概要
「AWS認定クラウドプラクティショナー」は、AWS認定試験の中で基礎コースとして位置づけられており、はじめてAWSの試験を受験する人に最適な試験です。
AWSクラウドを利用したいと考えている人や、すでに利用している人が知識を固めるために勉強したいという場合に向いています。
また、AWSを利用する企業が増加しているため、AWSの資格を取得しているとスキルをアピールすることができます。
この記事では、試験に合格した筆者がクラウドプラクティショナーに合格するための勉強法について解説します。
試験について理解を深める
まず、以下の公式ページで、クラウドプラクティショナーの「試験ガイド」をダウンロードしましょう。
以下、試験の概要です。
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回答形式
多肢選択式 4つの選択肢のうち1つ正解
複数回答式 5つ以上の選択肢のうち2つ以上正解 -
試験時間:90分
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問題数:65問
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試験結果:100~1000点のスコアレポート
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合格スコア:700点
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受験料金:11000円(税別)
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試験範囲と出題比率
分野1 クラウドの概念 26%
分野2 セキュリティとコンプライアンス 25%
分野3 テクノロジー 33%
分野4 請求と料金設定 16%
試験の勉強方法
試験の勉強方法はいくつかありますが、複合的に利用して理解を深めていくのが良いと思います。以下、それぞれの勉強法について解説します。
試験対策本
最初に「AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー」で勉強することをおすすめします。試験に必要な知識が網羅されており、基礎知識を習得するのに最適です。
以下で紹介する他の方法は、この本で学んだことを補うように活用することで、最短で必要な知識を習得できます。
トレーニング
AWSは試験用に以下のトレーニングを提供しています。
・AWSクラウドプラクティショナーの基礎知識
無料のデジタルコースです。AWSクラウド、主要サービス、アーキテクチャ、セキュリティ、料金などについて学習でき、試験範囲に沿った内容になっています。
・AWS Technical Essentials 1
AWSから認定を受けたインストラクターが実施するトレーニングです。クラスルームトレーニングとハンズオンラボを組み合わせて実施され、クラウドコンピューティング、ストレージ、ネットワーキングの基礎を学習できます。こちらは費用がかかるのでお金に余裕がある人に向いています。
ホワイトペーパー
ホワイトペーパーはAWSとコミュニティによって作成された資料で、試験に有益な情報が含まれています。
クラウドコンピューティングのアーキテクチャ:ベストプラクティス
また、下記サポートプランについても確認しておきましょう。
*試験に合格するために全文を丁寧に読む必要はありませんので、「試験対策本」で習得した知識を肉付けするように活用すると良いでしょう。
AWS Black Belt Online Seminar
「AWS Black Belt Online Seminar」は、AWSのソリューションアーキテクトがサービスについて解説を行っています。過去に実施されたものが「YouTube」で公開されているので、主要サービスのセミナーを視聴して理解を深めると良いでしょう。
AWSを実際に使用してみる
AWSを使用したことのない場合、本を読んだり動画を視聴するだけでは理解が難しいと思います。そのため、使用経験がない人は、AWSを実際に使用してみることをおすすめします。
下記の書籍は、実例を示しながらAWSのサービスについて解説しているため、AWSを使用しながら理解を深めることができます。
Amazon Web Services基礎からのネットワーク&サーバー構築
AWSではじめるインフラ構築入門 安全で堅牢な本番環境のつくり方
問題集
これまで学習した知識を定着させるため、問題集を解きましょう。以下の問題集は、クラウドプラクティショナー試験を想定した問題集で、繰り返し問題を解くことで試験に合格できる力を身に付けることができます。
模擬試験
AWSはオンラインでの模擬試験を提供しています。問題数は20問、時間は30分、料金は2000円(税別)です。試験が終わると分野ごとのスコアが通知されますが、どの問題に正解したかは表示されません。試験中に画面をキャプチャして保存しておくと、後で復習することができます。本試験よりも簡単なため、80~90%正解できるようになってから本試験を受験すると良いでしょう。
まとめ
以上、クラウドプラクティショナー試験に合格するための勉強法について解説しました。
はじめに試験対策本で基礎知識を身に付け、ホワイトペーパーや動画で理解を深めます。その後、書籍を参考にしてAWSを実際に使用し、最後に問題集で仕上げると試験に合格できると思います。
試験合格の一助になれば幸いです。