するので 2 分ほど待ちます。
VLAN 設定
VLAN の設定へ入る前に、この辺りで管理者パスワードや NTP の設定をしておくと良いと思います。
無線設定
まずは無線の設定をします。
2013 年発売の製品ながら IEEE 802.11ac に対応しているので、どうせだったら速いやつを使ってみましょう。
なお、セキュリティ設定に関しては WPA2-PSK までの対応となっています。
2018 年発表の WPA3 には対応していません。
Pre-shared キーに UUID でも突っ込んでおきましょう。
SSID 名欄の後ろに VLAN ID の欄があるので忘れずに入力します。
設定を適用したら無線に関する設定は終了です。
LAN 側 IP アドレスの変更
現時点では AP の IP アドレスが 192.168.3.1 ですが、 192.168.10.0/24 にくっつけたいので 「LAN 側 IP アドレス」から設定を変更します。
- IP アドレス割り当て = 静的 IP アドレス
- IP アドレス = 192.168.10.2
- サブネットマスク = 255.255.255.0
- デフォルトゲートウェイ = ユーザー定義 / 192.168.10.1
これらの設定を適用するともちろん Web GUI にアクセスするためのアドレスも変わるので、セットアップ用パソコンのアドレスを変えつつ設定したアドレスに再度接続します。
VLAN の設定
VLAN の設定をします。
メニュー左側の「VLAN」を開き、有線ポート(PD)を「タグ付きモード」にし、VLAN ID を 10 にします。
また、無線の欄で先ほど設定した SSID の VLAN ID が 10 になっているか確認します。
ここまで適用できたら AP の WAN 側を RTX1200 と繋ぎましょう。
感想
すごく良いおもちゃを手に入れられてうれしいです。