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C#アプリケーション開発に、NoSQLドキュメント指向組み込みデータベースCouchbase Liteを使ってみる

Last updated at Posted at 2021-12-14

はじめに

本稿では、C#アプリケーション開発に、NoSQLドキュメント指向組み込みデータベース Couchbase Liteを使うための具体的な方法について解説します。

本稿では、Couchbase LiteをC#アプリケーション開発で利用するためのセットアップ・動作確認までを行います。

Couchbase Liteをアプリケーション開発に利用する意義については、以下の記事をご参考ください。

確認環境

  • macOS Catalina Version 10.15.7
  • Visual Studio for Mac COMMUNITY 8.8.3

実行手順

プロジェクト作成

今回は、C#プログラミングでCouchbase Liteを使う方法を簡潔に示すため、コンソールアプリとしてプロジェクトを作成します。

対象のフレームワークとしては、「.NET5.0」を選んでいます。

MUUZDV-AFPYG-UADORA.png

メニューから、プロジェクト > 「NuGetパッケージの管理...」を開きます。

右上の「検索」フォームに「couchbase」と入力し、表示された項目から今回は、「Couchbase.Lite」を選びます(コミュニティエディションにあたります。商用利用の場合は、「Couchbase.Lite.Enterprise」を選択することになります)。

また、バージョンとして、最新の安定版である、2.8.6を選択します。

image.png

「パッケージの追加」ボタンを押下し進めていくと、下記のように、Couchbase.Liteが依存関係に追加されます。

Microsoft.NETCore.App (5.0.0).png

プログラミング・実行結果確認

Program.cs編集

インポート文として、下記を追加します。

using Couchbase.Lite;

Mainの内容を以下のように編集します。

        static void Main(string[] args)
        {
            Console.WriteLine("Hello World!");

            // データベース利用開始 (存在しない場合は、新規作成)
            var database = new Database("mydb");
            // ドキュメント作成・保存
            string id = null;
            using (var mutableDoc = new MutableDocument())
            {
                mutableDoc.SetFloat("version", 2.0f)
                    .SetString("type", "SDK");

                database.Save(mutableDoc);
                id = mutableDoc.Id;
            }

            // ドキュメント取得・更新
            using (var doc = database.GetDocument(id))
            using (var mutableDoc = doc.ToMutable())
            {
                mutableDoc.SetString("language", "C#");
                database.Save(mutableDoc);

                using (var docAgain = database.GetDocument(id))
                {
                    Console.WriteLine($"Document ID :: {docAgain.Id}");
                    Console.WriteLine($"Learning {docAgain.GetString("language")}");
                }
            }

        }

ビルドして実行します。下記のようにドキュメントIDとプロパティがコンソールに出力されます。

Hello World!.png

データベースファイル

下記のように作成されたデータベースを確認することができます。

$ find bin -name "*.cblite2"
bin/Debug/net5.0/CouchbaseLite/mydb.cblite2

最後に

本稿では、C#アプリケーション開発のために、プロジェクトにCouchbase Liteをセットアップし、基本的な操作が行えるところの確認までを行いました。
C#アプリケーション開発に組み込みデータベースを使った経験のある方であれば、以降の応用は、比較的簡単に可能かと思います。
最後に、次のステップに進むための情報を示して、本稿の締め括りとしたいと思います。

Couchbase Liteについての記事を以下の投稿で整理していますので、ご関心に応じて、参照してみてください。
https://qiita.com/yoshiyuki_kono/items/6a5bbad1b02196a25417

公式ドキュメントは、以下になります。

公式ドキュメントの一部として、各種チュートリアルが公開されています。

Couchbase Liteと双方向のデータ同期が可能なCouchbase Serverについては、日本語で読むことができるまとまった情報として、次の拙著を紹介させていただきます。

関連情報

今回の記事の一次参考情報を、以下示します。

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