1
5

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

【OpenRPA】初心者向け操作説明書~その3.変数~

Last updated at Posted at 2021-03-29

レコーディングの続きを書くつもりでしたが、変数の話をしていなかったのでそっちを先に。

はじめに

プログラムでは常識のように「変数」という言葉が登場しますが、RPAでも使います。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

プログラミングにおける変数(へんすう、英: variable)とは、高水準言語のプログラムのソースコードにおいて、扱うデータを読み書きする記憶域 (storage) のことであり、固有の名前(識別子)によって識別される[1]。変数を用いることで、データを一定期間記憶し必要なときに利用することができる。

要は値の入る箱、のようなものです。
RPAでも、計算結果を一時的に保存したり、文章を編集したりするのに使ったりします。

変数の作り方

変数を作るには、シーケンスを選択したあとに「変数」タブから作ります。

image.png

変数タブの中の「変数を作成」をクリックします。

image.png

「名前」「変数の型」「スコープ」「既定値」を指定します。
image.png

型ってなに?

型とは、変数という箱の形のようなイメージです。

三角形の箱に、四角は入れられないですよね?
プログラムの世界では、例えば「int(数値)」という型の変数には、文字列を入れることはできません。

よく使うと思われる型は、以下の通りです。

意味
Boolean True(真) または False(偽) のどちらかしか入らない変数。
Int32 整数の数値しか入らない変数
String 文字列しか入らない変数

ほんとはもっとたくさんあるのですが、キリがないのでこれくらいにしておきます。

スコープってなに?

スコープとは、その変数が使える範囲を示します。
言葉で説明するより、図で説明するほうがわかりやすいので、こんなかんじ。

例えば、以下のようなシーケンスと変数があったとします。
image.png

変数 スコープ
parent シーケンス(親)
child1 シーケンス(子1)
child2 シーケンス(子2)

このとき、それぞれの変数が使える(箱に値を入れることができる or 箱から値を取り出すことができる)のは、以下の範囲になります。

image.png

child1は、「シーケンス(子1)」の中でしか使うことはできません。
child2も同様に、「シーケンス(子2)」の中でしか使うことはできません。

さて、parentが使える範囲はどこでしょう?

parentのスコープは「シーケンス(親)」なので、「シーケンス(親)」の中でしか使うことができない、というルールは同じです。
ですが、「シーケンス(親)」の中に「シーケンス(子1)」「シーケンス(子2)」がいますね?
なので、「シーケンス(親)」の中、つまり「シーケンス(子1)」「シーケンス(子2)」の中からも使うことができます。

これがスコープです。

既定値ってなに?

既定値とは、デフォルト値のことです。
つまり、最初から変数に設定されている値を指定します。
ここは、状況に応じて設定するものなので、指定しなくても良いです。

変数を使ってみよう!

ワークフローの中で変数に値を設定するときは、「Assign」というアクティビティを使います。
やってみましょう。

変数を作って、ワークフローに「Assing」アクティビティを追加します。

image.png

parentという変数に、「こんにちは!」という文字列を設定してみます。

image.png

これだけだと本当に設定されたかがわからないので、「WriteLine」というアクティビティを使って、出力ウィンドウに変数の値を表示するようにしてみます。

image.png

ワークフローを保存して、動かしてみましょう。

image.png

変数の内容が表示されました!

おわりに

RPAって「プログラミングの経験が無くても使える」と言われたりしますが、経験は必要なくても「多少の知識」は必要になると思うんですよね。
今回の記事はかなり初心者向けの記事になってしまいましたが、「多少の知識」もないのに業務上RPAをやらざるを得なくなった人、そんな方の役に立てば幸いです。

1
5
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
5

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?