前回のつづき
前回は、UiPath OrchestratorのWebAPIを紹介しました。
認証が必要なんじゃない?というところで止まっていたので、今回はそこから続けます。
ログイン認証方法
UiPath OrchestratorのAPIは、Bearer認証と呼ばれる方式で認証を行います。
Bearer認証の詳細については省略しますが、ざっくり説明すると、
- 認証APIがトークンを返す
- 以降、認証が必要なAPIを叩くときに、返ってきたトークンも渡して叩く
という感じです。
認証APIを叩いてみる
認証APIの仕様を確認
マニュアルのページから、/api/Account/Authenticate
の仕様を確認します。
マニュアルのURLは以下でしたね。
https://[OrchestratorのURL]/swagger/index.html
パラメーターの部分を見ると、このようになっています。
JSON形式で、テナント名・ユーザー名・パスワードを指定してあげればよさそうです。
叩いてみる
いつものTalend API Testerを使って、認証APIを叩いてみます。
こんな感じで、POSTで叩いてあげましょう。
ユーザー名もパスワードも、Orchestratorにログインするときのユーザーを指定します。
パスワードは平文です。
結果をみてみる
認証できた場合は、HTTPステータス200が返ってきます。
また、JSON形式でBearerトークンが返ってきます。
以下の、result
の部分です。
ちなみに、ユーザー名やパスワードが違う場合は、こんなJSONが返ってきます。
{
"message": "Invalid credentials, failed to login.",
"errorCode": 1000,
"resourceIds": null
}
トークンを渡して他のAPIを叩いてみる
次に、認証が必要なAPIを叩いてみます。
ここでは、[GET] /odata/Users
を叩いてみましょう。
叩いてみる
先ほど取得したBearerトークンを、HTTPヘッダAuthorization
に設定します。
このとき、"Bearer [Bearerトークン]"
というように設定する必要があります。
結果をみてみる
このような感じで、JSONで結果が返却されます。
次回
今回は認証の通し方を説明しました。
シンプルなAPIだったので、他のAPIを叩く場合のパラメーターなどはマニュアルを参考にしてください。
次回は、APIを使ったツールを作ってみようと思います。