私は常日頃から作業環境はよくしろと啓蒙活動を行っているのですが、その一環にキーボードがあります。今回は私が12年間かけて触ってきたキーボードの紹介と結論をお伝えしたいと思います。
まず、キーボードには沼というものがあり、好きなキーボードを見つけるまでキーボードを買い続けることになります。そして好きなキーボードに出会ってもより良いキーボードに出会うこともあります。気にせずに散財していきましょう。
Happy Hacking Keyboard(以下、HHKB)を使っている方なら聞いたことあると思いますが私もこの言葉を知ったときにそうだなってなったので引用させていただきます。
アメリカ⻄部のカウボーイたちは、
馬が死ぬと馬はそこに残していくが、
どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。馬は消耗品であり、
鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、
生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない。
ただ、先程も述べましたが良い鞍が一つとは限らないのです、RPGをやっている方なら分かると思いますが新しい街に行き新しい武器を買う、そんな気持ちです。
さて前置きが長くなりましたが、私のキーボード遍歴とおすすめポイントを伝えていきます。
ノートパソコンのキーボード(パンタグラフ)
現場で渡されたノートパソコンをそのまま使うパターンですね、Webシステムを作成する現場ではデスクトップパソコンの性能が不要なため、持ち歩けるノートパソコンが支給されるケースがあります。そして大抵のノートパソコンはパンタグラフと言われる機構になっています。正直最初はこれでなれてたのでキーボードって何でも大丈夫じゃんって思っていた時期でもあります。
HHKB
そして出会ったのが、HHKB。キーボードを叩くとまじで幸せになれる謎成分が分泌されます。私が買ったのはHHKB Professional JP。これは長年使いました、スコスコという気持ちの良い打鍵音と長時間打っていても疲れない感覚。セブンイレブンのATM(テンキー)にも使われている無接点静電容量方式と呼ばれる。HHKBの他にもREALFORCEというキーボードも同じ方式を採用しているリッチなやつだ。
HHKBの場合、フルキーボードからテンキーとファンクションキーを除いた、65%キーボードと言われるものになるが慣れはそんなに必要ない気がする。
カッコいいからと言って、英語配列にした場合方向キーも無い60%となるので注意が必要です。
私は英語配列のカッコよさ、利便性のある配列なことを理解しながらも永遠に日本語配列を使っております。
MINILA Air
次に紹介するのは、なんとなく遊びで買った、Majestouch MINILA Air JP68キー 赤軸。
スペースの両脇にFnキーがついてる、ちょっと特殊なキーボード。
ただ、そこまでFnによる変更にメリットを感じず、カスタマイズできるような機構があれば良かったのですがそんなことも無かったので、結構早めに使うのを辞めてしまった。
ErgoDox EZ
その後、分割キーボードやキーマップのリマッピングが流行ってきて、ErgoDox EZを購入した。はんだごては使いたくなかったので、出来合いを輸入しました。
マッピングに関してはめっちゃ楽しかったな、白軸にしてしまったのでタッチがかるすぎたのはちょっと失敗でしたが、現場で使うと私のパソコンは触れないって言われるので良かったな。キー数が多いので問題にはならなかったが、私はBだけ右手で押す癖があるのでNの左にあるキーにマッピングしてたな。なのでキー数が少なかったりリマップできない分割キーボードは使えないんだろうなぁってこのとき実感しました。
あとはこのときに親指でエンターを押す快感を覚えてしまいました。
バックスペースとエンターってどの配列でも右側にあると思うのですが、こんなに押す機会があるものが端っこにある理由がよく分からんのですよね、スペースは真ん中にあるでしょ?
その後
複数の現場を行ったり来たりすることが多くなり、キーボードを持ち運ぶ(鞍を担ぐ)のが面倒になりMacBookキーボードを使ってました(ぉぃぉぃ)。
でも弘法筆を選ばずという言葉もあるし、結構慣れたらまぁ打ちやすいキーボードだと思いました。私はTouch Bar搭載のキーボードが好きでした、カスタマイズするのが楽しいからね!!
コロナ禍でリモートワークが増えてきて、在宅勤務のため、またHHKBを使っておりましたが、2023年10月25日革新が生まれます。
HHKB Studioが発表されました。
私はこの日、HHKBユーザミートアップ Vol.7に参加したのですが現地で販売していた為、触って数秒で買いに走ってしまいました。
発表時はメカニカルキーボードと聞いて、HHKBがメカニカル?無接点静電容量方式なら即買いなのにな、触れたらいいな。って気持ちだったのですが、触ってみてびっくり、言われなければ無接点静電容量方式に感じます、つまりHHKBが出したものはHHKBなのでした(当たり前体操)。
このキーボードにはマウスポインティングとジェスチャーパッドという変態機能が備わっているのですが、使い込んで思ったこととしてこの2つを有効に活用できてません。 1
それでも買ってよかったと思えるのはキーのマッピングが可能なこと、これは最近のBT対応HHKBであればある程度リマッピングはできるものの、Fn押しながらキーを押すことで別キーにするレイヤー機能が2面しかないこと、このStudioは4面あるのでとても色々な事ができます。
基本的にはErgoDoxで組んでいたマッピングを参照して、HJKLで矢印を置いたり、そのあたりにテンキーを置いたり、左手ハーフキーボードにしたりです。
ポインティングデバイス用に配置されている、左クリック、中クリック(Fn)、右クリックを全部置換して、スペース、バックスペース、エンターにすることで小指を疲れにくくすることができます。人を選びますが私はこれが最強だと思っています。
従来のスペースにはFnを割り当てしているので、MINILA Airを思い出す感じになります(伏線回収)。
カスタマイズは無限大なので、今後もよりよい使い方があればQiitaの記事にしたいと思います!!!
でも、HHKB Studioではまだまだできない機能(マクロやワンショットモディファイア)があるので早くファームウェア公開もしくはアップデートしてほしいです。
結論
まだキーボード初心者のあなたへ
まずは秋葉原とか行ってキーボードを触ってみて違いを理解すべし!
キーボード中級者のあなたへ
高級なキーボードを買うのをためらうな!
キーボード上級者のあなたへ
一緒に変態になろう!
以上です。素晴らしいキーボードライフを…。