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AWS Transit Gatewayのアソシエーションとプロパゲーション(メモ)

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AWS Transit Gatewayのアソシエーション(Association)プロパゲーション(Propagation) は、ネットワーク接続を効率的に管理し、トラフィックのルーティングを制御するための重要な概念です。AWS Transit Gatewayを使うと、複数のVPCやオンプレミスネットワークをシンプルかつ拡張性のある方法で接続できますが、アソシエーションとプロパゲーションによって、どのネットワークとどのルートテーブルが関連付けられ、どのようにルート情報が伝播されるかを細かく制御できます。

1. アソシエーション(Association)

アソシエーションは、特定のVPCやVPN、Direct Connect接続をAWS Transit Gatewayのルートテーブルに関連付ける作業です。アソシエーションによって、特定のネットワークがどのルートテーブルを使用するかが決まります。

  • 役割

    • アソシエーションを通じて、Transit Gatewayに接続されたネットワーク(VPCやオンプレミスネットワーク)が、どのルートテーブルを利用するかを指定します。
    • 一つのネットワークは、Transit Gatewayの一つのルートテーブルにのみアソシエート(関連付け)できます。
  • 利用例

    • 例えば、異なる部門のVPCがある場合、部門ごとに異なるルートテーブルを用意し、各VPCがどのルートテーブルを使用するかをアソシエーションで指定することで、セキュリティ要件に応じたトラフィック制御ができます。

2. プロパゲーション(Propagation)

プロパゲーションは、特定の接続(VPC、VPN、Direct Connect)のルート情報を、Transit Gatewayのルートテーブルに**伝播(プロパゲート)**する設定です。プロパゲーションが有効になると、対象ネットワークのルート情報が自動的にルートテーブルに追加されます。

  • 役割

    • プロパゲーションを有効にすると、Transit Gatewayに接続された各ネットワークの経路情報が指定のルートテーブルに伝播され、手動でルート設定を追加する手間を省けます。
    • プロパゲーションをオフにすると、ルートは自動で追加されないため、管理者が手動でルートを設定する必要があります。
  • 利用例

    • 複数のVPCやVPN接続間で自動的にルートを共有する必要がある場合、プロパゲーションを有効にしておけば、ネットワークのルート設定が動的に管理されます。

アソシエーションとプロパゲーションの使い分け

特性 アソシエーション(Association) プロパゲーション(Propagation)
主な目的 どのルートテーブルを使用するかを接続ごとに指定 ルート情報の伝播を制御し、ルートを自動で追加する
適用先 VPC、VPN、Direct Connect接続などのネットワーク Transit Gatewayのルートテーブル
設定の柔軟性 接続ごとに1つのルートテーブルにのみアソシエート可能 伝播のオン/オフで手動または自動設定の選択が可能
活用シーン 各接続ごとに異なるルートテーブルを使いたい場合 複数接続間でルートを共有して自動管理したい場合

まとめ

  • アソシエーションは、特定のネットワークがどのルートテーブルを使うかを決定する。
  • プロパゲーションは、ルート情報が自動的にルートテーブルに追加されるかどうかを制御する。

この設定により、Transit Gatewayでのルーティングを効率的に管理できます。

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