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GlobeeAdvent Calendar 2023

Day 17

開発チーム主体で数字を伸ばしていくためにやったこと

Last updated at Posted at 2023-12-16

はじめに

こんにちは、GlobeeでCTOをやっています上赤です。
Globee Advent Calendar17日目の記事です。

弊社では今年から、開発チーム主体で数字を伸ばしていく、という動き方を試しています。その過程でいろいろ試したことがありますので、それをまとめます。
すでに似たような動きをやられている方からすると当たり前の話も多いかとは思いますが、よろしくお願いします。

前提

弊社ではabceedという英語教育のサービスを作っています。
私がGlobeeに入社してからもう7年ぐらい経ちますが、最初は私とCEOの2人しかいない状態でした。
その時の開発の進め方は当然、私とCEOで相談してどの施策を行うかを決めていく、というもので、その後エンジニアが1人2人と徐々に入社してくれた後も、私とCEOで相談して施策の内容を決め、そこで決まった内容を開発チームで開発していく、という流れで開発を行っていました。(リファクタリングや不具合修正の判断などは開発チームで独立して行う)

2022年の段階では、開発チーム全体で10名以上の大きさのチームになっていましたが、実装段階で仕様やデザインのおかしい点を開発チームから指摘し修正していく、という動きは頻繁にあったものの、大本の施策を開発チーム主体で考えるというのはほぼ無かったかなと思います。

何故やろうと思ったのか

今年から開発チーム主体で数字を伸ばしていく、という動きをやろうと思った理由は、会社が大きくなるにつれ、CEOがプロダクトに割けるリソースが足りなくなってきたからです。

仮にプロダクトの施策を開発チームで独立して考えて数字を伸ばしていく、という動きが出来れば、プロダクトの多角化など打てる施策の幅も広がるので、それを検証しようと考えました。

やったこと

最初は開発チームを集めていきなり施策をブレストしてもらったりしていたのですが、チームメンバーから諸々意見を貰って、もう少し進め方を整理することにしました。
試行錯誤の結果、今年やったことの中で効果的だったものをまとめます。

KPI Treeの作成

まずは、

  • どの数字を伸ばしたいのか?
    の認識を合わせるために、チーム全員でKPI Treeを作成しました。

スクリーンショット 2023-12-16 23.52.23.png

KPI Treeを作っていく過程で、知らず知らずのうちに使っていたドメイン用語についてもチーム内で認識を合わせることが出来たのも良かったです。
例えば、学習機能という用語を良く使っていましたが、具体的にどの機能が学習機能なのか?というのはメンバーごとに認識がやや曖昧だったので、その辺りを整理することが出来ました。

KPIダッシュボードの作成/共有

KPI Treeの作成で、

  • どの数字を伸ばしたいのか?

が決まったので、その数字をリアルタイムに表示できるダッシュボードをredashで作成し、そのダッシュボードをメンバーが誰でも見れる状態にしました。

個人的な癖で、ダッシュボードを作る時につい細かい数値まで載せるようにしてしまいがちなのですが、それでは分かりにくいという意見を貰ったので、伸ばしたい数字にできるだけ絞って見れるようにしました。

また、ただ見れるようにするだけだとメンバーごとに閲覧頻度に差が出るので、全員がいる場で定期的にダッシュボードを確認し、KPIの現状について共有するようにしました。

KPI Discussionの実施と振り返り

KPIへの認識が揃ったところで、実際に施策を考えていくDiscussionを隔週で行うようにしました。
これも最初は自由なブレスト気味でやっていたのですが、メンバーからの意見で、

  • まずKPIの現状を踏まえ、解決すべきだと思う課題をブレスト
  • 洗い出された課題に対して投票を行い、優先度が高い課題を決定
  • 優先度が高い課題に対する、有効だと思う施策をブレスト
  • 施策に対して投票を行い、優先度が高い施策を決定

という流れで行うようにしたところ、議論の方向性が定まりやすくなり、良い施策が出るようになった気がします。
なお、ブレスト及び投票はMiroを使って行っています。

基本的にはここで決まった施策を実装しリリースした後、実際に狙い通り数字が伸びたかどうか、というのをダッシュボードを見ながら確認していく、というサイクルで開発を行いました。

KPI Discussionを通して施策を決めることで、

  • その施策がどの数字を伸ばすためにリリースするものなのか

というのがチーム内で明確にできたので、実装へのモチベーションも上げることができ、良かったと思います。

結果

今年6月からこの動き方を開始したのですが、徐々に軌道に乗ってきて、今年12月時点でかなり良い結果を出せています。まだまだ不慣れな箇所が多いですが、前職でこの辺りの経験が深いメンバーもいますので、意見を都度貰って改善してきたいと考えています。

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