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新卒エンジニアのValue

Last updated at Posted at 2020-12-13

みなさん、こんにちは
Amebaの広告プロダクトチームでサーバサイドエンジニアをやっている永井です。

この記事は、メディア事業部の広告横軸組織PTAのアドベントカレンダー13日目の記事となります。

はじめに

本記事は、私が新卒のエンジニアとしてチームにどのようなValue(価値)を提供できるか考えて行動した話がメインになります。
ただただ自分語りをするので、学びなどは読みながら汲み取っていただけると嬉しいです。

大前提として、これから話すことは組織へのディスでないことを明言しておきます。
私は組織を愛しています。
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新卒のエンジニアがチームに提供できる価値

皆さんは、新卒社員がエンジニアチームに提供できる価値はなんだと思いますか?
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エンジニアであれば、技術力で組織に貢献するべきと考える方もいらっしゃるかもしれませんし、実際にそれが可能ならそれで良いと思っています。
ただ、プロダクトの歴史が長ければ長いほど、プロダクトについてキャッチアップして理解するだけでも時間がかかってしまいます。

私の意見にはなってしまいますが、新卒のエンジニアが提供できるもっとも高いValueはあたりまえのない観点だと思います。

あたりまえの無い観点とは

iru.png

唐突にあたりまえの無い観点と申し上げましたが、これは組織の中であたりまえとなっていて誰も疑問に思っていないことに対して疑問を持てる力のことを指しています。
例としては、「この定例はなんのためにやっているんだろう?」「なぜこのタスクはこの人しか対応していないんだろう?」とかとかです。
もちろん、歴史的経緯で理由があることだと思うのですが、改めて疑問を抱き議論できれば、よりよい組織へ成長していけると私は考えています。

私が約半年間でやったこと

このあたりまえの無い観点を持って私が行ってきたことは大きく以下の2つです。

  • 属人性の排除
  • 朝会仕様変更

それぞれについて、詳しく述べていきます。

属人性の排除

まず現在の組織に所属してから一番最初に感じたことは「属人性が高すぎる」ということです。
例えば、

  1. 大事な広告配信ロジックのA/Bテスト実施者は2名しかいない
  2. あるコンポーネントについては詳しい人が1人しかいない
  3. 障害対応は特定の人しかやらない

とかとかです。

組織としても重い課題として認識していたのですが、私の配属以前に大規模な人員の移動があったようで、人的リソースが不足しておりアクションが起こせなかったようです。

1. 大事な広告配信ロジックのA/Bテスト実施者は2名しかいない

この課題に対して、私は新卒三種の神器の1つである新卒だから何を聞いても恥ずかしくない力を存分に発揮し解決に向けて取り組みました。
A/Bテストの実施方法をesaにまとめていただき、その情報をもとに私が積極的にA/Bテストを実施することで、A/Bテストの実施者は3名になりました。(その直後に1名減ってしまいましたが...)

2. あるコンポーネントについては詳しい人が1人しかいない

コンポーネントの属人性排除については、「時間はかかってしまうかもしれませんが、自分の成長のためにこのコンポーネントの実装もやりたいです」と新卒三種の神器の1つである成長のためにやらせてくれ力を行使し、積極的に触ったことのないコンポーネントへの開発タスクに取り組みました。その結果、2名以上が理解できているコンポーネントを増やすことが出来ました。

3. 障害対応は特定の人しかやらない

この課題については、「誰よりも早く障害に対応してやる」という強い意志を持ち、障害が解決される前に自分なりに原因を追求しつつ、先輩エンジニアが障害対応に取り組み始めたときは「いまどこ調べてるんですか?」とか「どこからそのログとってきたんですか?」とか質問することで、私の障害対応能力を強化しました。結果として組織内に障害対応する人を1名(私)増やすことが出来ました。

朝会仕様変更

次に自分が気になったことは、「なんで朝会のファシリテーション毎日同じ人がやってるんだろう?」という点です。
気になったので、1ヶ月くらい朝会のファシリテーションを奪い取ってやってみました。朝会ファシリテーションの役割は以下です。

  • 朝会全体の司会進行
  • プロダクトの指標グラフ画面共有
  • メンバーごとのタスク進捗確認

毎日やっていると普通に面倒くさい作業だったのと、別に誰でもできる作業だなと感じたので、チームの振り返り会(KPT)にて朝会のファシリテーションを交代制にしたいと議題を上げて、実際に朝会のファシリテーションは交代制になりました。

最後に

ここまで、あたりまえの無い観点から自分なりの課題を発見し、どのような過程で課題に取り組んで来たかを述べてきました。
このような行動によって、組織を下から突き上げ組織の活性化に貢献することも大事な新卒のValueだと思います。
これからも先輩方を元気いっぱい下から突き上げて行こうと思います。
そうすることでより良い開発組織にできればいいなと思っています。

最後まで私の自分語りを読んでいただき、ありがとうございました。

おまけ

色々解決した感じ出しましたが、まだまだ課題はいっぱいです。
属人性の排除については、これまでのコンポーネント理解者や障害対応者に私が追加されただけなので、まだまだ解決できたと言える状況ではありません。よりよい状態を目指してこれから、組織内に情報を広げていく動きをしていきます。
朝会仕様変更についても、まだまだタスクの管理が雑だとかチケットが更新されないなど課題は山積みなので、少しずつでも変えていけたらいいなと思っています。

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