この記事は Adventar でのアドベントカレンダーの 1つとして作られている、「CoderDojo Advent Calendar 2023」の 11日目の記事です。
今回の内容
この記事では、2023年になってからの X でポストしていた内容から CoderDojo の活動関連のものをピックアップしてみて、そこから「自分が今年活用したデバイス・技術」についてや、「作ってみたもの」について振り返りった内容を書いています。
活用したデバイス・技術や作ってみたものなど
活用したデバイス
まずは、活用したデバイスについてピックアップしてみました。
toio
まずは、ロボットトイの toio です。
例えば、第1回の CoderDojoほんごうにメンター参加した際に持っていって、自分が作ったプログラムで動かしてデモをしたり、また別の方が持ち込まれていた LEGO を toio につけてみたりということもやっていました。
その他 toio関連の話で、自分が活用したという方向とは少し違いますが、奈良で行われた DojoCon Japan で行われた toio ワークショップでスタッフをやりました。
Meta Quest 3
続いては 10/10 に発売され、その発売日にゲットした VRゴーグルの Meta Quest 3 です。
こちらは、例えば自分が Meta Quest 3 のコンテンツ(既存のコンテンツ)をデモをするのに使いました。そのセッティング中の様子や、セッティング中のゴーグル内の映像をキャプチャした画像をポストしていたりしました。
また Meta社が出している Meta Quest 3 の利用ガイドラインを、主催者や保護者の方に伝えつつ、ガイドラインをクリアしている子について保護者の方の許諾が得られた場合は、参加してる子たちにも体験してもらいました。
上記を実施する中では、Meta Quest 3 で見えている画面を参加者の方に見せられるように、画面のキャストをやっていました。
そのキャストに用いる方法について、当初は、自宅でもよく使っている無線LAN経由のキャストを使っていたのですが、上記の会場で行った場合には無線LAN環境がよくない場合があるためか映像が乱れたりフリーズしたりすることがありました。
それに対処するため、他の方法も試していた結果、最近は「有線接続 + Meta Quest Developer Hub の組み合わせ」でやっています。
電波環境の影響などがなく、場所によらず安定した運用ができそうな気がします。
micro:bit とフルカラーLEDテープ
次は、以前から活用している micro:bit とフルカラーLEDテープのセットです。
例えば、CoderDojo たまち のメンターをやってる隙間時間で、以下のような光り方をするものを作っていました。
フルカラーLED は年齢によらずウケが良いコンテンツで、割とコンパクトなケースで持ち運べるので、今年に限らず重宝しているアイテムです。
Takoratch(タコラッチ)
次は、Takoratch というデバイスです。
このデバイスは、ボード上にボタンやセンサー、外部モジュールを接続できる Grove端子などが搭載されています。以下は、そのデバイスを CoderDojo池袋に持ち込んで試している時の様子です。
M5Paper(電子ペーパー名札としての活用)
次は、CoderDojo 以外のイベントでも活用している M5Paper です。
このデバイスは、電子ペーパー名札として以下のように活用しています。
表示を書きかえられるので、自分の名前などを表示させつつ、それと合わせて参加する CoderDojo のロゴを表示させて使ったりしていました。
なお、この電子ペーパー名札の作り方(自分が使う手順)は、以下の Qiita の記事で公開しています。
●イベントで大活躍する電子ペーパー名札を作る!(M5Paper と UIFlow などで作成する手順) - Qiita
https://qiita.com/youtoy/items/545cb81fd3188e63f8aa
作ってみたもの
Scratch でグラデーション
こちらは、Scratch の描画でグラデーションを使うものです。
100回目の開催だった CoderDojo瑞穂にオンライン参加した際、オンラインで見てもらえる何かを作るというのをやった時の話です。その時に直近で見かけていた qramo さんの作品をリミックスしたものを発表しました。
自分がよく使っているものの中で、JavaScriptライブラリの p5.js など、描画をメイン機能とするものだと作例がよくありそうなものの、Scratch でこのようなグラデーションを作ることができるのは意外でした。
それで、自分も活用してみたいと思っていたところに、上記の機会があってやってみたものでした。
p5.js で「ビュフォンの針」
CoderDojo Kodaira にメンター参加した際、参加した子が Scratch で「ビュフォンの針」に関する作品を発表していました。ビュフォンの針は、乱数を使った仕組みで円周率の近似値を求めるものです。
乱数を使って円周率を求めるものというと、自分が思いつくのは「モンテカルロ法」くらいで、ビュフォンの針は上記の発表を聞いて初めて知りました。それで興味を持って、自分がよく使う p5.js でやったらどうなるかというのを試してみました。
こうやって、自分が知らないことを子ども達の発表から知る、といったこともあって面白いです。
p5.js で「ラングトンのアリ」
次も、上と同じで、自分が知らなかったことを子ども達の発表から知ったというものです。
ラングトンのアリというセルオートマトンの話で、これも Scratch を使って作られたものの発表を聞いて知りました。これについても、p5.js で実装してみようと思い、以下のようなものを試作してみました。
余談
ここからは余談になるのですが、今回の記事のネタをピックアップするために X のポストを見返していた中で、今年最初に行った活動が何かというのを見てみました。
2023年の最初の CoderDojo の活動は、新幹線で愛知県へ移動して参加していた CoderDojo瑞穂の以下のイベントでした。
●No.96 CoderDojo瑞穂 / ますきちで新年会 - connpass
https://coderdojo-mizuho.connpass.com/event/267923/
遠方で、普段の CoderDojo のような活動もありつつ、レクリエーションもあったりで、楽しいイベントでした。
おわりに
今回、今年自分が X でポストしていた内容をベースに、2023年の CoderDojo の活動で活用したデバイス・技術や、自分が作ってみたものを振り返ってみました。
引き続き、CoderDojo の活動で自分自身も学びを得たり、参加者に面白いものを紹介してみたり・一緒に楽しんだりということをやっていければと思います。
過去に CoderDojo のアドベントカレンダーで書いた内容
今回の記事を登録した CoderDojo のアドベントカレンダーには、2018年から毎年登録して、記事を書いています。
以下のようにタイトルを並べてみると、その年にあったイベントや、その時の気づきなどを記事にしているようでした。
- #CoderDojo に関わりはじめて【CoderDojo Advent Calendar 2018】
- 【CoderDojo 2019】#DojoConJapan に初めて参加して(2019/12/23)
- 【CoderDojo 2020】 DojoCon Japan 2020 のセッション登壇とワークショップの準備の話
- 【CoderDojo 2021】2021年の #CoderDojo でのメンター参加やその他の CoderDojoつながりの活動を振り返る(2021/12/19)
- 【CoderDojo 2022】漫画で使われるエフェクトの「集中線」を Scratch で作って CoderDojo の活動でデモした時のちょっとした気づき
ある程度、時間がたってから振り返ってみると、記事を書いた当時とは異なる視点で見て気づきが得られたり、また忘れていた何かを思い出させてくれたりなどということがありそうなので、今後もできるだけ継続して記事を書いていければと思います。