#はじめに
さくらVPSでArchlinuxを使えるようにするまで
普通はCentOSかUbuntu使うと思うので,ほぼ自分用のメモ
無駄な部分やダメな部分があればコメントお願いします.
#isoファイルのアップロード
まず自分のローカルにISOイメージをダウンロードする
https://www.archlinuxjp.org/download/
さくらVPSのサーバ管理画面から各種設定→OSインストール→ISOイメージインストールを押すとISOイメージアップロード先情報が出る.
SFTPでアップしろと書いてあるのでWinSCPなりシェルなりでアップロード
SFTP以外では(SCPなど)弾かれるので注意
シェルの場合は
$ sftp ユーザ名@ホスト名
sftp> cd iso
sftp> lcd ダウンロードしたディレクトリ
sftp> put isoファイル名
で転送できる.そうするとさくらVPSの管理画面にアップロードしたISOが出てくるので,選択してインストール.
#ArchLinuxのインストール
ここからはさくらVPSの仮想VNCで設定していく.
最初の画面でboot Arch Linuxを選択.
その後コマンドラインが表示されるはず
日本語配列であれば
# loadkeys jp106
を設定しておく
##ネットワーク設定
IPアドレスの情報はさくらVPSサーバのサーバ管理画面を参照
# ip addr #インターフェースの確認
# ip addr add <IPアドレス>/23 dev <インターフェース>
# ip route add default via <ゲートウェイ>
インターフェースはeth0で固定ではなく,ip addr で出てくるloの次のものを選べば良い (ens3など)
設定したら# ip addr
で反映されているか確認.
次にDNSサーバの設定
# vim /etc/resolv.conf
を開き
nameserver <dns1アドレス>
nameserver <dns2アドレス>
を追記.
心配性なので,ここまできたら
# ping www.google.com
が通るか確認.
##パーティション分割
SSD 30GBを例に
今回は最低限の物だけ用意
さくらVPSはBIOS+GPTらしい
マウントポイント | 容量 | ファイルタイプ |
---|---|---|
/boot | 100MB | ext4 |
swap | 2GB | swap |
/ | 28GB(残り) | ext4 |
# parted /dev/vda
(parted) print # おそらくここで3つパーティションがあるので全て消す
(parted) rm 3
(parted) rm 2
(parted) rm 1
(parted) print # なくなっていることを確認
(parted)mklabel msdos
(parted)mkpart primary ext4 1MiB 100MiB
(parted)mkpart primary linux-swap 100MiB 2GiB
(parted)mkpart primary ext4 2GiB 100%
(parted) set 1 boot on #多分いらない
(parted) print # 3つできていることを確認
(parted) quit
これでパーティショニングは完了
次にフォーマットを行なう
# mkfs.ext4 /dev/vda1
# mkswap /dev/vda2
# swapon /dev/vda2
# mkfs.ext4 /dev/vda3
次にマウント
他にパーティションを作っているなら,/mnt下にディレクトリを作ってマウントを行なう(/bootと同じように)
# mount /dev/vda3 /mnt
# mkdir /mnt/boot
# mount /dev/vda1 /mnt/boot
#システムのインストール
ミラーリスト選択
# vim /etc/pacman.d/mirrorlist
日本のサーバを上にコピペする.
/Japan + Enter # Japanの行を検索
2yy # 2行コピー
gg # 先頭行へ
p #ペースト
ZZ #上書き保存
ベースシステムのインストール
# pacstrap -i /mnt base base-devel
fstab作成
# genfstab -p -U /mnt > /mnt/fstab
これでインストールが完了
#システムの設定
インストールしたシステムに入って設定
ブートローダを設定していないので再起動はしない
# arch-chroot /mnt # ユーザ名が赤文字から白文字に変わる
ホスト名設定
# echo 好きなホスト名 > /etc/hostname
タイムゾーンの設定
# rm /etc/localtime # /etc/localtimeがすでにあったので削除した
# ln -s /usr/share/zoneinfo/Japan /etc/localtime
JIS配列使っている人は
# echo "KEYMAP=jp106" >> /etc/vconsole.conf
ロケールの設定 en_US UTF-8とja_JP UTF-8をコメントアウトした
# vi /etc/locale.gen
/etc/mkinitcpio.confを設定(重要らしい)
# vi /etc/mkinitcpio.conf
7行目を以下のように変更
MODULES="virtio virtio_blk virtio_pci virtio_net"
おまじないをかける
# mkinitcpio -p linux
grubでFailed to connect to lvmetad
とエラーが起こるのでlvmを無効にする設定をする
# vi /etc/lvm/lvm.conf
use_lvmetad = 1
となっている行を
use_lvmetad = 0
と変更する.
GRUBの設定
# pacman -S os-prober grub
# grub-install --target=i386-pc --recheck /dev/sda
# grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
特にエラーが起きなければ
# exit
# umount -R /mnt
# reboot
無事再起動が完了してlogin画面が出れば完了
でなければ一度isoからブートして
# mount /dev/vda3 /mnt
# mount /dev/vda1 /mnt/boot
# arch-root /mnt
で入り直して再設定する.
#おわりに
ぶっちゃけインストールだけで疲れるので,普通にサーバいじりたい人はCentOSかUbuntuを使った方が良さそう
再起動後にネットワークの設定がうまくいかなかったので気が向いたら追記予定
#参考文献
さくらVPSにArchLinuxをインストールする (新インストール手順)
Arch Linuxを簡単インストール – 「楽しいさくらのクラウド」(17)
Parted でパーティションの作成(分割) その1 (1)
ArchLinuxのインストール(3つのブート方式ごとの設定)