cbbackup
概要
実行中のクラスター全体、バケット、または単一ノードをバックアップします。
データはcbrestore
を使用して復元できます。
ドキュメントをバックアップするだけでなく、インデックス等のメタデータをバックアップすることができます(復元後にインデックスを再構築する必要があります)。
インストール先
- Linux: /opt/couchbase/bin/cbbackup
- Windows: C:\Program Files\Couchbase\Server\bin\cbbackup
- Mac OS X: /Applications/Couchbase Server.app/Contents/Resources/couchbase-core/bin/cbbackup
コマンド基本構文
cbbackup --username <ユーザー名> --password <パスワード> [オプション] <ソースURL> <バックアップ先ディレクトリ>
バックアップモード
バックアップモードとして、利用可能なオプションは以下の通りです。
バックアップモードは、-m
、または-mode
オプションにて指定します。
-
full
: フルバックアップを実行します。 -
diff
: 最後の完全バックアップまたは増分バックアップ以降の変更のみをバックアップする差分増分バックアップが実行されます。 -
accu
: 累積増分バックアップが実行されます。これにより、最後の完全バックアップ以降のすべての変更がバックアップされます。
オプションが指定されていない場合、デフォルトでdiff
になります。ただし、特定のバックアップ先ディレクトリに対して、最初に作成されるバックアップは、指定されたモードに関係なく、常にフルバックアップになります。
操作例
最も基本的な操作は、クラスター全体をバックアップすることです。これは、次のコマンドを使用して実行できます。
最初に作成されるバックアップは、指定されたモードに関係なく、常に完全バックアップです。
$ cbbackup http://10.112.193.101:8091 ~/backups -u Administrator -p password
継続的にバックアップを行うため、新しいバックアップを作成する場合、すべてのデータを再度バックアップする代わりに、最後のバックアップ以降に変更されたデータのみを含む増分バックアップを作成できます。
以下のコマンドは、明示的に増分バックアップを指定しています。
$ cbbackup http://10.112.193.101:8091 ~/backups -u Administrator -p password \
-m diff
beer-sample
バケットのみをバックアップするには、次のコマンドを使用します。
$ cbbackup http://10.112.193.101:8091 ~/backups -u Administrator -p password \
-b beer-sample
バックアップされるデータは、-k
フラグを使用してドキュメントキーでフィルタリングすることもできます。キーがKEY:
で始まるドキュメントのみをバックアップするには、次のコマンドを使用できます。-k
オプションは任意の正規表現を取ります。
$ cbbackup http://10.112.193.101:8091 ~/backups -u Administrator -p password \
-k '^ KEY:.*'
ユーザーは、特定のサービスのみをバックアップすることも選択できます。たとえば、データサービスのドキュメントのみをバックアップする場合は、次のように追加オプションを渡すことができます。
$ cbbackup http://10.112.193.101:8091〜/ backups -u Administrator -p password \
-x data_only=1