この記事は、NoCode Advent Calendar 2020 の 5日目の記事です。
当初は、スマートスピーカー Advent Calendar 2020 の 5日目の記事のネタの一部として IFTTT Pro の説明を書いたりしていたのですが、分量がけっこう多くなったので内容を分割して、この記事が出来上がりました。
そして、NoCode Advent Calendar 2020 の 5日目が空いていたようだったので、急遽、登録をさせていただきました。
はじめに
いろいろと話題になった、IFTTT の有償プランと無償プランの制限の話題。
自分の場合はハンズオンや試作でお世話になっていたものの、常時稼働させていたアプレットは実は 1つだけという状況だったので、そういう意味では無理に有償プランである IFTTT Pro にしなくても困らない状況ではありました。
ただ、「Pro版のみの新機能も!」という話も気になり、最終的には IFTTT Pro に登録。
しかし、「新機能を試す」というタスクが積まれてから、そのまま時間が過ぎていき・・・。
そんな中でアドベントカレンダーの時期である 12月になったので、これをネタに記事を書くことにしてみました。
IFTTT Pro の新機能
有償プランである IFTTT Pro の利用可能な機能を見ると、利用可能な機能という観点では、無償版と比べて以下のような差異があります。
- queries
- conditional logic
- multiple actions
この3つの内容について、軽く見ていきます。
なお、その他の有償プラン・無償プランのサイトして書いてある以下は、この記事では説明を省きます。
- 数量無制限のアプレット作成
- アプレット実行処理が無償版よりも早くなる
- カスタマーサポートが利用可能
クエリー
クエリーに関しては、公式に以下のページがありました。
●What is a query? – IFTTT Help Center
https://help.ifttt.com/hc/en-us/articles/360053502173-What-is-a-query-
冒頭には、「A query is a way to request additional data if the trigger doesn’t provide it.」と書かれています。トリガー単体で得られない別の情報を付与する、といった意味合いでしょうか。
また、その下では「フィルター」との組み合わせの話が出たあと、以下の画像の内容が書かれています。
フィルターとの組み合わせは必須ではないよ、という記載です。
内容としては、以下のような活用ができるものだと書いてます。
トリガー: ボタン押下(ボタンウィジェットによる)
クエリー: 今の天気
アクション: 今の天気の情報をメールで送る
トリガー単体でアクションを実行する流れだと、「ボタンを押したら、既定の内容のメールが送られる」という内容になるはずが、メールの中に「今の天気」という固定ではない情報を加えられる、という話のようです。
フィルター(conditional logic)
フィルターについての説明は、公式に以下の内容が書かれていました。
●Building with filter code – IFTTT Help Center
https://help.ifttt.com/hc/en-us/articles/360052451954
ページの冒頭には、以下の内容が書かれています。
ざっと読んでいくと、説明の中で JavaScript のコード(※ 「ES5 っぽいけど、そんなに技術的ではないよ!」と書かれてる)を使う必要がある、と書かれているようです。
さらに読み進めていきます。
できることが 2つある、と書かれており、「アクションをスキップすること」と「フィールドの値を変更できる」という内容のようです。
そして、その下の事例を見ると、JavaScript のようなコードが登場します。
これは、アプレットを特定の時間帯でのみ実行する場合の例とのことです。コードの部分を見た感じでは、「23時から翌朝9時までの時間帯は、メールの送信をしないようにする」というもののようです。
その下には、「1週間のうちの特定の日を指定する」という話や、トリガーの中の値を条件に使うという内容(下記の内容)が出てきました。下記の内容は、天気の気温の情報をもとに、条件付けをする内容のようです。
そして、最後には「Googleカレンダーのイベントの記載内容に含まれるキーワードを活用する事例」が出てきました。
いくつかの事例を見ていくだけでも、便利に使えそうな感じがしました。
なお、以下のページを見ると、現時点ではフィルターはモバイル用アプリから編集はできないそうです。
ただ、将来的にはできるようになりそうな感じの記載もありました。
●Can I add/edit filter code in the IFTTT mobile apps? – IFTTT Help Center
https://help.ifttt.com/hc/en-us/articles/360053950273-Can-I-add-edit-filter-code-in-the-IFTTT-mobile-apps-
上記のクエリーとフィルターの組み合わせ
クエリーとフィルターを活用すると何ができるか、公式に事例についての記載がありました。
いくつかの事例が掲載されているようなので、別の機会に見てみようと思います。
●Example Applets using queries and filter code – IFTTT Help Center
https://help.ifttt.com/hc/en-us/articles/360053657913-Example-Applets-using-queries-and-filter-code
複数のアクションの実行(multiple actions)
こちらは、あまり説明が必要なさそうですが、あるトリガーに対して実行できるアクションが複数設定できる、というものです。どんなアクションを組み合わせると便利そうか、考えてみるのも楽しそうです!
おわりに
今回、IFTTT Pro の新機能 3つ(クエリー・フィルター・複数のアクションの実行)について、公式の情報を見てみました。
実際に使ってみる部分は、スマートスピーカー Advent Calendar 2020 の 5日目の記事や、その後にも書く予定の別の記事にて!
追記
実際に使ってみた内容を以下の記事にしました。
●【スマートスピーカー 2020】 IFTTT で Alexa・Google Assistant を利用して IFTTT Pro の新機能(クエリー・フィルター)との組み合わせも試す - Qiita
https://qiita.com/youtoy/items/ab6747622d137fcadead
追記2
本記事の内容と、それに少し説明を加えた内容で LT登壇をしました。
また、引き続き IFTTT Pro の新機能活用を模索していて、1つ記事を書きました。