Laravel の Collections で1件目だけ見つけたいループは first() でできる

配列から条件にマッチする1件目を取り出したいとき、Laravel の Collection で良い感じな書き方を知らなかったので、filter()->first() みたいな迂遠なやり方や、配列にしてから foreach してました。

ちゃんと Collections や Arr の API を確認してみたら、Collection::first() はコールバックを指定できて、そのものズバリな使い方ができるんですね。すごい便利！

やりたいことは下記のようなイメージで、if ($i % 2) に相当する条件式が複雑だったり重かったりするから、なるべく最小で break できたほうが嬉しいという場面を想定しています。

$odd = function (int ...$args): ?int {
    foreach ($args as $i) {
        if ($i % 2) {
            return $i;
        }
    }
    return null;
};

$odd(...[1, 2, 3, 4, 5]); // 1
$odd(...[2, 3, 4, 5]); // 3
$odd(...[2, 4, 6, 8, 10]); // null

これを Collection で書けば、こんな感じに表現できる。
個人的には、とても自然な表現だと思えます。

$odd = function (int ...$args): ?int {
    return collect($args)->first(function (int $i): bool {
        return ($i % 2);
    });
};

$odd(...[1, 2, 3, 4, 5]); // 1
$odd(...[2, 3, 4, 5]); // 3
$odd(...[2, 4, 6, 8, 10]); // null

ちなみに、最初の例をあえて Laravel の Arr で処理するのであれば、下記のような書き方ができます。（Collection::first() も処理内容としては Arr::first()）

$odd = function (int ...$args): ?int {
    return \Illuminate\Support\Arr::first($args, function (int $i): bool {
        return ($i % 2);
    });
};

$odd(...[1, 2, 3, 4, 5]); // 1
$odd(...[2, 3, 4, 5]); // 3
$odd(...[2, 4, 6, 8, 10]); // null