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【備忘録】Azuer AI FoundryのPrompt フロー で Open AI のモデルを使う

Last updated at Posted at 2025-05-12

はじめに

このブログは、Azure AI Foundry の Prompt フロー を使って OpenAI のモデルを活用する際の手順や注意点をまとめた 備忘録 です。

私自身、試行錯誤しながら進めた部分も多く、設定ミスによるエラーに遭遇することもありました。そのため、同じように Azure AI Foundry を触ってみよう と思っている方の参考になればと思い、ポイントを整理して記録しています。

本記事では、ハブとプロジェクトの作成から始まり、OpenAI モデルの接続やストレージ設定、フローの実行に至るまでの手順を説明します。特に 注意が必要だった点 や 失敗から学んだこと も含めているので、スムーズにセットアップしたい方はぜひ活用してください。

ハブとプロジェクトの作成

Azure AI Foundry を使用して OpenAI モデルを扱う際には、最初にハブとプロジェクトを作成する必要があります。これにより、作業の管理やモデルの運用がしやすくなります。ハブを作成した後、プロジェクトを設定し、適切なリソースを割り当てることで、円滑に AI モデルを活用できる環境が整います。

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OpenAI モデルを指す接続されたリソースの作成

OpenAI のモデルを利用するためには、適切な接続リソースを作成することが重要です。このリソースを設定することで、プロジェクト内でモデルへのアクセスが可能となり、スムーズな実行が実現します。Azure AI Foundry では、必要な情報を入力し、リソースを作成する手順が用意されており、簡単にセットアップできます。

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以下のスクリーンショットでは、OpenAI モデルとの接続をハブ内で設定された状態がが示されています。

この接続には APIキー が含まれており、これは OpenAI ポータル から取得する必要があります。このキーを使用することで、Azure AI Foundry 内で OpenAI モデルを活用できるようになります。

また、この接続は ハブレベル で管理されるため、同じハブに属する 他のプロジェクトでも再利用 することが可能です。これにより、複数のプロジェクトで一貫したモデル利用が実現できます。

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OpenAI プロジェクトのクレジット確認

OpenAIモデルに接続された Prompt フロー を正常に動作させるためには、OpenAI プロジェクトに十分なクレジットがあること を確認する必要があります。クレジットが不足していると、Azure AI Foundry の Prompt フロー がモデルを使用できず、エラーが発生します。

実際に、以前クレジットが不足していたため、Model ノードの実行時にエラー が発生しました。この問題を回避するために、事前に OpenAI プロジェクトのクレジット残高を確認し、必要に応じて追加してください。

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ストレージの設定

Prompt フロー を作成するユーザーは、関連する Azure ストレージコンテナ への書き込み権限を持っている必要があります。これは、Azure AI Foundry がさまざまなファイルやリソースをストレージアカウントに保存するためです。

適切な権限を設定することで、フローの実行時に必要なデータの保存や管理がスムーズに行えます。特に、「Storage Blob Data Contributor」 のロールを割り当てることで、ストレージ内のデータに対する書き込みや削除の操作が可能になります

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Azure ポータルの権限設定画面に移動するには、以下のリンクをクリックしてください。下記のスクリーンショットに示されています。

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Azure ポータルのストレージコンテナ管理画面にアクセスしたら、「Storage Blob Data Contributor」 のロールが自分に割り当てられていることを確認してください。

このロールを持つことで、ストレージ内のデータに対する書き込みや削除などの操作が可能になります。

また、この手順を 2つの Azure ストレージアカウントのコンテナ に対して繰り返し実行してください。これにより、必要なストレージ環境が整い、フローの実行に向けた準備が完了します。

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フローの作成とテンプレートの使用

作成したリソースを用いて、実際にフローを構築します。Azure AI Foundry では、テンプレートを活用して、効率的にフローを設定することが可能です。

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テンプレートを使用したフローの作成

今回選択したテンプレートは、Wiki の情報を基に簡単な質問に回答する 形式のものです。これにより、信頼性のある情報を活用しながら、適切な応答を生成することが可能になります。

また、「Clone」オプション を使用すると、ストレージ内のファイルをコピーし、それらをフローに追加できます。この機能を活用することで、既存のテンプレートを基にカスタマイズしながらフローを構築することができます。

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フローの実行

フローを実行する前に、まず Compute session を開始する必要があります。これにより、フローの各ノードが適切な計算環境で動作するようになります。

また、入力データを指定することも重要です。今回は 「Nikola Tesla」 を入力文字列として設定しました。これにより、フローがこの情報を基に処理を行い、適切な結果を生成します。

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フローを適切に動作させるためには、Prompt ノードを設定し、事前に作成した OpenAI 接続を使用するように構成することが重要です。これにより、正しくモデルにアクセスし、最適な結果を得ることができます。

なお、テンプレートには既にプロンプトが用意されていますが、自身のニーズに合わせて微調整することも可能です。内容を変更することで、より適切な応答を得たり、プロジェクトの目的に沿った調整を行ったりすることができます。

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「Run」ボタンを押すと、フローが開始され、各ノードが順番に実行されます。この動作は、Jupyter Notebook のコードブロックがシーケンシャルに動作する仕組みに似ています。フローは最終的に Prompt ノードに到達し、そこで処理結果が生成されます。この結果には「SOURCES」が含まれており、情報の出典元(今回はどの Wiki 記事からの情報か)を示すことで、根拠のある回答を提供します。

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最終的な出力は、設定したフローを実行した結果を示します。これにより、OpenAI のモデルを活用した処理の流れが確認でき、期待する成果を得ることができます。

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きちんとSOURCESが示されているのが確認できます。

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