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【JavaScript 2022】chroma.js を使った複数色のカラースケールでカラーパレットを生成して p5.js で描画(chroma.bezier() や chroma.scale() の scale.correctLightness() などを利用)

Last updated at Posted at 2022-12-19

はじめに

この記事は、JavaScript Advent Calendar 2022 の 20日目の記事です。

内容は、過去に以下の記事でも扱った chroma.js の話です。

●chroma.js を使った HSB(HSV) と16進数カラーコードの変換やその他の処理を p5.js Web Editor上で試す - Qiita
 https://qiita.com/youtoy/items/513009ebfdd04872e059

もう少し補足すると、以下の記事に出てくる chroma.js での複数の色を使ったカラースケールの話と、p5.js でカラーパレットを使う話とを組み合わせた内容になります。

●Mastering Multi-hued Color Scales with Chroma.js
 https://www.vis4.net/blog/2013/09/mastering-multi-hued-color-scales/
Combining Bezier interpolation and lightness correction

複数の色を使ったカラースケール

上で掲載していた「Mastering Multi-hued Color Scales with Chroma.js」という記事で、複数の色を使ったカラースケールの話について書かれています。

細かな話は省略しますが、その話の中で、複数の色を使ったカラースケールを改善するための方法について説明されています。
そして、chroma.js の「chroma.bezier()」や「chroma.scale() + scale.correctLightness()」を使った話が出てきていました。これらを使うと、複数の色を使ったスケールの結果を、良い感じにできるようです。
※ 自分が色の理論にそこまで詳しくないので、ざっくりな内容しか把握できてないのですが...

その話が気になったので、具体的にどんな結果が得られるかを、普段よく使っている p5.js を使って確かめてみる、というのが、これ以降の内容です。
(そして、良い感じのカラーパレットが生成できたら、今後、活用していけそうかなという思いもあり...)

chroma.js関連の話

以下で、今回利用する chroma.js の機能の、公式情報を見ていきます。

chroma.scale()

指定した 2色以上の色で、カラースケールを作成できます。色指定をしない場合、デフォルトは白黒の 2色になるようです。
https://gka.github.io/chroma.js/#chroma-scale
chroma.scale()

scale.mode()

カラースケールのモードを切り替えるもので、デフォルトは RGB ですが、HSL など他のものに変更することができます。
https://gka.github.io/chroma.js/#scale-mode
image.png

scale.colors()

カラースケールから、数字指定で色を取り出すためのものです。
https://gka.github.io/chroma.js/#scale-colors
scale.colors()

scale.correctLightness() と chroma.bezier()

上に掲載した記事で出てきた、複数の色のカラースケールを作成する際に、良い感じの出力を得るために用いられていたものです。

https://gka.github.io/chroma.js/#scale-correctlightness
scale.correctLightness()

https://gka.github.io/chroma.js/#chroma-bezier
image.png

生成した色を p5.js で描画してみる

ここから、chroma.js でカラースケールを生成し、そこから色を取り出してカラーパレットを作るというのをやってみます。さらに、そのカラーパレットを使った描画を、p5.js を用いて行います。

p5.js で得た出力

まずは、p5.js で得た出力を掲載してみます。
生成した色を p5.js で描画
6パターンのカラーパレットがありますが、補足などを以下で書いていきます。

出力の全てに共通の内容: 元にした色と出力した色の数

カラースケールを作成する際、元になる色として指定した内容を、ソースコードベースで示します。以下のように、「白・黄色・青・黒」の 4色を、元になる色として指定しました。

const colorList = ["white", "yellow", "blue", "black"];

また、出力する色の数は 10色としました。

const outputColorNum = 10;

出力の上 2つ

最初に、以下の 2つについて補足します。
出力の上 2つ

chroma.scale().mode("rgb") で得た出力と、scale.correctLightness() を加えたものの 2つです。scale.correctLightness() を加えたことで、左半分の色の変化の段階が、はっきりした感じになりました。

  chroma.scale(colorList).mode("rgb").colors(outputColorNum), 
  chroma.scale(colorList).mode("rgb").correctLightness().colors(outputColorNum),

出力の真ん中の 2つ

次に、以下の 2つについて補足します。
出力の真ん中の 2つ

chroma.scale().mode("hsl") で得た出力と、scale.correctLightness() を加えたものの 2つです。上の事例とは異なり、scale.correctLightness() を加えたことで、左半分の出力がずいぶん異なるものになりました。

  chroma.scale(colorList).mode("hsl").colors(outputColorNum),
  chroma.scale(colorList).mode("hsl").correctLightness().colors(outputColorNum),

出力の下 2つ

最後に、以下の 2つについて補足します。
出力の下 2つ

chroma.bezier().scale() で生成したカラースケールと、それに scale.correctLightness() を加えたものとなっています。左端から真ん中あたりの色が少し補正されているのが分かります。

   chroma.bezier(colorList).scale().colors(outputColorNum),
  chroma.bezier(colorList).scale().correctLightness().colors(outputColorNum),

ただ、他の事例と比べると、補正の影響が大きくはないようです。
このあたりは、元にする色の組み合わせなどで変わるのか、chroma.bezier().scale() を使うとこういった感じになるのか、そのあたりを判断するにはもう少しお試しをする必用がありそう...

p5.js Web Editor上での実装

最後に、上で掲載した出力を得るために、p5.js Web Editor上で作った内容を掲載します。CSS は特に変更してないため、HTML と JavaScript のファイルの内容のみ掲載します。

<!DOCTYPE html>
<html lang="en">
  <head>
    <script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/p5.js/1.5.0/p5.js"></script>
    <script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/chroma-js/2.4.2/chroma.min.js"></script>
    <link rel="stylesheet" type="text/css" href="style.css" />
    <meta charset="utf-8" />
  </head>
  <body>
    <main></main>
    <script src="sketch.js"></script>
  </body>
</html>
const outputColorNum = 10;

const colorList = ["white", "yellow", "blue", "black"];

const outputColorList = [
  chroma.scale(colorList).mode("rgb").colors(outputColorNum), 
  chroma.scale(colorList).mode("rgb").correctLightness().colors(outputColorNum),
  chroma.scale(colorList).mode("hsl").colors(outputColorNum),
  chroma.scale(colorList).mode("hsl").correctLightness().colors(outputColorNum),
   chroma.bezier(colorList).scale().colors(outputColorNum),
  chroma.bezier(colorList).scale().correctLightness().colors(outputColorNum),
];

function setup() {
  createCanvas(400, 350);
  noStroke();
}

function draw() {
  background(220);

  const size = width / outputColorNum;

  for (i = 0; i < outputColorList.length; i++) {
    for (j = 0; j < outputColorNum; j++) {
      fill(outputColorList[i][j]);
      rect(
        (j * width) / outputColorNum,
        height * (0.05 + i * 0.16),
        size,
        size
      );
    }
  }
}

あと上記を試した後に、「塗りつぶしの部分で透明度を設定する」というのもやってみました。

fill(outputColorList[i][j]);`
         ↓
`fill(`${outputColorList[i][j]}aa`);`
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