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Pythonで可視化しながら数学を学び直す~その3:指数関数と対数関数

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はじめに

今回は指数関数と対数関数をセットで学び直しすることにしました。

学校で習う時、この2つの関数は別々に順次習います。ですが、学び直しをする時点では両方合わせて勉強した方が理解もより深まると考えました。
また、対数関数には「底」という概念が出てきて、私にとってはこれが「とっつきにくい」原因になっていました。ですが「底」という概念も指数関数の文脈であつかうことで、両方の関数で「底が2」、「底が10」、「底がe」の場合も考えることで理解漏れが少ないような学習が出来ると感じました。

記事の構成

シリーズのパターンに従い、Pythonのコードとメインのコンテンツは以下のGithubページにあります。

底が2の指数関数と対数関数

まずはとりあえず、指数関数と対数関数を見比べてみます。底はプログラミングやソフトウェア開発で馴染みのある2進数と同じ、2にしました。

image.png

指数関数(青)は傾きがしだいに急になる様子が分かります。逆に対数関数は傾きがしだいに緩やかになっています。

緑色の直線は $y=x$ で、指数関数と対数関数が対称であることを理解するためのヒントとして置いてあります。

指数関数と対数関数が逆関数である

指数関数と対数関数をセットで理解するのが効果的な理由は、それらが互いに逆関数になっているからです。別の言葉で言うと、$y=x$に関して対称です。

image.png

グラフでは座標の$x$と$y$の値をひっくり返した「逆点」が、それぞれの関数のグラフのどの位置にあるかが分かります。

指数関数 $2^x$ 対数関数 $log_2(x)$
(0, 1) (1, 0)
(1, 2) (2, 1)
エンジ (2, 4) (4, 2)

この3つ点のペアを頭の中のグラフに書くことが出来れば、指数関数と対数関数の大まかな特徴とその関係を把握できたと言えるでしょう。

底が2,10,e(ネイピア数)の場合を比べる

最後に底の違いと2つの関数の違いを見比べてみます。

image.png

底が大きい10は指数関数と対数関数ともに「黄色」で描かれています。底が小さい2のグラフと比べると、どちらも極端な性質を示しているのが分かります。つまり底の値が大きいほどより極端に増える(対数関数の場合、飽和してします)ことが分かります。

緑色は自然指数と自然対数で、$e$が底です。全ての底の指数関数と対数関数は、ネイピア数を用いた自然対数$ln(x)$で表すことが出来るので、この緑色を標準として底の値の違いを可視化することが出来そうです。

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