こんにちは、新卒4年目に突入したエンジニアをしているものです。
2025年6月に幕張メッセで開催された「AWS Summit Japan 2025」に参加してきました。
AWS Summitには3年連続で参加しており、2023年は現地参加、2024年はオンライン聴講のみでしたが、
今回2025年は再び現地での参加となりました。
やはりあの熱気を直に味わうことができるのはモチベーションにつながりますね。
この記事では、特に印象に残った2つのセッションについてレポートします。
AWS 上でApache Iceberg レイクハウスを構築・運⽤するためのベストプラクティス(AWS-48)
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発表者:尾崎太⾶
アマゾンウェブサービスジャパン合同会社
技術⽀援本部
クラウドサポートエンジニア
このセッションでは、現在データ分析基盤を運⽤している、AWS 上でレイクハウスを構築したい方向けに、
AWS サービスを活⽤してレイクハウスを運⽤・構築する⽅法や既存のデータ基盤からレイクハウスへの移⾏⽅法について紹介されました。
以降写真の画質が荒すぎたため、後日展開された資料から持ってきています。
💡 ポイント
レイクハウスの概要
- レイクハウスは、データウェアハウスとデータレイクの特性を併せ持つデータ管理アーキテクチャ
- データのサイロ化の課題を解決し、統一的にデータを利活用することが可能
Apache Icebergの利点
- オープンテーブルフォーマットで、様々なツールが対応
- 効率的なデータ管理が可能で、レコード単位の更新や削除が容易
- スキーマ変更にも柔軟に対応できるため、データの進化に伴う変更にも対応可能
AWS上でのIcebergレイクハウスの構築
- データの収集
- Zero-ETLやAmazon Data Firehoseを使用してデータを収集
- メンテナンス方法
- AWS Glue Data Catalogを使用してデータのメンテナンスを自動化
- ストレージの選定
移行方法
-
移行対象の棚卸し
- 既存のデータ基盤からIcebergレイクハウスへの移行対象を特定
-
移行戦略の策定
- 一括切り替え方式と段階的な移行方式のどちらかを選択
-
移行作業の実施
- テーブルの変換や書き込み先の変更を行う
まとめ・感想
- Apache Icebergを使用したレイクハウス構築は、データ管理の効率化と柔軟性を大幅に向上させる可能性あり
- オープンテーブルフォーマットであるため様々なツールとの互換性があり、データの更新やスキーマ変更が容易になる点が魅力的
- データ収集からメンテナンスまでのプロセスが自動化されて、運用コストの削減するのもうれしい
実践的な生成AIの活用推進:PoCから価値創出へ(AA-01)
発表者:金杉 有見子
アマゾンウェブサービスジャパン合同会社
サービス & テクノロジー事業統括本部
AI ソリューション部 部長
このセッションでは、生成AIをPoC(概念実証)から本番環境に移行するためのステップと、実際のユースケースが紹介されました。
💡 ポイント
生成AIの概要
- 生成AIの進化過程とそのビジネス価値
- 内部ユースケースと外部向けサービスの具体例
AWSの生成AIスタック
- Amazon Bedrockを中心とした生成AIアプリケーションの構築
- Amazon SageMaker AIやAWS Trainiumなどのインフラストラクチャ
- 生成AIの信頼性とセキュリティ
コンプライアンスとガバナンスの重要性
- 生成AIの信頼性を確保するためには、コンプライアンスとガバナンスが重要
- Amazon Bedrock Guardrailsは、コンテンツフィルターや機密情報フィルターなどの安全対策を提供し、生成AIの出力を検証する
生成AIの価値創出のポイント
- Time to value:価値実現までの時間を短縮する
- AI-ready data:AI対応データの整備
- 費用対効果:コスト効率の最適化
- 信頼性:信頼性の高いシステムの構築
🗣 まとめ・感想
- Amazon Bedrockを中心とした生成AIスタックは、迅速かつ安全にAIアプリケーションを構築するための強力なツール
- コンプライアンスとガバナンスを重視することで、信頼性の高い生成AIソリューションを提供できる点が魅力
- PoC止まりになりがちな生成AIですが、「実装フェーズ」に入った事例を見て、いよいよ本格活用の時代が来たと実感
最後に
AWS Summit Japan 2025に参加して、特に印象に残ったセッションについて紹介しました。
DBの以降や研究開発からの実装など周りで耳にしていたので、印象深かったのかもしれません。
その他も全体的にAIの活用についての内容が多く、下記のセッションはとても興味深かったです。
- AWS-09生成 AI を活用したデータベースのスキーマ変換で移行を加速しよう : AWS Database Migration Service Schema Conversion
- AWS-58 モダンな CI/CD ツールボックス:一貫性と信頼性を確保するための戦略
- AWS-55 AI を使う?AI に使っていただこう。AI が考えた次の行動と実アクションの実践的 Agent アプローチ
一部は弊社の先輩社員がレポートしていたため、もしよかったらご覧いただけると幸いです!