はじめに
ディップ株式会社でサービスの企画・改善を行っている@yoshinokatsuhiro0530です。
普段、計測ツールを使った定量的な分析を軸に課題発見をしていましたが
定性的なデータからも課題発見をしようとなり、組織でユーザーインタビューを行いました。
今回は、組織でユーザーインタビューを行って分析した流れと、ぶつかった壁について書きます。
そこで**最も聞けたのが「チームの声」**でした。
こんな人に読んで欲しい
- ユーザーインタビューを始めたばかりの方
- Webサービスの企画をしている方
- 組織に一体感がないと感じている方
先にまとめ
- とりあえず、実行してみることで壁が見えてきた
- インタビューのまとめは4ステップで行った
- カード化
- グループ化
- 図解化
- 文章化
- チームの目指すべき方向性のすり合わせに役立った。
インタビューの実践
STEP1:個人ごとにインタビュー
とにかくユーザーインタビューを実践しました。
運用が開始すれば、自然と壁が見えてくるのでとりあえず行動!
まずは個人ごとでユーザーの課題発見を発見していました。
(初めのうちはこれでうまく回っていました)
壁1:徐々にやり方に疑問が発生
インタビューを個人でやっていたため
もちろん、やり方も人それぞれでした。
インタビューをする人が増えることで
こういった疑問がチーム内で徐々に発生してきました。
{総じてユーザーは何に困ってる?
{課題の共通認識できてる?
{インタビューって何のため?
{全員が目的理解している?
次にこの疑問を解決していきます。
STEP2:チームみんなで目線を合わせるために
STEP2-1:インタビューしたデータのまとめ方
以下のような流れでインタビューをまとめました。
- ユーザーインタビューから得た声を付箋にアウトプット
- アウトプットした内容を似たもの同士でグループ化
- 気持ちの変化を図解化
STEP2-2:図解化したものを最後に文章化
図解化して見えてきたユーザーストーリーを文章化します。
言葉にすることで、図解化では見れなかった矛盾点や新たな疑問、課題などが見えてきました。
うまく文章に出来ない場合は
グループ化がおかしいか、なにか情報が抜け落ちている可能性があります。
STEP2-3:目線を揃えて再インタビュー
この文書化したことで、抜け漏れが発見できました。
抜け漏れを意識して、再度インタビューを行ったことで
チーム全体で同じ粒度でインタビューできるようになりました。
STEP2-4:ペルソナとカスタマージャーニーの作成
それぞれが集めたデータの粒度を揃えました。
ここからユーザーの共通課題を見つけ、ペルソナとカスタマージャーニーを作成をします。
壁2:データの2次加工についての疑問
次にこのような疑問が出てきました。
{データの二次加工で生データがから抜け漏れ発生するけどいいの?
生データあるのに結局推測が混じるのはいいの?
{そもそもカスタマージャーニーって?
課題が改善された状態の「理想のシナリオ」?
実際の行動や感情を反映?
{ところで、理想的な体験って?
施策ひとつひとつに対しては、各々が「こう使ってほしい」という理想を描けてはいました。
しかし、チームで見たときに、理想の体験の共通認識が持てていないということが分かりました。
もともとは、課題発見をしようと始めたインタビューですが
最終的には進むべき方向性の目線合わせとして役立ちました。
STEP3:救いたい人を見つける
インタビュー内容を元に、お話を聞いたユーザを思い返しながら
「こういった人の役に立ってほしい」と目指すべきところを話しました。
まとめた結果、現在と将来の2軸とう形でテーマを可視化することにつながりました。
(申し遅れましたが、私たちは求人情報サービスを企画しています。)
まとめ
- とりあえず、実行してみることで壁が見えてきた
- インタビューのまとめは4ステップで行った
- カード化
- グループ化
- 図解化
- 文章化
- チームの目指すべき方向性のすり合わせに役立った。