開発したプロダクト「gadgeter」
プロダクトはこちらから
Django を用いて開発しました。
エレベータピッチ
gadgeter は、自分が持っているガジェットをどのようにすれば最適な配置にできるかという問題を解決したい、自分の理想のデスクトップを知りたい人向けのデスクトップ共有 SNS です。
これは、もっているガジェットのジャンル検索によって、デスクトップガジェット Youtuber の視聴、 pinterest とは違って自分の持っているガジェットから、別のレイアウトを提案してくれるプロダクトです。
プロダクトの使い方
まずは、ガジェットのジャンルから、自分の持っているガジェットを1つ選択してください。
次に、配置したい机のサイズを選択したら、検索ボタンを押して検索してみましょう。
画像ではガジェットをモニター、机のサイズを中サイズで検索しています。
すると検索結果とともに、写真に含まれるガジェットの詳細が表示されます。表示されているガジェットのボタンを押すと、Amazon の商品リンクに飛ぶことができ、気になった商品をチェックできます。
各スプリント
Sprint 1
当初は「ミテルゾ」という、webカメラを駆使して掃除を促進するアプリを開発していました。具体的には、カメラで机の上を監視し、汚れていたらtwitterで机の上を晒し上げるというものです。しかし、webカメラを使ったアプリのデプロイに難航し、レビューをなかなかもらうことができませんでした。またアプリの根幹部分である、どのくらいで汚れているかを判断することも課題になっていました。
Sprint 2
このSprintから、OZ法(オズの魔法使い法)という、人間がシステムのふりをしてユーザと対話をする手法を用いることで、実装する前にそのシステムがユーザにとって本当に必要かどうかを検証しました。また、この手法により実装が追い付かずにレビューが得られないという課題にも対応することができました。
OZ法を用いて、ユーザから送られた机の上の写真が汚れているかを検証しているときに、「人の机を見ることって面白い」とグループで気づき、また、「ミテルゾ」のカメラを用いるアプリが現実的でないということから、「gadgeter」の開発に切り替えました。
Sprint 3
「gadgeter」の開発にあたって、先述のOZ法を用いて実装する機能を慎重に見極めました。特に、対象とするユーザをライト層とヘビー層に分割し、まずはライト層に向けて、「他人の机を見ることでデスクトップのレイアウトを知ることができる」という価値を提供できるように実装しました。データベースを用いることで、データの追加や、画像に対するタグの付与ができるようになり、ガジェットのジャンルからデスクトップの画像を検索できるようになりました。
Sprint 4
「gadgeter」では、様々なデスクトップ画像を比較して自分に合うレイアウトを見つけるといったことが重要な体験の1つなのですが、最低限の実装でまずはレビューに臨むといったことに固執しすぎたあまり、サンプル画像が4枚しかないという事態になり、急遽画像数を増やしました。また机のサイズがあまりにも乖離している場合、参考にならないというレビューも受け、検索項目に机のサイズも追加しました。
メンバー
名前はDiscord の表示名です(敬称略)。
- aiga
デプロイ関連だったりgithub だったり、わからないことを聞けば答えてくれるという安心感がありました。 - Michiari Kanamori
発表がすごい上手でした。プレゼンやレビューの時などはつい任せっきりになってしまいました。 - Ko Tanigichi
手が空いていたら積極的に手伝ってくれました。「gadgeter」の提案者でもあり、プロダクトの形や価値などを提供してくれました。 - hi6emon
年上年下関係なく気さくにふるまってくれたおかげで、院生と学類生で半々のグループの雰囲気がずっと良かったです。Django にも詳しく、開発も素早く進めてくれました。 - さかり
人手が足りないところに来て、サポートしてくれました。プレゼンの資料作成が非常に上手でした。 - よす
自分です。主にデプロイを担当していました。
enPiTを通して学んだこと
個人開発は積極的に行っていましたが、チーム開発はenPiT以外では取り組んだことがありませんでした。自分で分からないことをチームメンバーにすぐ聞けることは良い点でしたが、git のコマンド周りの知識が疎く、メンバーに迷惑をかけてしまいました。
秋学期のenPiTでは、機能の実装というより、主にデプロイを担当していたのですが、Heroku の無料期間が終了してしまうとのことで、別のデプロイ先を利用するのに苦労しました。デプロイがうまくいかずにアプリを使ってもらえないとき、OZ法によってレビューをもらえるようになったことは、実装のコストを減らすことができて、良い学びでした。
アジャイル開発を通して、プロダクト開発は、作りたいものをただ形にするということでなく、最小限の実装やOZ法などで価値を検証し、本当に必要な機能のみを実装するといったノウハウを学ぶことができました。また、短いスプリントで実装を完了することは難しかったですが、計画通りに行ったときにはアジャイル開発のスピード感を味わうことができて楽しかったです。