はじめに
以下の Qiita の記事でも書いていた、電子ペーパーデバイスの「M5Paper」に関連した話題です。
●イベントで大活躍する電子ペーパー名札を作る!(M5Paper と UIFlow などで作成する手順) - Qiita
https://qiita.com/youtoy/items/545cb81fd3188e63f8aa
以下のポストに登場しているものの話です。
現在の活用法
自分は、この M5Paper が電子ペーパーであるという特長を活用できる方向で使っています。
具体的には、イベントの時の名札や展示イベントの時の展示サイン的なものです。
書きかえをしてしまえば、その後の状態を維持するのは電源供給が不要なので、「イベントごとに書きかえるものの、イベント開催中は書きかえをしない」という運用にピッタリです。
活用法の 1つ
上記の活用法で書いたもののうち、展示イベントの時の展示サイン的なものというほうは、以下のダイソーのアクリルスタンドを併用しています。
このスタンドを別のものにできないか、と思って試したのが、今回の記事で扱う内容です。
今回やったことの概要
今回やったことは、大まかに書くと以下のとおりです。
- 3Dモデルが共有されているサイト「Thingiverse」でスマホスタンドの 3Dモデルを見つける
- 上記の 3Dモデルを 3Dプリンタで出力
- (当初想定してなかった部分)組み立て式のものについて、ジョイント部分で出力サイズの意図しないズレが発生したので(※ 材料の収縮などによるもの?)、ヤスリで削って調整
順番に説明を書いていきます。
「Thingiverse」でスマホスタンドの 3Dモデルを見つける
最初に「Thingiverse」でスマホスタンドの 3Dモデルを見つける話です。
これは、3Dモデルが共有されているサイト Thingiverse で、「smartphone stand」等といったキーワードで検索をしてみます。
●Search Thingiverse - Thingiverse
https://www.thingiverse.com/search?q=smartphone_stand&page=1
そこで気になったものを見つけてダウンロードします。
ダウンロードしたモデルについては、ライセンスの記載を確認しておきましょう(そして、ラインセンスで定められた条件で利用しましょう)。
今回、自分が使ったものは以下の 2種類です。
ゾウの形のスマホスタンド
●Elephant Phone & Pen Holder by West3DP - Thingiverse
https://www.thingiverse.com/thing:2483253
※ ライセンス: Creative Commons - Attribution - Non-Commercial - Share Alike license
犬/ネコの形のスマホスタンド
●Cat and Dog phone stand, wider gap, shorter tail by marsmol - Thingiverse
https://www.thingiverse.com/thing:4872807
※ ライセンス: Creative Commons - Attribution - Non-Commercial - Share Alike license
3Dプリンタで出力する
今回、上記のモデルは以下で出力しました。
ゾウの形のものは、そのまま出力すると2〜3時間かかりそうだったので、1時間くらいでできるように全体のサイズを 60%ほどに縮小しました。また、モデルに含まれているパーツのうち、ゾウの形のものと側面になる板は モデルデータ 1つから 2つずつ印刷できるようにスライサーで対応しました(以下は、スライサーで一部の部品を 2つにした後の状態)。
そして上で書いていた 2つとも出力しました。その後は、端のほうについた余分な部分を取り除くだけで OK かと思っていましたが、以下の組み立て式のものは、もう 1ステップ対応が必要になりました。
想定通りにジョイント部分がはまらなかったためです。
出力し直すほどではないかな、というのがあり、ヤスリで削るなどして調整することにしました。
ヤスリで削って調整
ヤスリを入手する
ヤスリで削るなどで削る話について、念のため、どんなものを使うか検索した情報をもとに決めることにしました。
そうすると、以下の情報を見つけることができたため、ダイソーでダイヤモンドヤスリを調達することにしました。
●ダイソーのダイヤモンドヤスリでPLAが削れる – てまりのユニバーサルデザイン
https://temari.co.jp/blog/2021/08/14/3dprinter-26/
以下、実際に調達したものです。
ヤスリで削る
形状の調整の話です。
ジョイント部分のサイズ感を見てみると、凸の部分の端が少し膨らんでいたりなど、想定よりも少し大きめに出ている状態になっていたようです。
それをヤスリで削って、ジョイント部分がはまるようにしました。そして、無事に組み立てができる状態になったものが以下です。
前情報通り、PLA で出力していた部品を削って調整することができました。
ちなみに、60%に縮小していたゾウの形のほうを含め、スマホをのせても使えます。