Gitea とは
Gitea は自己ホスト可能なオールインワン Devops プラットフォームです。最初はGogsからフォークした Git ホスティングサービスですが、今は全然違うものになりました。自己ホスト可能な GitLab CE/EE と GitHub Enterpriseに近い感じなものです。
ちなみに、CICD機能 Gitea Action は GitHub と互換性があります(一部機能はまだサポートされていない)。これによって、GitHub Actionに向け開発されたプラグインやyamlファイルはそのまま使えるという便利なところもあります。
Gitea Cloud とは
2023/11/28 Gitea Cloudは正式的に発表されました。エンタープライズ企業に向けのSaaSです。
現時点は招待制になっていますので、利用しよう、使ってみたい人は公式サイトでメールアドレスを登録して、後日招待メールが送信されます。
公式のアナウンス:
特徴
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インスタンス単位でデプロイする
GitLab の SaaS と違って、Gitea Cloud はインスタンス単位で構築してくれるサービスです。
GitLabのSaaSはアカウント単位の課金で利用できますが、インスタンス単位の場合、ライセンス購入もできますが、構築やメンテナンスなどの作業は自己責任になってしまいます。
Gitea Cloud はポータルでお好きなクラウドプロバイダーと地域を選択して、Adminアカウントの情報など必須項目を入力して、自動的に Gitea のインスタンスを構築してくれます。 -
全機能が利用できる
Gitea は昔から gitea.com というサイトがありますが、すべての機能がサポートされているわけではないです。例えば、便利なコード検索機能。Gitea Cloud 上のインスタンスはすべての機能が利用可能となっています。特に、CICD機能について、オートスケール可能なRunnerも付いています! -
セキュリティ性が高い
GitLab、GitHubなどのSaaSはパブリックアクセス可能なサービスですので、万が一バグやハッキングによるデータリークが発生しましたら、秘密データの流出の可能性があります。
Gitea Cloud は単一テナントでインスタンス単位で構築されているため、社内のみのアクセス制御は可能です。そして、データシェアの基盤ではないので、クラウド上のデータの安全性も高いと言えます。 -
課金には面倒な計算は不要
Gitea Cloud の課金はユーザー数で計算されていますので、必要なCPUやメモリなどの計算は不要です。ディスク容量制限があります。上限を超えると追加課金が発生します。
そして、年間サブスクリプションの場合、2か月分が無料となります。更に、小規模チームに対して、特別割引もあります(半額らしい)。
まとめ
Gitea Cloud はセキュリティを重視する中小企業と小規模チームに対して、メリットはいっばいいっばいと思います。1 ユーザーの単価に対して、GitHub は 19.25 ドル ( 年間 )、GitLabは 29/99 ドル ( 年間は変わらない )、Gitea は 15.83ドル ( 年間 ) + 特別割引。充実した機能と高いセキュリティに対して、単価はやすいと思います。面倒な設定とメンテナンスも不要のため、システムを維持するための人件費も最低限に抑えられます。
Gitea 自体は日本語をサポートしていますが、現時点日本語のドキュメントとサポートはまだ対応していないのため、導入には英語でのやり取りが必要となります。