BASE株式会社さん開催の、「PHP Way #1」というイベントに参加しましたのでレポート。
(※メモなので、正確性は微妙です)
開発言語をPHPから他の言語に変更するWebサービス企業がある中で、あえてPHPを使い続けることを決めており、今後のサービスの成長、チームの発展をPHPでコミットしていく企業によるプレゼンテーション
というテーマ。
CTOや技術リーダーとして、常に技術選択に向き合いながらビジネスにコミットする必要に迫られている登壇者のお3方が、なぜPHPを選択したか、技術選択のあれこれについて発表して下さいました。ユーザーにより早くより多くの価値を届けることを重視しており、そのために特にサービス立ち上げにPHPが最適だった話、とは言え常に技術選択を行っている話、PHP7のパフォーマンス結構いい話など。
あとは、よりモノづくりに集中出来る言語ではないか、という話が多かったかと思います。
(この観点は結構好き)
サービスを提供していく上で、(多方面からディスられがちだけど(笑))PHPを選択するのは全然ありだったよ、という感じでしょうか。
株式会社サイバーエージェント SGE CTO 白井英氏
「PHPでのゲームのサーバサイド開発の変遷〜PHPとの付き合い方〜」
- 白井さんはドラクエXオンラインをまだやっている(笑)
- ゲームの事業としてどう考えているか
- 2009年頃からモバイルゲームに参入
- モダンな開発手法を取り入れる目的で、Node.jsに切り替えたこともあった
- PHPを使っている理由
- 開発や負荷対策などのノウハウがPHPで溜まっている
- ゲームのソースの寿命はおもったより長い
- 常にソースに手を入れて運用していく必要がある
- 開発のノウハウが溜まっている事、それが重要
- 最新の技術を取入れてもそれがベストな解決策ではなく逆に負債になる可能性を感じた
- PHPを使っていく上での楽しみ方
- 他言語みたいな怖い人(笑)が少なくて、コミュニティが暖かい(笑)
- 新しい事に挑戦して、共有しやすいコミュニティ?
コネヒト株式会社 CTO 島田 達朗氏
「コネヒトが考える技術選択の仕方について」
- ママリというお母さん向けアプリがヒット中
- 目的に合わせた技術選択をする
- 技術はあくまで手段である
- ユーザーに良い体験を届けることが一番大事
- ゼロイチでものを作るのに最適なのがPHPだった
- PHP7が十分なパフォーマンスを発揮したので、継続して使っている
- メモリ、レスポンス時間も半分
- 新技術の採用か既存のバージョンアップか
- リスクは何か、リターンはどのくらいあるのかを常に考える
- オープンソースに貢献することは将来へのリスクヘッジである
- 中身の話を熟知していないと難しいこと
- 社内でもコントリビューターが出ている
- ブランディングやモチベーション維持に
- バージョンアップなど
- PHP5からPHP7へ
- CakePHP2系から3系へ
- ObjectiveCからSwiftへ
- javaからKotlinへ
- vagrantからDockerへ
- Advent Calendarやってます
https://qiita.com/advent-calendar/2017/connehito
BASE株式会社 CTO 藤川 真一氏
「PHPから別言語に変えることを考えた振り返り」
- PHPどうするか問題
- PHPやCakePHPのバージョンやパフォーマンス問題
- 1PVあたりのコストの戦いになるのではと考えた
- パフォーマンスが優れていて、生産性の高い言語を検討
- レイターステージでの技術選択
- レイターステージでのビジネスの社会的責任や、
より求められるスピード感に耐えられるか
- UXと機能性を検討
- 検討したのは、Rails(全替えするほど変わる?)、Python(ウェブのニーズ少ない?)、 Java(優れた言語だが今更切替?)、Scala、Goとか...
- PHPにとどまった
- PHPは扱える技術者の裾野が広い
- PHP7で型も扱える様になってる
- PHPエンジニアの高齢化が進んでいて、人材確保性だけ不安...
- ビジネスを成功させる為に力不足の実行環境ではない
- EC界ではPHPは不利ではない