#はじめに
個人的にワイルドカードSSL証明書を取得したので、Azure Web Appにカスタムドメインの登録とSSLサーバ証明書のバインドの一連の流れを確認しました。
MS公式ドキュメント「既存のカスタム SSL 証明書の Azure Web Apps へのバインド」とほぼ同じ内容ですが、自分の作業メモという意味が強い投稿となります。
今回はdigicertを利用しました。
なぜならば、Microsoft MVP受賞者は個人・テスト利用に限って無料で利用ができるからです。
#必要なもの
以下のものが必要です。
- 独自ドメイン
- SSLサーバ証明書
今回は私が10年近く温存してきた "nya-n.net" ドメインを使います。
DigiCertから "*.nya-n.net" のワイルドカードSSL証明書を取得します。
cer形式で送られてきたので、以下のURLを参考にpfx形式に変換しました。
#Web Appsの設定
##Web Appsのデプロイ
任意のAzureサブスクリプション、リソースグループ、リージョンにてWeb Appsをデプロイします。
App ServiceのプランはBasic以上にする必要があります。(Freeプランではカスタムドメインが利用できません)
作成ボタンをクリックして作成します。
作成完了後、状態が「Running」となり、プランが指定したもの(Basic以上)であることを確認します。
##カスタムドメインの追加
App Serviceのメニューから「カスタムドメイン」をクリックして、「ホスト名の追加」をクリックします。
追加するカスタムドメイン名(今回の例ではwebtest.nya-n.net)を入力後、「検証」をクリックします。
暫く待つと、画面下部に色々とエラーが表示されると思います。
これは、入力したwebtest.nya-n.netのDNSレコードが登録されていないからです。
私はAzureでDNSゾーンを管理しているので、AzureポータルにてCNAMEレコードを追加します。
「+レコードセット」をクリックします。
他のDNSサービスを利用している方はそれぞれの方法でCNAMEレコードを追加します。
再度App Serviceのカスタムドメイン追加画面で「検証」をクリックすると、無事追加されますので、最後に「ホスト名の追加」ボタンをクリックします。
この時点でwebtest.nya-n.netにhttpとhttpsでアクセスしてみた結果は以下の通りです。
まだ、SSL証明書が設定されていないのでhttps接続では証明書エラーが出ます。
##SSL証明書の設定
App Serviceメニューから「SSL証明書」をクリック後、「証明書のアップロード」をクリックします。
ローカルPCの証明書ファイル(pfx形式)とその証明書のパスワードを入力後、「アップロード」をクリックします。
一覧にSSL証明書が追加されたことを確認後、「バインディングの追加」をクリックします。
ホスト名、証明書に適切なものを選択後、「バインディングの追加」をクリックします。
##httpsによる接続確認
ブラウザでhttps接続を再度行い、証明書エラーが出ずに正常に接続できることを確認します。
#おわりに
独自ドメインとか、SSLサーバ証明書の取得とか、気軽に個人で試すには少し敷居が高いと思いましたので、設定手順の参考になればよいと思い、投稿しました。