ProductFlavor使用時のAndroidManifestのバリエーションの作り方まとめ

ProductFlavorでアプリ名や画像などリソースファイルを切り替えるようなアプリを作った際、いくつか切り替え方法があったのでまとめた。今回自分が調べただけで、大きく3種類あった。
用途に応じてそれぞれ使い分けられそうなのでまとめた。

• build.gradleのflavor定義のところに書く。
• stringsなどのリソースファイルに書く
• flavorフォルダにManifestを作って上書き

ここでいうflavorフォルダは、main/と同列に並んで作る、flavor名のついたフォルダのこと。res/とかAndroidManifest.xmlとか作れば、そのflavorを選択した時に読みに行ってくれる。

以下、それぞれ詳細。

build.gradleに書くパターン

applicationIdやversionCodeなど、一部の要素はここで記述可能。対応してればAndroidStudioが補完してくれる。

build.gradle

flavor_1 {
	applicationId = 'app.id.1'
	versionCode = '2'
	versionName = '1.1'
}
flavor_2 {
	applicationId = 'app.id.2'
	versionCode = '12'
	versionName = '2.3'
}

strings.xmlなどのリソースファイルに書くパターン

全てのflavorで必要だが、それぞれで値が異なるような場合は、この方法を使うと良さそう。例えば外部ライブラリのアプリIDやAPI keyといったものが該当しそう。

要素の記述自体はmain/AndroidManifest.xmlにしておく

main/AndroidManifest.xml

<meta-data android:name="some_name" android:value="@string/some_value">

次に、{flavor}/res/にxmlファイルを作り、@string/some_value を定義する。

<string name="some_value">hogefuga</string>

flavorフォルダに作るManifestをパターン

特定のflavorにしかない要素を作りたいときにはこの方法。

{flavor}/AndroidManifest.xmlを定義すると、ビルド時にmain/AndroidManifest.xmlとマージされたファイルができるようだ。
(/build/intermediates/manifests/full/{flavor}/{buildType}/AndroidManifest.xmlにできるので確認できる。）

例えば今回はappliction内で宣言されるmeta dataを宣言したときにはこんな感じ。

{flavor}/AndroidManifest.xml

<!-- package名は親と合わせておく -->
<manifest xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android"
    package="{main/AndroidManifext.xmlで定義したpackage}">
    <!-- 宣言したいmeta dataがapplicationタグ内のものであることを教える -->
    <!-- applicationの属性とかは指定しなくていい -->
    <application>
        <meta-data android:name="some_flavor_name" android:value="some_flavor_value"/>
    </application>
</manifest>

まとめ

• 対応してれば簡単なのでbuild.graldeに書き、flavor毎に値が変わるのは{flavor}/res/に、flavorによって定義したりしなかったりするやつはマニフェストに書く。
• 試してないけど、多分build typeにも応用できる。