はじめに
本稿では、以下のサイトで公開されている情報を元に、CassIOについて紹介します。CassIOは、LLMフレームワークとCassandraとを統合します。
CassIOとは
CassIO は、 Apache Cassandra® を生成人工知能やその他の機械学習ワークロードとシームレスに統合するための究極のソリューションです。この強力な Python ライブラリにより、ベクトル検索機能など、Cassandra データベースの高度な機能にアクセスする複雑なプロセスが簡素化されます。CassIO を使用すると、開発者は Cassandra との統合の複雑さを気にすることなく、AI システムの設計と完成度の向上に完全に集中できます。
アーキテクチャ
CassIO は、さまざまな LLM フレームワークを強化するコア ロジックであり、各フレームワークの特定のインターフェイスに適合するように調整された「シン アダプター」を利用します。アプリケーション、LangChain や Llamaindex などのフレームワーク、Cassandra データベースの間の仲介者として、CassIO は効率的かつ効果的なデータ管理のための最適なソリューションです。
LangChainサポート
CassIO は LangChain とシームレスに統合し、多くのタスクに Cassandra 固有のツールを提供します。
LangChainとは
LangChain は、大規模言語モデル (LLM) の管理と対話のほとんどを自動化する、人気があり急速に進化しているフレームワークです。その機能には、メモリのサポート、ベクトルベースの類似性検索、高度なプロンプト テンプレートの抽象化などが含まれます。
LangChain には、Python と JavaScript の実装が付属しています。
CassIOの提供する基本機能
CassIOは、LangChainの以下の機能と組み合わせて利用することができます。
- プロンプトテンプレート
- メモリー
- キャッシング
- ベクトル検索
サンプルプログラム
Cassandra からプロンプトへのデータの自動挿入
プロンプトのパーティショニング
Cassandraをバックエンドに用いる)Feastフィーチャーストアからプロンプトへのデータの自動挿入
ストレージに Cassandra を使用する LLM 用のメモリモジュール
さらに、Cassandra / Astra DB に追加される「ベクトル検索」機能により、別の「意味を認識する」ツール セットが有効になります。