はじめに
特定の設定を入れてヤマハルータを提供することを想定しています。このような納品の場合、以下のようなニーズが生じることがあります:
- カスタマイズされた納品時の設定に戻したい
- 1週間前のデータに戻したい
これらの操作をコマンドラインが不得手な人でも簡単に行えるよう、CustomGUIを使用して実現する方法を紹介します。
検証環境
- 機種: RTX1300
- ファームウェア: Rev.23.00.13
通常の方法での制限
CustomGUIからは以下のコマンドを直接実行することができません。
-
copy config
コマンド -
load
コマンド -
execute batch
コマンド - Luaの
rt.command
を使用した上記コマンドの実行
解決方法
初期化用のコンフィグを用意し、そこで全ての操作を行う方法を採用します。
処理フロー
コンフィグの構成
以下の3つのコンフィグを用意します。
- 0番: 通常利用のコンフィグ
- 3番: 初期値とするコンフィグ
- 4番: 初期化処理のコンフィグ
0番コンフィグで初期化開始
CustomGUIで初期化ボタンを作成し、以下のコマンドを実行するように設定します。
restart 0 4
4番コンフィグの内容
schedule at 1 startup * copy config 3 0
schedule at 2 startup * restart 0 0
この設定により、起動時に3番のコンフィグを0番にコピーし、その後0番で再起動します。
CustomGUIについてはこちらもどうぞ。
まとめ
この方法を使用することで、コマンドラインに不慣れなユーザーでも簡単に設定を基準点に戻すことができるようになります。
参考
カスタムGUI: http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/custom-gui/
Luaスクリプト機能: http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/lua/tutorial/