こんにちは。Webエンジニアの吉田です。
以前4ヶ月間アジャイルコーチ指導のもとスクラム開発を行っていました。開発を行う中で、チームのモチベーションが生産性に大きく影響することを学び、今回その内容を記事にさせていただきました。
これからスクラム開発を行う方々の参考になっていただけたら幸いです。
1.スクラム開発とは
スクラム開発はアジャイル開発の1つで以下のように定義されています。
複雑な問題に対応する適応型のソリューションを通じて、人々、チーム、組織が価値を生み出すための軽量級フレームワークである。
スクラム開発ではスプリントと呼ばれる固定の期間(1週間から1ヵ月)に区切って、繰り返し開発を行います。そして期間の中で、計画、設計、開発、テストを行います。
また開発メンバーは平等で、上下関係はありません。メンバー間の不得意分野を補いながら、メンバー全員が同等に仕事を出来るようになることを目指します。(誰かが仮にプロジェクトを抜けても開発品質を下げないため)
そしてスクラム開発では、常に変化に適応していくことが必要なため、チームワークやコミュニケーションが重要です。
モチベーション維持が大切な理由
1.仕様変更に柔軟に対応する必要があるため
顧客側の希望を反映していく必要があるため、要望があれば次回のイテレーションで織り込み、細やかな対応を行う必要があります。携わっていたプロジェクトでは開発初期には、頻繁に仕様変更が発生しました。
「仕様変更に柔軟に対応することはスクラム開発において大切だ」と意識していても頻繁に手戻り作業が発生するとやはりモチベーションが下がってしまいます。
このような時はチーム内で以下のことを意識していました。
- コーヒーブレイクの時間をいつもより多めにする
- ゴールの設定・見直し
雑談の時間をいつもより増やすことで、相手の性格を知ることができ、信頼関係をより築くことができます。そしてゴール設定を新たに話し合うことで、より良いシステム開発のために頑張ろうという気持ちになりました。
2.個人タスクの時間が少ないため
短い期間で開発を行うため、品質と知識の向上のためペアプログラミングを行うことが多いです。レビューを行いながら開発を行うため、1人で仕事を行うのに比べ疲労やストレスが溜まりやすい環境です。
また数時間や1日単位でペアを変えるため、様々な人とコミュニケーションを取る必要があります。そのため1人のモチベーション低下によりチーム全体に影響を及ぼしてしまうことがあるのです。
個人のモチベーション管理としてニコニコカレンダーを用いていました。日々の感情をカレンダーに反映させ、気持ちの変化を把握することで、メンバー全員の状況を確認することできました。感情が落ちているメンバーに対しては積極的にヒアリングや、タスク量の配慮することでモチベーションを落とさず作業することにつながりました。
最後に
ウォーターフォール開発を行なっていた時はあまり重要視していませんでしたが、スクラム開発を行う中でチームの信頼関係、モチベーションはとても重要だと感じました。
スクラム開発に限らずどの開発手法でもモチベーションは生産性に影響を与えるので、改めてチーム内のコミュニケーションや、自身の気持ちを意識しながらプロジェクトを進めていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!