AWS Organizationsは、複数のAWSアカウントを一元的に管理できるサービスです。主に以下のような機能や利点があります:
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アカウント管理: 複数のAWSアカウントを組織としてまとめ、階層的に管理できます。これにより、アカウントの作成や削除、設定の変更が容易になります。
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ポリシーの適用: サービスコントロールポリシー(SCP)を使用して、組織内のアカウントに対してアクセス権限を制御できます。これにより、セキュリティやコンプライアンスの要件を満たすことができます。
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コスト管理: 組織全体のコストを集約して管理し、アカウントごとの請求を把握しやすくします。また、コストを最適化するためのレポート作成も可能です。
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簡易的な請求管理: 複数のアカウントの請求を一元化することで、管理の手間を軽減します。
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部門別管理: 組織内の部門ごとにアカウントを分け、それぞれの部門に特化したリソース管理を行えます。
AWS Organizationsを利用することで、大規模なインフラストラクチャを効率的に管理し、運用の最適化やセキュリティの強化を図ることができます。
親アカウント、OU、SCP、子アカウント関係
AWS Organizations
└── 親アカウント (マスターアカウント)
├── OU (組織単位)
│ ├── 子アカウント 1
│ ├── 子アカウント 2
│ └── 子アカウント 3
└── OU (別の組織単位)
├── 子アカウント 4
└── 子アカウント 5
用語説明:
- 親アカウント (マスターアカウント): AWS Organizationsを作成したアカウント。組織全体の管理権限を持つ。
- OU (組織単位): アカウントをグループ化するための単位。部門やプロジェクトごとに分けることができる。
- 子アカウント: 各OUに属するアカウント。具体的なリソースやサービスを利用するための個別のアカウント。
- SCP (サービスコントロールポリシー): 組織内のアカウントやOUに対して適用できるポリシー。アクセス権限を制御するために使用される。