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未経験からWebエンジニアへの転職活動を通して「自走力」とは何なのかを考えた

Last updated at Posted at 2023-01-10

はじめに

この記事は

  • 31歳
  • ハードウェアエンジニア
  • プログラミング経験なし

だった私が

  • 仕事をしながら
  • 8ヶ月間
  • Rubyを
  • 独学して

Web系企業へ転職した結果を通して「自走力」とは何なのかを考えた結果を記したものです。

転職活動結果

約2ヶ月間の転職活動をした結果、複数のWeb系企業から内定を頂きました。

その中からコンサル✕受託開発をおこなっている企業への入社を決めました。
僕は元々ビジネスサイドへの興味が強く、様々なクライアントに対して技術を提案できる立場で働きたいという思いがありました。
今後の仕事が楽しみでしょうがないです。
(応援してくださったみなさん、ありがとうございます。)

自走力 = 目的設定力 ✕ 検索力 ✕ 行動力

さて、本記事のメインテーマである「自走力」についてです。
僕が面接で評価して頂いたことの1つとして、自走力が挙げられます。
確かにWebエンジニアに必要な要素を調べると自走力という言葉を沢山見かけます。
この自走力について、具体的に自分のどんな行動を指しているのだろう?と考えた結果、

自走力 = 目的設定力 ✕ 検索力 ✕ 行動力

ではないかと結論付けました。
これら3つの要素について、僕が独学で進めた方法を例にお話します。

僕の独学方法を語る上で最も特徴的なストーリーは、自分で学習ロードマップを作成してそれを毎月振り返りながら勉強したことでしょう。

このロードマップには 目的設定力 ✕ 検索力 ✕ 行動力 が詰まっているので、これを元にお話します。

目的設定力

あることを達成するためには目的の正しい設定が必要です。
今回の目的は『Webエンジニアへの転職』です。
(本当はそれよりも大きい、キャリアや社会への影響レベルの目的があるのですが、ここでは割愛します。)

僕は目的、目標、手段を以下のように設定しました。

目的
Webエンジニアへの転職

目標
Railsを使って自分でゼロからポートフォリオサイトを作る

手段
毎日勉強する、Rubyを理解する

時々、本来手段であるはずのことを目的として、Progateを何周もしてしまう人がいますが、それではWebエンジニアへの道のりから遠ざかってしまいます。

ロードマップには、主に手段(例: Dockerを勉強する)が記載されています。
この手段をこなしていけば、目標(例: ポートフォリオにDockerを使用する)を達成することができます。
僕はロードマップを作成することで、以下の3つを得ることができました。

  • 毎月目標と手段について考える時間
  • ロードマップに書かれた内容をこなす安心感
  • これまで積み上げたものの可視化

次の検索力にて、どうやってこのロードマップを組み立てたのかを説明します。

検索力

前述した通り、僕は元々ハードウェアエンジニアでした。
ハードウェアとソフトウェア(特にWeb系)の大きな違いは、「エンジニアがアウトプットする文化がある」という点です。

Web開発技術については、ググれば大抵のことは出てきます。
「Qiitaで文字色を変更する方法」もググれば出てきます。
そう考えると、世の中にあるサービスは大抵作れると思えてきませんか?
メルカリもQiitaも、機能を分解してググれば似たようなものが作れると錯覚させてくれる情報が世の中には無料で転がっています。
我々は巨人の肩の上に乗る存在です。困ったことはGoogle先生に聞けば良いのです。

この「検索力」をさらに分解すると、
検索力 = 参照力 ✕ 抽象思考能力 ✕ 問題切り分け力
かなと今思いました。

参照力
学んだことを暗記する必要はありません。
「あの教材のこの辺に書いてあったなぁ〜」と、知識をインデックス化して都度参照すれば良いのです。

抽象思考能力
自分が今ぶつかっている問題について、「要するにどういうことなのか」を考える力です。
問題を言語化(検索ワード化)する力もこれに含まれます。

問題切り分け力
例えばHerokuにデプロイできないときに、
Herokuの設定に問題があるのか / 開発したアプリ側に問題があるのか
を切り分ける必要があります。これはハードウエアエンジニア時代の経験が功を奏しました。

さて、学習ロードマップの作り方についてお話します。
僕が「スクールに通うか、独学で進めるか」を考えたのは、Progateで以下の勉強を終えた後でした。

  • HTML
  • CSS
  • JacaScript
  • Ruby
  • Ruby on Rails (Twitterのようなアプリを開発する)

「とりあえず基本は終えたぞ。さて、本格的に技術を勉強しよう」という状態です。

最初はスクールを受講する気満々でしたが、多くのスクールのカリキュラムを見た時に次のようなことを思いました。

スクールで開発するアプリ、現在の自分でも作れるな。
なんならスクールがカリキュラム公開してくれてるし、これを自分で勉強すれば良いんじゃね?

ということで、学習ロードマップの組み方への質問に対する回答は以下です。

ググったら出てきた。

行動力

勉強を初めてからの行動力は自分でも驚くほどでした。
Twitterで見かけたLT会に参加し、その2次会の居酒屋で採用担当やCTOをしている方の隣にべったり座って質問しまくってました。
僕は新しくコミュニティに属した際に、発言権を真っ先に手に入れるように意識しています。
その場を自分にとって心地よくするためには、発言権が必要だと思っています。
(自分で自分の心理的安全性を確保する)

また、こういった行動力の背景には僕の以下のようなマインドも影響しているかもしれません。

  • バカの振りしてやってみる
  • 怒られたらやめれば良い

何も行動せずに怯えるよりも、何か行動しちゃう方が気が楽です。
怒られて済むならそれで良いのです(CHEMISTRYもそう歌ってます)。

発信力

また、行動力の1つに発信力があります。
発信力を個別の能力と捉える方もいますが、僕は発信力は行動力の1つとしています。
検索力の項でも言ったとおり、エンジニアには技術や知識を共有する文化があります。
そのひとつとして、勉強したことをQiitaや個人ブログでアウトプットすることが重要(らしい)です。
こういったアウトプットをすることは、他人に伝える能力の他に、自分が勉強したことを定着させる効果があります。
ここでいう発信力とは、影響力ではなく発信する習慣を指します。

僕がTwitterで自分のロードマップを晒したことは、行動力を提示する出来事と言えるでしょう。
LT会等で初めて会う方にこのロードマップを見せたところ、多くのお褒めの言葉を頂きました。

また、ロードマップには「Qiita 2記事」という項目を毎月入れました。
こうすることで毎月ロードマップをこなせば発信力(習慣)が自然に定着する状況を自分に課したのです。

さらに言うなら、Qiitaに書けるような勉強をしようと意識していました。
エラーが発生したときは「Qiitaチャンス!」と、むしろご褒美のように捉えていました。

まとめ

今回は、未経験からWebエンジニアへの転職活動を通して自分なりに考えた「自走力」の正体について話してみました。
自走力は

  • 目的設定力
  • 検索力
  • 行動力

の3つからなると考えています。
未経験からWebエンジニアへの転職を目指している方は、是非参考にしてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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