考えたことをつらつらと
SESをメインにやってる会社の社員の俺がSESについて本気出して考えてみた
ほぼSESしかやっていない会社に勤めている私が、SESについて考えてみる
SES(System Engineering Service)とは
人間レンタル会社 と考えるとわかりやすい
// よく、人身売買会社と言われるが、貸し出してるだけなのでレンタルがちょうどよいと考えている
人間レンタル会社
SESはレンタル会社、社員はコンテンツ(例えば車やDVD)。
例えば、車の持ち主は会社だが、車を使うのはお客さん。
車のメンテナンスは会社だが、ボロボロにするのはお客さん。
でも、人間
人間なので、会社が嫌なら辞められる。
車やDVDみたいに使えなくなったら交換とか、レンタル落ちとして強制売買はないので、
自分で自分を他の会社に売っていくべき
メリットデメリット
メリット
SESのメリットを考えてみる
- 税金など面倒くさいことをやってくれる
- 正社員という安心感
- PJに関われなくても雇用はされ続ける(給料が減る可能性大)
- いろいろなプロジェクトに関われることによる経験
- 嫌な現場ならすぐに辞められる
- 若い人は入社しやすい
デメリット
SESのデメリットを考えてみる
- 給料がフリーランスと比べると低い
- 社内作業が現場の作業にプラスされてある
- 社内SE(or請負)より評価がされづらい
- 会社としての教育は皆無
- プロジェクトとしての専門性はできない
- 現場を変えるときには毎度面談がある
SESとフリーランスとの違い
現場・仕事としてはない
仕事はみんな一緒
※ 派遣社員とは会ったことないけど・・・
営業は変わらない
営業はエージェントを使うことでフリーランスでも営業がかけられる
違うもの(SESとフリーランス)
※ 派遣社員は知らないので・・・多分、雇用形態が違うのでいろいろ違うのだろうが・・・
- 給料
- 税金
- 会社からのプレッシャー
- 社内作業
給料
完全にフリーランスが高い、基本倍以上もらえると思ったほうが良い(能力のよる)
SESで自分の単価を知っている人なら、どれくらい会社が中抜きしているかが分かると思う。
まぁ、会社の純利益として考えると、単純な中抜きじゃないことは理解すべきとは思う
// 会社を回すのにもお金が必要なのでね・・・
税金
SESは正社員なので、年末調整しか必要ない。
フリーランスは個人事業主となるので、色々な税金を自分で払い、かつ、控除の申請などをしなければならない。
会社からのプレッシャー
単金上げろなどの評価については会社からプレッシャーがかかる
ある程度の年齢が上がった人はこれが嫌になる人は多いと思う。
まぁ社内SEになった場合は利益あげろとプレッシャーがかかるので、ここら辺は一緒かと・・・
プレッシャーの内容が自分かプロジェクトかによるだけかなぁと
社内作業
帰社日、OJTなどの社員教育、社員総会などの社内作業が、現場の作業にプラスされる。
これも、どの会社でも同じかと思う。
ただ、SESの場合、現場のリーダ以上の人と調整し、定時帰り、早退、お休みをもらって、自社に戻らないといけない
この自社に戻るのが面倒くさいという人がSESでは多くあると思う
必ずしも現場と自社が近いというわけではないのでね・・・
なぜフリーランスにならないか
多分大きく2パターン居ると考える
- フリーランスは面倒くさい
- 自分に自信がない
- フリーランスになるのが不安というのもこっち
フリーランスは面倒くさい
面倒くささは税金に尽きると思う。これくらいと考えてしまうかもしれないが、面倒くさいものは面倒くさいのだ
自分に自信がない
正社員からフリーランスになる場合、「仕事はあるのか?」「いつまで続けられるのか?」「何すればいいのかわからない!」などなど、自分に自信を持てず、ならないというよりもなれない人が多く存在すると思う。
自分もこのタイプの人間で、フリーにならない?という話は何度か持ち上がっているが、なれない(もうなるつもりもないが)でいた。
フリーランスになる人
基本的には、やりたいことをやりたい人かお金が欲しい人なのだろうと考えるが、
それに加えて自信があるか何も考えてないで突っ走れる人という付加要素があるはず
// 何も考えないで突っ走れる人のほうがフリーランスになれるんだろうなぁと思った。
// もちろん考えている人もいるんだろうけど、、、
- やりたいことをやりたい
- 会社に縛られるのが嫌も含む
- お金が欲しい
勧誘(引き抜き含む)
SESで外に行っていると(優秀であれば)ウチに来ないか?もしくは、フリーランスになって直接契約しないか?などの勧誘があると思う。
それに誘われた会社に行くのがSESを辞めたい人間としては幸せなんじゃないかと考えていたりする。
これは、法律的には問題ない。単純に後ろめたいのと、(バレたとき)会社同士に亀裂が出来るくらい
※ SESを辞めたい人!この勧誘が逃げ道だ!!!
勧誘を受けたことがない?それは多分あなたの実力が会社に見合ってないか、その会社にそういうことを言える人間がいないだけだろう・・・
後者の場合、そんな現場離れたほうが良い・・・
SESの現状と今後
SESの教育
SESでは教育のほとんどがOJTである。
そんな状況でまともな教育が出来るわけがない。
教育としても、OJTだと、プログラムだけできればよい人が生まれる
現場によってまちまちでしょうし、上司が部下を教育も出来ないことも多い。
多分、自分で勉強しない限り、報連相や、ビジネスマナーがろくに出来ない人の巣窟になっていくことでしょう・・・
存在しない愛社精神と帰属意識
SESの場合、社員としてほとんど会社に居ないわけで、現場の人間との関係は築けても、会社の人間との関係なんとほとんど築けない。
そんな状況の中で愛社精神や帰属意識なんて出来るわけがない
ただ、会社としては、社員に愛社精神や帰属意識を持ってほしい。
なぜなら、会社のために働いてほしいから、会社辞めてほしくないから
でも、愛社精神や帰属意識を持たせようと、帰社日を設けたり、飲みニケーションを増やしたりすると
それが嫌な人は余計になくなってしまうという・・・
これについて、会社側で考えた場合、私としては帰社日を設けたり、飲みニケーションを増やしたりしてよいと思う。
帰社日や飲みニケーションが嫌な人なんて、どうしようもないのだから放置すればよい。そういう人はなにも築けるものはないので、言葉悪く言うと労働力と給料だけの関係でしかない。
ただ、やっちゃいけないこととして、強制にしてはいけない。
これをやると(会社に洗脳されてない社員は)みんな離れていく
自転車操業と体制計画
SESは上記に書いた愛社精神と帰属意識が全くと言っていいほど生まれないため、
新入社員を洗脳、もしくは、社員同士に強い絆が出来ない限り社員はある程度の年齢になったら辞める
辞めるので、新しい人を入れるという自転車操業的な動きに必ずなってくる。
もちろんいなくなる人以上に人を入れれば社員は増えるし、会社として利益も増える
※ 2019年12月現在ではプログラマの供給が足りていないため
ただ、これでは人は育たない(育てても出ていく)ので、会社としての体制計画は立てられないだろう。
確実にミドル層は減ってくる。社員教育できる人なんて皆無だろう
ワーカーを使うしかSESとしての体制計画はできないと考えている
不安な将来と優秀な人材の枯渇
フリーランスにならない人として不安でならない人については、SESでも不安が出てくる。
正社員だとしても、ずっとやって行けるのか?などという不安は同じように上がってくる。
不安になった優秀な人材は社内SEや受託をメインにする会社を目指すようになる。
そうすると、SESの会社の中には、優秀な人がごく一部になる。
もちろん、転職さえも不安で離れられない人もいるだろう・・・そんな人にはこう言いたい「会社は腐るほどある!転職は出来る!!もし、本当にもし、社内SEや請負をメインの会社に入れなかったら、一度SESに戻るのも手ですし、フリーランスになってもいいと思いますよ」
まとめ
私の考えるSESに居る人間は、
- 若い人間
- フリーランスになるのが面倒くさい人間
- 優秀とは言えない人間
- 社内に社員同士で強いつながりを持ってる人
- 洗脳されている人
- 転職さえも不安な人
である。これで会社が成長するとは思えない
※ この成長とは利益が増えることを表しているわけではない。
※ SESで利益がほしいなら単純に人を増やせばよい
レンタル会社はレンタル会社でしかなく、会社が優秀なのではなく、商品(人)の多さと商品の良さが売りになる
そんなレンタル会社であるTSUT○Y○とかはどんどん潰れていってます
ツ○ヤは単純なレンタルを減らし、デジタルコンテンツとしてのレンタルなど方向転換をしたけど、人はデジタルコンテンツにはできないからね・・・