
これは、Railsがファイルのリネームや操作を行う際にアクセス権限が不足している場合に発生します。
本記事ではこのエラーの主な原因と解決方法について解説します。
Errno::EACCES が発生する3つのパターン
原因1:アクセス権限がない
対象のファイルに対して書き込み権限がないユーザーで操作しようとした場合に発生します。
原因2 :ファイルがロックされている
以下のような外部ツールがファイルをロックしている可能性があります。
- ウイルス対策ソフト(Windows Defender、Avastなど)
- クラウド同期ツール(Dropbox、OneDriveなど)
原因3 :キャッシュファイルの破損
前回の処理が途中で中断された(例:ビルド失敗、サーバー強制終了)などで、tmp/cache/ 配下のファイルが壊れている可能性があります。
キャッシュとは?
キャッシュとは、一時的にデータを保存して処理を高速化する仕組みです。
ここでは、キャッシュの主な特徴を3点ご紹介します!
-
保存期間が限定的で、再利用できなくなったタイミングで自動的に削除される。
→ 長期間使われない一時データは自動的に消去され、ストレージを圧迫しません。 -
ファイルとして保存されるため、DBに比べて読み書きが高速。
→ 一時ファイルとして保存され、レスポンス向上に貢献します。 -
メモリやディスク上に保持されることで、同じ処理を繰り返す際のパフォーマンスが向上する。
→ 処理の再利用性が高まり、ビルドや描画処理が高速化されます。
キャッシュを削除して正常化しよう!
Errno::EACCES
は、Railsがキャッシュファイルにアクセスできない状態で発生することがあります。
このような場合、壊れている一時ファイル(tmp/cache以下)を削除することで解消できます。
以下のコマンドを実行するだけで、Railsの一時ファイル(ログ、キャッシュ、PIDなど)を一括で削除できます。
rails tmp:clear