「スナップショット」と「バックアップ」はデータ保護の手法ですが、目的や動作に違いがあります。
1. スナップショット (Snapshot)
- 定義: スナップショットは、特定の時点におけるシステムやデータの状態を記録する一種の「写真」のようなものです。
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特徴:
- 高速: スナップショットは非常に短時間で作成できます。
- ストレージ: ストレージの容量を節約するため、差分(変更があった部分)のみ保存されることが多い。
- 復元: すぐに以前の状態に戻せるため、システムのトラブル時に有効です。
- 依存関係: スナップショットは元のデータに依存しており、元データが削除されるとスナップショットも使えなくなる場合があります。
2. バックアップ (Backup)
- 定義: バックアップは、データの完全なコピーを作成し、別の場所に保存しておく方法です。
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特徴:
- データの完全なコピー: バックアップは元データを丸ごと保存するため、完全な復元が可能です。
- 復元: システムがクラッシュしたり、データが失われた場合に元データ全体を復元できます。
- ストレージ: 完全なデータコピーのため、スナップショットよりも多くのストレージを必要とすることがあります。
- 独立性: バックアップは元のデータに依存しないため、データが破損・削除されてもバックアップがあれば安全です。
簡単な違い
- スナップショット: システムやデータの特定の時点を素早く記録し、元データに依存します。
- バックアップ: データ全体のコピーを作り、独立した場所に保存して、長期的な保護に使われます。