この記事は、「Microsoft Azure Advent Calendar 2023」の 22日目の記事です。
今回の概要
今回は、以下の記事を書いた時にも少し触れた「Azure OpenAI Studio」と似た方向性の「Azure AI Studio」を取り上げます。
●Azure OpenAI Service の最初の一歩: Azure版 ChatGPT を Azure OpenAI Studio のチャット用プレイグラウンドで試す #Azure - Qiita
https://qiita.com/youtoy/items/ff8248b2a6778038bd3c
「Azure OpenAI Studio」と「Azure AI Studio」
「Azure OpenAI Studio」
似た名前の「Azure OpenAI Studio」と「Azure AI Studio」ですが、上での記事でも書いた「Azure OpenAI Studio( https://oai.azure.com/portal )」は 「Azure OpenAI Service」のモデルのデプロイができたり、モデルを使ったお試しを Webページ上で GUIベースで行えたりするものです。
そして、記事執筆時点で「Azure OpenAI Studio」のページにアクセスすると、今回扱う「Azure AI Studio」へのリンクが出てくるようになっています。
「Azure AI Studio」
「Azure AI Studio( https://ai.azure.com/ )」のほうは、以下の説明を見てみると「Azure AI サービスの機能をまとめたもの」という記載があります。
●AI Studio とは? - Azure AI Studio | Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/ai-studio/what-is-ai-studio?tabs=home
上で掲載した内容や以下のページにも書いてあるとおり、記事執筆時点のステータスは「パブリックプレビュー」となるようです。
●Azure AI Studio - 生成 AI 開発ハブ | Microsoft Azure
https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/ai-studio
Azure AI Studio の価格
「Azure AI Studio」の価格については、以下のページから、Azure OpenAI Service やそれ以外の AI系のサービスのページへと進むと、それぞれ確認できるようです。
●Azure AI サービスの価格 | Microsoft Azure
https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/cognitive-services/
また、ページに出ているサービスが「Azure AI Studio」で取り扱える Azure の AI系サービスの一覧にもなっているようでした。
Azure AI Studio についてさらに見ていく
それでは、Azure AI Studio についてさらに見ていきます。以下は公式ドキュメントです。
●Azure AI Studio ドキュメント | Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/ai-studio/
ここに並んでいる項目を見てみると、Webサイト上で試せる内容があったり、以下でも説明がされている SDK・CLI を使った開発などもできるようです。
●Azure AI SDK の使用を開始する方法 - Azure AI Studio | Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/ai-studio/how-to/sdk-install
●Azure AI CLI の概要 - Azure AI Studio | Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/ai-studio/how-to/cli-install
Azure AI Studio のモデルカタログ
ここからは、タイトルにも書いている「モデルのカタログ」という部分を見ていくことにます。
以下が、モデルカタログのページです。
●モデル カタログ - Azure AI | Machine Learning Studio
https://ai.azure.com/explore/models
「アナウンス」という部分の下に「モデル」という括りの項目があり、そこにたくさんのモデルが列挙されているようです。以下では 6つほど見えていますが、画面右のスクロールバーを見ると、そのスクロールバーの大きさがかなり小さいことから、この 6つの下にもたくさんのモデルが並んでいることが分かります。
ここで、画面右にある「フィルター」を選ぶと、そのモデルが列挙されている部分の特定のものをフィルタして見られるようでした。以下は、「推論タスク:会話」を選んだ状態です。
フィルタなしの場合のモデルを見ていく
それでは、フィルタなしの場合に列挙されているモデルをざっと見ていきます。
以下にキャプチャした画像をのせてみます。
一度にたくさんの内容が出せるよう、ブラウザの表示倍率を小さくして、それで見ていきました。
下までたどり着いたら終わりかとおもったら、「次へ >」と書かれた部分を押すと、さらに次のページも出てきました。
そのさらに次のページもどんどん見ていきます。
どんどん先へと進んでいったのですが、まだまだ大量にありそうだったので、いったんこのあたりまでにしました。
実際に利用するものを探す時には、自分の用途に合わせたフィルタを適用して見ていくのが良さそうです。
フィルタをかけてみる その1:「推論タスク:テキストから画像へ」
ここで、フィルタをかけた場合の内容をいくつか見てみようと思います。
以下は、「推論タスク:テキストから画像へ」のフィルタをかけた場合です。
Stability AI、Runway、compvis などから出ているモデルが表示されていました。
フィルタをかけてみる その2:「推論タスク:音声認識」
次は、「推論タスク:音声認識」の場合です。この場合は、OpenAI の Whisper のみになるようでした。
フィルタをかけてみる その3:「コレクション:Microsoft Research」
次は、「コレクション:Microsoft Research」の場合です。この場合は、テキスト生成系のモデル 4つが表示されました。
このように、フィルタをかけることで、見つけたいモデルが探しやすくできそうでした。
おわりに
今回、Microsoft Azure AI Studio や、そこで提供されているモデルのカタログをざっくりと見ていきました。
様々なモデルを活用できそうなので、モデルカタログに出ているものを活用するやり方も調べたり、試してみたりしようと思います。