「ネットワークスイッチ(Network Switch)」とは、コンピュータネットワークにおいて複数の機器を接続し、通信データを効率よく中継する装置のことです。
🔹 主な役割
- LAN内の通信を管理:どの機器にどのデータを送るかを判断して転送。
- MACアドレスをもとに通信先を決定:無駄なデータ転送を減らし、ネットワークの効率を上げる。
- ハブより賢い:ハブは全ポートにデータを流すが、スイッチは必要なポートだけに流す。
🔸 簡単な例
オフィスのPCやプリンタなどをネットワークでつなぐときに、スイッチを使ってまとめて接続し、データを必要な機器に届けてくれます。
レイヤー2スイッチとレイヤー3スイッチの違い
✅ レイヤー2スイッチ(L2スイッチ)
- 動作レイヤー:OSI参照モデルの第2層(データリンク層)
- 判断基準:MACアドレス
- 主な用途:同じネットワーク(同一セグメント)内の機器同士をつなぐ
- 役割:データを正しい機器に中継(LANスイッチ)
📌 イメージ:
「同じ部屋の中で、誰に話しかけるかを顔(MACアドレス)で判断して声をかける」
✅ レイヤー3スイッチ(L3スイッチ)
- 動作レイヤー:第3層(ネットワーク層)
- 判断基準:IPアドレス
- 主な用途:異なるネットワーク(別セグメント)間の通信も処理可能
- 役割:**ルーティング(簡易ルーター機能)**ができるスイッチ
📌 イメージ:
「別の部屋(ネットワーク)にいる相手にも、部屋番号(IPアドレス)を見てメッセージを届けに行く」
🔄 ざっくり比較表
項目 | レイヤー2スイッチ | レイヤー3スイッチ |
---|---|---|
処理基準 | MACアドレス | IPアドレス |
役割 | 機器同士の接続 | ネットワーク間の接続 |
ルーティング機能 | なし | あり |
使用場面 | LAN内通信 | VLAN間通信なども含む |