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エッジコンピューティングを実現するCouchbase Mobile紹介:Sync Gateway間レプリケーション

Last updated at Posted at 2021-11-19

概要

Sync Gatewayは、Sync Gateway間レプリケーション(Inter-Sync Gateway)機能を提供します。これによって、異なるデータセンターにある複数のCouchbase Serverクラスター間の同期を行うことができます。

Couchbase Serverのクロスデータセンターレプリケーション(XDCR)も同様に、Couchbase Serverクラスター間でデータを同期する機能を提供します。 一方、Sync Gateway間レプリケーション機能は、Couchbase Mobileを使ったモバイル/エッジコンピューティング構成用に設計されています。

ユースケース

クラウドとエッジの同期

このケースでは、複数のエッジクラスターがクラウド(または中央データセンター)のクラスターと同期します。各エッジは、クラウドデータセンターへのネットワーク接続なしで自律的に動作できます。

image.png

エッジとエッジの同期

このケースでは、アクティブなSync Gatewayノードを含む地理的に離れたエッジクラスターが、同期されます。

image.png

特性

環境

Sync Gateway間レプリケーション構成には、ローカルCouchbase Serverデータベースが含まれます。

プロトコル

Sync Gateway間レプリケーションは、WebSocketに基づいています。これは、Couchbase Liteクライアントでのレプリケーションに使用されるものとまったく同じプロトコルです。

WebSocket接続の双方向で永続的な性質は、変更イベントを常に待機して同期するモバイル/エッジアプリケーションに最適です。

同期方式

下記の3通りの同期方式を選択可能です。

  • プッシュ
  • プル
  • プッシュアンドプル

レプリケーションの種類

レプリケーションの種類は次のいずれかです。

  • 永続的な(persistent)レプリケーション: Sync Gatewayノードの再起動後も存続し、自動的に実行を継続します。これらは、のいずれかで実行するように構成できます。また、次の2つのモードを選択することができます。
    • continuous: すべてのドキュメントの同期が完了した後、待機します。
    • one-shot: すべてのドキュメントの同期が完了したら後、停止ステータスになります。
  • アドホックレプリケーション: アドホックレプリケーションは一時的なものであり、レプリケーションの期間のみ存在します。以下の要件を実現する方法を提供します:
    • 1回限りのレプリケーション実行(たとえば、トラブルシューティング時)
    • オンデマンドレプリケーション実行。たとえば、レプリケーションの定期実行を、スケジュールされた自動スクリプトによって、アドホックレプリケーションとして構成できます。

その他

Sync Gateway間レプリケーション機能には、Couchbase Liteアプリケーションとの(通常の)レプリケーション同様、以下のような機能が存在します。

  • デルタ同期
  • 通信セキュリティ(暗号化・認証)
  • アクセス制御
  • ネットワーク障害からの回復
  • 高可用性
  • 競合解決

参考情報

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