はじめに
Google Chromeで登録したブックマークをiOSのSafariに移行する場合、iCloud for Windowsをインストールして同期させる方法がよく使われますが、今回はiCloud for Windowsを使用せず、iOS 18.2以降で利用可能となった別のブラウザのデータをSafariに読み込む機能を使用した方法でブックマークを移行してみます。
環境
- Windows 11 + Google Chrome
- iOS 18.3.2 (18.2以降が必要) + Safari
手順
おおまかな手順は次の通りです。
- Google Chromeからブックマークをエクスポートする
- エクスポートしたファイルをiPhoneに転送する
- iPhoneでブックマークをインポートする
Google Chromeからブックマークをエクスポートする
Google Chromeヘルプに記載されている手順にしたがって、ブックマークをエクスポートします。
ここまでで、Google ChromeのブックマークがHTMLファイルとして書き出されます。
エクスポートしたファイルをiPhoneに転送する
上記で書き出されたHTMLファイルを、クラウドストレージやメール等の任意の手段でiPhoneに転送します。
転送の具体的な方法についてはここでは割愛します。
なお、後続の手順でファイルアプリの機能を介してファイルを選択するため、ファイルアプリから参照可能な場所にこのファイルが保存されている必要があります。
例:メールにファイルを添付して転送する場合
メールでファイルを添付して転送する場合は、受信したメールの添付ファイルをファイルアプリへ保存する必要があります。
iPhoneでブックマークをインポートする
こちらも、iPhoneユーザガイドに記載されている手順にしたがって、ブックマークをインポートします。
- 設定アプリを開き、[アプリ] > [Safari] を選択します。
- [履歴とWebサイトデータ] セクションにある [読み込む] をタップします。
- [ファイルを選択…] をタップします。
- iPhoneに転送したHTMLファイルを選択します。
- 読み込んだデータの説明が表示されます。問題なければ [Safariに読み込む] をタップします。
- 「読み込みに成功しました」と表示されたら [完了] をタップします。
- 読み込んだファイルを削除するか確認されるので、ファイルが不要であれば ["ファイル名" を削除] をタップします。
インポート後のブックマーク整理
インポートされたブックマークは、「読み込み済み (YYYY/MM/DD)」フォルダに登録されます。
必要に応じて、フォルダ内のブックマークを別の場所に移動させます。
具体的な手順は、iPhoneユーザガイドを参照してください。
補足
iPadOS 18.2以降でも、iOSと同様に別のブラウザのデータをSafariに読み込ませることが可能のようです。