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AWS SAP 認定試験に5回挑戦した結果、全て不合格になった人の体験記

Last updated at Posted at 2023-04-23

はじめに

AWS SAP-C02 を5回も不合格となってしまった筆者が、最終的に6回目でようやく合格することができた受験体験についてお話します。自信満々の手応えを感じた受験回もあるのですが、なぜか合格できずに苦戦を強いられました。この記事では、自分がどのような受験勉強をしていたのか、何が原因で不合格になったのかを自分なりに考えてみました。
また、他の方から見て不合格の原因は「こういうところじゃない?」等のコメントをいただけるとありがたいです。もし同じようにAWS SAP-C02の受験に苦戦している方がいらっしゃったら、少しでも参考になれば幸いです。
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背景

スペック

  • 社会人7年生
  • 監視運用業務を約4年やってます(現在進行系)
  • 資格
    • 基本情報
    • AWS SAA
  • AWS 歴は約3年
    • 設計や構築の経験は浅い
    • 担当部署のサービスが AWS で動いており、監視や運用改善対応で触ることが多い

受験理由

AWS SAA の有効期限が迫っており、再認定する代わりに上位資格を取得しようと思いました。また、AWS が実施する「認定試験無料再受験キャンペーン」の存在も知り、この機会に受験することに決めました。

受験

1回目(2022/12)

【やっていた勉強】 ※使用した教材は後述します
勉強時間は10日間で40時間
参考書1周 → Udemy の模試1〜3回を実施して解説読む → 参考書もう1周

【受験前の感想】
利用している教材はC01向けのものですが、それほど深く考えることはありませんでした。勉強開始が遅く、十分な準備期間を確保できませんでしたが、再受験キャンペーンの恩恵もあったため、とりあえず受験することにしました。確か Udemy の模試はだいたい140分前後で解き終えていたと思います。受験当日はかなり緊張しました。

【受験後の感想】
受験に対して手応えを感じることができず、とくに「あるサービス」に関する問題が多かったため、しっかり勉強しておくべきだったと後悔しました。(秘密保持契約の範囲があるため、詳細は曖昧にしています)
Udemy 模試では残り時間が「X時間XX分」と表記されていたのに対し、本番では「XXX分」と表記されており、時間の経過を感じにくくやりづらさを感じました。この表記方法の違いに慣れていなかったため、時間の使い方に苦戦しました。最終的には残った時間は2〜3分でしたが、翌日にスコアを見たところ、思ったよりも点数が取れていたんだと思いました。

【スコア】
721

2回目(2023/01)

【やっていた勉強】
勉強時間は10日間で30時間
参考書1周 → Udemy の模試4〜5回を実施して解説読む → Udemy の模試1〜3回を実施して、「あるサービス」に関する問題のみ復習
合間にサーバーワークスさんの SAP サンプル問題解説の YouTube 動画を視聴しました。

【受験前の感想】
前回の受験から1ヶ月後に試験を申込しましたが、勉強を開始したのは2週間くらい前でした。「30点上げるだけだから、試験前に詰め込めば何とかなるだろう」と思っていました。

【受験後の感想】
試験を受けた後は、かなり手応えを感じ、これは受かったのではないかと思いました。特に「あるサービス」に関する問題は、しっかり勉強していた甲斐があったと感じました。時間に余裕があり、15分ほど残っていました。また、前回と同じ問題が5問程度出題されたように思います。
翌日スコアを見た後は、「AWS やってるな、採点ミスってるぞ」と思うくらい結果を信じられませんでした。

【スコア】
734

3回目(2023/02)

【やっていた勉強】
勉強時間は大体5日で20時間
Udemy の模試1〜3回を実施して問題を解く → Skill Builder に登録して公式模試を受験 → 公式模試は100%なるまで
この辺りから勉強の記録を取ってませんでした。完全にやけくそ状態です。

【受験前の感想】
三度目の正直という言葉があるので、多分次はうまくいくと楽観的に思っていました。ただ、2回目の手応えとスコアのギャップが受け入れられず、正直あまり勉強が手につかなかったです。3回目の受験も再受験無料キャンペーンで登録したので、今回ダメでも次回でワンチャン受かるだろうと思ってました。

【受験後の感想】
手応えは良くなかったです。細かいところを聞いてきてる印象で、ある程度知識が入っているが、このサービスの細かい設定は知らない...という印象でした。この選択肢でもできそうと思う問題も多く、かなり迷っていたっため残った時間は2〜3分でした。3回目なので10問程度見覚えのある問題でした。(自身を持って解答したとは言っていない)

【スコア】
728

4回目(2023/03)

【やっていた勉強】
勉強時間は大体20日で20時間
Skill Builder でサブスク登録して過去問演習。
初見754、2週目839。問題にでてきたサービスをググって、ホワイトペーパーやブラックベルトを読む。

【受験前の感想】
忘れない程度に参考書を少し復習しながら、過去問を解いているだけでした。出てきたサービスをググって AWS のドキュメント読んだりという感じでしたが、ここまでくると、10回やれば1回受かるんじゃないくらいの感じで、かなり軽視していたと思います。今回で受かるぞという意思は全くなかったです。

【受験後の感想】
手応えは普通って感じでした。何問かは過去に受験したときも見た問題なので、この問題や構成は覚えて帰ろうとかを考えて受験していました。今回は問題を覚えて帰ることに比重をおいて、見直しをせずに残り15分程は問題暗記してました。

【スコア】
721

5回目(2023/04)

【やっていた勉強】
勉強時間は大体10日で10時間
4回目受験と変わりなし。

【受験前の感想】
無駄な出費が発生しているのは理解しているのですが、このあたりまで来るとやる気が一気に失せていました。これまでの受験結果に疑問を持ち、試験結果を見ては悩んでいました。

【受験後の感想】
手応えは普通でした。今回も試験時間最後の方は問題を覚えて帰ることを考えていました。

【スコア】
721

6回目(2023/04)

【やっていた勉強】
勉強時間は1日で2時間
今までの勉強でまとめていたスマホのメモを見直しました。

【受験前の感想】
前回の受験から2週間、そして前日は応用情報の試験だったので全く勉強せずにいました。試験当日の朝に2時間ほど勉強するという、かなりぎりぎりの勉強スタイルでした。不合格になれすぎていたため、あまり期待しておらず、特に何も思っていませんでした。

【受験後の感想】
問題は若干簡単だったように感じましたが、不合格が続いていたため、今回もまた同じ結果になるだろうと考えていました。試験は約10分ほど余った程度でした。試験後、約3時間後に合格メールが届き、内容からは合格していることがわかりましたが、レポートを見るまで信じられませんでした。

【スコア】
755

スコアまとめ

スコアとスコアパフォーマンスは以下のようになりました。

1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 6回目
第1分野
第2分野
第3分野
第4分野
スコア 721 734 728 721 721 755

第1分野: 複雑な組織に対応するソリューションの設計 26%
第2分野: 新しいソリューションのための設計 29%
第3分野: 既存のソリューションの継続的な改善 25%
第4分野: ワークロードの移行とモダナイゼーションの加速 20%
※コンペテンシーを満たしているとなっていた箇所を「●」として表現しました。

反省

試験で失敗した原因や、どのような点が難しかったのかを分析

合格までにかかった勉強時間の合計は122時間でした。しかし、不合格が続いたことで、「落ちて当たり前だし、何度か受けたらワンチャン受かるだろう」と考えるようになってしまいました。また、不合格が続くと AWS が嫌いになります(まじで)。
単語やキーワードに関する知識はあるものの、カスタムソリューションを考える力が弱いことが課題だったように思います。細かい点が不得意で、特定のサービスについてどのような機能があったのかということについても試験中悩むことが多かったです。
さらに、速読力や理解力が低いことも問題でした。同じ箇所を何度も読み直すことが多く、試験時間内に問題を解いて見直すことがほとんどできませんでした。SAP の試験には文章量が多いため、速読力を養う必要があると感じました。

試験に合格するために改善した勉強法や対策

まず、参考書である程度の知識を身につけた後は問題演習を行うこと、勉強中のメモはスマホのメモ帳にまとめる、この2つ方法は間違っていなかったと考えています。
効率が悪いですが、何度か受けてる中で問題や選択肢の疑問点を覚えて帰ってきて、それを試験終了後に調べて次の試験までには復習するということをやっていました。コスいやり方かもしれませんが良かったと思います。メモ大事です。こういう形で細かい点の復習を少しずつ進歩していたのかなと感じています。ベンダーの試験では問題や自分の回答を見て復習できないのが不便ですよね。

試験不合格の経験から学んだことや、自分自身の反省点やアドバイス

まず、勉強時間が122時間だけだったとのことで、これは試験に合格するためには少ない時間だったかもしれません。試験に合格するために必要な知識を身に着けるためには、さらに多くの時間が必要だったのかなと思いました。今後は十分な勉強時間を確保したほうがいいと思いいます。
また、何度も試験に不合格になっているにもかかわらず、勉強方法に変化がなかったことは問題でした。今後は、自分の勉強方法を見直すべきだなと思います。他の合格体験記を参考にしたり、試験に必要な知識を効率的に身に着ける方法を模索するべきでした。
最後に、不合格だった場合はとても落ち込みます。誰にも言えないし、何かやっててもこんなことしてる場合じゃないと思ったりするんですよね。次は合格するという強い意志を持って勉強を続けられるように自分を変えるしかないですが、正直自分は変われてなかったです。たまたま上振れて合格ラインに届いた人です。今回の不合格をきっかけに、自分自身を振り返り、改善していくできでした。

使った教材と感想

金額

いくら使ったかわかるようにまとめます。

No. カテゴリ 金額 備考
1 Udemy 1,270円 AWS SAP 模擬試験問題集(全5回分375問)
2 参考書 3,080円 テキスト&問題集
3 受験料 33,000円 再受験無料キャンペーンで申し込み
4 受験料 33,000円 再受験無料キャンペーンで申し込み
5 受験料 16,500円 半額バウチャー使用
6 受験料 33,000円 再受験無料キャンペーンで申し込み
7 Skill Builder 12,839円 31.90USD x 3ヶ月
(合計) 132,689円

合格した場合は、会社から受験料(1回分のみ)バックされるので約10万程が私の出費となります。
最後にAWS さんへ、数々の AWS サービスが安くなったように、認定試験も安くしてください。

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