はじめに
日本で使えるようになったというニュースを見て、とても気になっていた
「Alexa Skill Blueprints」
を、Alexa Day 2019 というイベントのセッションで初めて使いました。
Alexa Skill Blueprints を使うと、特別なプログラミングの知識なしに、
Alexaスキルを作成することができます。
ワークショップについて補足すると、Alexa Day 2019 で BluePrints Lab というセッションがあり、
その中で、エバンジェリストの畠中さんにノウハウを教えていただきました。
電小会議室では、
— you (@youtoy) 2019年4月6日
ランチタイムにワークショップがあるらしいですよ!#alexaday2019 #alexaday pic.twitter.com/QJo3fb35BW
Alexa Skill Blueprints について
概要
使い方については、Amazonさんの記事にも情報がありますが、大まかな流れは以下のとおりです。
- Amazonアカウントを準備(※ Amazonでの買い物に使うアカウントがあればOKです)
- Blueprintsのページ(https://blueprints.amazon.co.jp/)へアクセス
- Amazonアカウントでのサインイン
- Blueprintsのページのテンプレートの中から、好きなものを選択。
- 「作成する」のボタンをクリックし、テンプレートの中身をカスタマイズ。
- カスタマイズが完了したら、スキル名を設定して、「スキルを作成」ボタンをクリック。
- スキルの完成を待つ(所用時間は数分ほど)
- Blueprintsの作成に使ったAmazonアカウントを登録した、Alexa搭載デバイス等(各種Echoや、スマホのAlexaアプリ等)で利用
上記の手順4のテンプレートについてですが、2019/4/6 現在で、利用できるものは8つです。
以下のとおり公式の記事によると、今後も順次追加が行われていくとのことです(後述しますが、海外版はたくさんのテンプレートがあります)。
今日時点でお使いいただけるBlueprintsテンプレートの数は8種類。今後も楽しく便利なテンプレートを順次追加していく予定です。
【試してみよう】
カスタムQ&A:Alexaに対する質問と回答をカスタマイズ
フラッシュカード:音声を使って勉強、テストも可能
ルーレット:Alexaに選んでもらおう
トリビア:選択回答式のトリビアゲーム(1~4人対応)
【グリーティング】
春のお便り:新生活に向けてメッセージ(カスタム画像・音声対応)
お祝い:お祝いのメッセージ(カスタム画像・音声対応)
ありがとう:感謝のメッセージ(カスタム画像・音声対応)
誕生日祝い:お誕生日のメッセージ(カスタム画像・音声対応)
実際に作ってみる
それでは、実際に Blueprints を使ってスキルを作成してみます。
上記のとおり複数用意されたテンプレートを利用可能ですが、
その中で 使い勝手が良いのは「カスタムQ&A」 とのことです。
ワークショップでも、まずこちらを試しました。
一番使い勝手が良いのが「カスタムQ&A」。#blueprints#alexaday2019 #alexaday pic.twitter.com/iR7XUg52YM
— you (@youtoy) 2019年4月6日
テンプレートを選んだ直後の画面では、作成を始める前の画面として、サンプルを聞いたり、作り方・使い方を見ることができます。
どんなものを作ることができるかは、このサンプルを再生してみると分かりやすいです。
「カスタムQ&A」を選んで、
— you (@youtoy) 2019年4月6日
再生ボタンを押すと、どんなことができるか分かる
音声を聞くことができます。#blueprints#alexaday2019 #alexaday pic.twitter.com/agjtrEzpiQ
「カスタムQ&A」では、
「Alexaに話しかける内容」と「Alexaの応答内容」
を複数入力していくことができます。
ワークショップでは、自分は「ゴミの日を教えてもらえるスキル」を試しに作りました(入力した文章の内容は以下のとおりです)。
ゴミの日を教えてくれる「カスタムQ&A」をお試し。#blueprints#alexaday2019 #alexaday pic.twitter.com/WxR0UGvPFJ
— you (@youtoy) 2019年4月6日
そのワークショップで作成したスキルを、実際に動作させた様子がこちらです。
iOSの画面の収録機能を使って、iPhoneのAlexaアプリで試した様子の画面を動画にしました。
#blueprints で作った、
— you (@youtoy) 2019年4月6日
ゴミの日を教えてくれる「カスタムQ&A」を使っている様子。
iPhoneの画面収録をした動画です。#alexaday2019 #alexaday pic.twitter.com/XWAPnXweYv
注意点や関連情報など
利用にあたり注意すべき事や関連情報を、畠中さんから伺うことができたので記載します。
基本機能の上書きをしないよう注意!
Alexaが標準で応答してくる文章、例えば「今日の天気は?」とか「今何時?」といった文章を利用してしまうと(【例】 上記の事例だと、「カスタムQ&A」の質問にそれらの文章を設定してしまうと)、それらの文章を使った標準機能が利用できなくなります。
理由として、標準機能の呼び出しよりも、Blueprintsで作成したスキルの動作が優先されてしまう仕組みのためとのことです。
Blueprintsでのスキル作成時には注意する必要があります。
Blueprintsで作成したスキルのストア公開
海外版のBlueprints(https://blueprints.amazon.com/)で作成したスキルは、海外版のストアでの公開ができるようになっているそうです。
一方で日本版では、Blueprintsで作成したスキルのストア公開はできないとのこと。
Blueprintsで作成したスキルの共有
上記のとおり、現時点の日本版のBlueprintsはストアへの公開はできないですが、一部のテンプレートを除いてユーザ間での共有ができるそうです(例えば、家族と共有して利用したり、など)。
海外版はテンプレートが豊富!(日本版も順次追加予定)
海外版のBlueprintsではテンプレートがたくさん準備されているようです。
公式の記事によると、日本版も順次追加予定とのことですので、今後が楽しみです。
おわりに
Blueprintsを使うと、非常に簡単にスキル作成をすることができました。
今回試したテンプレートは1つだけだったので、その他のテンプレートも試していければと思います!
追記
関連資料
Alexa Day 2019 公式ページの Follow Up のページを後で見たら、PDF資料へのリンクが追加されていたのでリンクを記載しておきます。
参加レポート
Alexa Day 2019 の参加レポート的なブログ記事も書きました。
⇒ Alexa Day 2019 に参加してきました 〜その1〜( #alexaday2019 ) - 技術とエンタメと、その他・・・
余談
Alexa Day 2019 の会場に到着して、最初に訪ねて行ったのが BluePrints Lab で、
畠中さんとは楽しいおしゃべりをさせていただきました。
20〜30分くらい部屋にいたのですが、このときは BluePrints を試すことなく色々な話をして終わり(笑)、
BluePrints を試したのは冒頭に掲載したランチタイム中のセッションのときとなりました。
朝一は、
— you (@youtoy) 2019年4月6日
小会議室の BluePrints Lab に来て、@Toshimin8 さんといろいろお話をしていました。https://t.co/IBFA2a4CGD#alexaday2019 #alexaday pic.twitter.com/CFln4mZwHP