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ディップAdvent Calendar 2020

Day 4

ユーザーインタビューで聞こえた「チームの声」

Last updated at Posted at 2020-12-03

はじめに :slight_smile:

ディップ株式会社でサービスの企画・改善を行っている@yoshinokatsuhiro0530です。

普段、計測ツールを使った定量的な分析を軸に課題発見をしていましたが
定性的なデータからも課題発見をしようとなり、組織でユーザーインタビューを行いました。

今回は、組織でユーザーインタビューを行って分析した流れと、ぶつかった壁について書きます。
そこで**最も聞けたのが「チームの声」**でした。

こんな人に読んで欲しい :raising_hand_tone1:

  • ユーザーインタビューを始めたばかりの方
  • Webサービスの企画をしている方
  • 組織に一体感がないと感じている方

先にまとめ :eyes:

  • とりあえず、実行してみることで壁が見えてきた
  • インタビューのまとめは4ステップで行った
    • カード化
    • グループ化
    • 図解化
    • 文章化
  • チームの目指すべき方向性のすり合わせに役立った。

インタビューの実践

STEP1:個人ごとにインタビュー

とにかくユーザーインタビューを実践しました。
運用が開始すれば、自然と壁が見えてくるのでとりあえず行動!

まずは個人ごとでユーザーの課題発見を発見していました。
(初めのうちはこれでうまく回っていました)

壁1:徐々にやり方に疑問が発生

インタビューを個人でやっていたため
もちろん、やり方も人それぞれでした。

インタビューをする人が増えることで
こういった疑問がチーム内で徐々に発生してきました。

:girl_tone1:{総じてユーザーは何に困ってる?
:boy_tone1:{課題の共通認識できてる?
:girl_tone1:{インタビューって何のため?
:boy_tone1:{全員が目的理解している?

次にこの疑問を解決していきます。

STEP2:チームみんなで目線を合わせるために

STEP2-1:インタビューしたデータのまとめ方

以下のような流れでインタビューをまとめました。

  1. ユーザーインタビューから得た声を付箋にアウトプット
  2. アウトプットした内容を似たもの同士でグループ化
  3. 気持ちの変化を図解化

image.png

STEP2-2:図解化したものを最後に文章化

図解化して見えてきたユーザーストーリーを文章化します。
言葉にすることで、図解化では見れなかった矛盾点や新たな疑問、課題などが見えてきました。

うまく文章に出来ない場合は
グループ化がおかしいか、なにか情報が抜け落ちている可能性があります。

STEP2-3:目線を揃えて再インタビュー

この文書化したことで、抜け漏れが発見できました。

抜け漏れを意識して、再度インタビューを行ったことで
チーム全体で同じ粒度でインタビューできるようになりました。

STEP2-4:ペルソナとカスタマージャーニーの作成

それぞれが集めたデータの粒度を揃えました。
ここからユーザーの共通課題を見つけ、ペルソナとカスタマージャーニーを作成をします。

image.png

壁2:データの2次加工についての疑問

次にこのような疑問が出てきました。

:girl_tone1:{データの二次加工で生データがから抜け漏れ発生するけどいいの?
  生データあるのに結局推測が混じるのはいいの?
:boy_tone1:{そもそもカスタマージャーニーって?
  課題が改善された状態の「理想のシナリオ」?
  実際の行動や感情を反映?
:girl_tone1:{ところで、理想的な体験って?

施策ひとつひとつに対しては、各々が「こう使ってほしい」という理想を描けてはいました。
しかし、チームで見たときに、理想の体験の共通認識が持てていないということが分かりました。

もともとは、課題発見をしようと始めたインタビューですが
最終的には進むべき方向性の目線合わせとして役立ちました。

image.png

STEP3:救いたい人を見つける

インタビュー内容を元に、お話を聞いたユーザを思い返しながら
「こういった人の役に立ってほしい」と目指すべきところを話しました。

まとめた結果、現在と将来の2軸とう形でテーマを可視化することにつながりました。
(申し遅れましたが、私たちは求人情報サービスを企画しています。)

image.png

まとめ

  • とりあえず、実行してみることで壁が見えてきた
  • インタビューのまとめは4ステップで行った
    • カード化
    • グループ化
    • 図解化
    • 文章化
  • チームの目指すべき方向性のすり合わせに役立った。
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