概要
この記事は、Kinect v2のサンプルプログラムを動かしてはみたものの、結局は自分でプロジェクト作ってカスタマイズできるようにしたいっていう人に向けてのものです。
Kinect SDK 2.0をインストールしているという前提で話を進めていきます。
環境, 準備
Visual Studio 2013
Kinect v2(USB3.0が搭載されているPCでないと動きません。)
参考にしたサイト
骨格情報の取得には、下記のコードを参考にしました。
サンプルコード(Kinect2Sample/sample/Body at master · UnaNancyOwen/Kinect2Sample)
プロジェクトの作成
まず、Visual Studioで新しくプロジェクトを作っていきます。
- 新規プロジェクト作成
- 「Visual C++」のタブから「空のプロジェクト」を選択(ここではプロジェクト名は「KinectApplication」としておきます)
サンプルコードのダウンロード
上記のサンプルコードをダウンロードしますが、実際にはリポジトリ(以下のリンク)ごとダウンロードする形になります。
Kinect for Windows SDK v2 Sample Program
ダウンロードしたzipファイルを解凍し、解凍したフォルダの/sample/Bodyのディレクトリにサンプルコードが入っています。
プロジェクトの設定
- Visual Studioの「プロジェクト」タブから「KinectApplicationのプロパティ」をクリック
- 「構成プロパティ」->「全般」->「VC++ディレクトリ」を開く
- 「インクルードディレクトリ」に環境変数でKinectSDKが設定されているのであれば、「$(KINECTSDK20_DIR)¥inc」, されていなければ「(SDKがあるディレクトリ)¥inc」と新しく追加してください。
- 「ライブラリディレクトリ」に「$(KINECTSDK20_DIR)¥Lib¥x86」を追加する。
- 「構成プロパティ」->「リンカー」->「入力」を開く
- 追加の依存ファイルに「Kinect20.lib」を追加
- NugetでもなんでもいいのでOpenCVをインストールし、プロジェクトに入れる
プロジェクトへのソースコードのインポート
- 先ほどダウンロードしたファイルの/sample/Bodyの中身を全て「KinectApplication」のディレクトリにコピーする。
- プロジェクトのソリューションエクスプローラーからソースコードを右クリック
- 既存の項目を追加をクリックし、「app.cpp」, [main.cpp]を選択する。
- ソリューションエクスプローラーからヘッダーファイルを右クリック
- 既存の項目を追加をクリックし、「app.h」, 「util.h」を選択する。
実行
プロジェクトの実行をすると、以下のように画像が出力されるはずです。
まとめ
Kinect SDKに入っているC++のサンプルコードはwindowsプログラミング色が強く扱いが難しいので、プロジェクトを作り直して自分なりに扱いやすいようにしました。
研究の際などの処理などを追加しやすくなると思うので、是非お試しください。