この記事は ”Announcing General Availability of Microsoft Build of OpenJDK, May 25th, 2021 ”の翻訳記事です
Microsoft Build の OpenJDK の一般提供開始を発表
マイクロソフトは Microsoft Build の OpenJDK の一般提供開始を発表できることを嬉しく思います。
Microsoft Build の OpenJDK は、オープンソースで、どこにでも、どなたでも無料でご利用いただける OpenJDK の新しいディストリビューションです。
マイクロソフト社内でも Java は数多く利用されており、50万を超える Java VM が社内で実行されています。Java Engineering Group は、Java エコシステムに貢献できることを非常に誇りに思っています。そして LinkedIn、Minecraft、Azure などのワークロードを強化にサポートできる事を誇りに思っています。
今回の発表では OpenJDK 11.0.11+9 x64 をベースとした、MacOS, Linux, Windows のサーバ用およびデスクトップ用の Java11 バイナリを提供します。また、最新の OpenJDK 16.0.1+9 をベースとした ARM チップセット用の Windows 版、Linux 版の Java 16 のアーリーアクセス版バイナリも提供します。
この新しい Java 16 のバイナリは、最新の Java 版 Minecraft (Snapshot version 21W19A) において既に利用可能です、そこで数百万の Minecraft プレーヤーは、 Microsoft Build の Java 16 の OpenJDK を今すぐ利用できます。
詳細情報の入手とバイナリの入手は、microsoft.com/openjdk にアクセスしてください。
コンテナイメージ
今回の一般提供開始に伴い、Microsoft Build の OpenJDK を含む Docker イメージと、イメージ作成に使用した Dockerfile も提供します。
このコンテナ・イメージは Java アプリケーションや Java コンポーネントが Microsoft Azure を含む任意の場所で利用できるように設計しています。
特定のタグ付けをした最新イメージを取得するためには、下記のコマンドを使用します。
$ docker pull mcr.microsoft.com/openjdk/jdk:<tag>
詳細については、コンテナイメージガイドをご参照ください。
サポートについて
Microsoft Build の OpenJDK 11 は長期サポート(LTS)バージョンで、四半期ごとに無料でアップデートを入手できます。 microsoft.com/openjdk
Microsoft Build の OpenJDK バイナリは、バグ修正と拡張機能、またはバックポートされたバグ修正とバックポートされた拡張機能が含まれている場合があります。これはマイクロソフトが、お客様と社内の利用者にとって重要と考え実施していますが、Microsoft の意思決定とは別に、本家 OpenJDK プロジェクトの意思決定基準があるため、本家のプロジェクトに取り込まれていないか、取り込まれていない可能性があります。
本家の OpenJDK に正式に取り込まれていないバグ修正や機能拡張は、利用可能なソースコードとともにリリースノートに明記しています。
詳細については、完全なサポートポリシーをご覧ください。
新しい Microsoft の Java 用のドキュメントサイト
マイクロソフトは新規 Java 開発者用の Microsoft のドキュメントハブ (docs.microsoft.com/java) の提供開始を発表できることを嬉しく思います。
このドキュメント・ハブは、Microsoft テクノロジを利用して Java アプリケーションやサービスを開発を行う方法を学ぶために必要な全リソースをまとめたものです。
ご参考
2021/05/23 日に Japan Java Users Group で発表した、YouTube: Introduction of Microsoft Build OpenJDK の内容も併せてご覧ください。発表直前で、日程やサポート内容に関する詳細について説明ができませんでしたが、Microsoft が OpenJDK を提供するに至った背景などをご紹介しています。こちらも併せてご参照いただければ誠に幸いです。