こんにちは。eスポーツ同好会部長の岩元です。
この記事ではソリューション型のイベントを作るときの企画書の作り方、要件定義について話します。
要件定義とは
要件定義とはターゲットの現状の課題を整理して、プロジェクトの目的を設定することです。
イベント企画では「何のために何故するのか」を常に意識し続けることが重要です。
なぜ要件定義をするの?
何か一つ行動の軸を言語化することで、チームの価値観を統一し、迷いや衝突を減らすことができます。
また、イベントが終わった後にこのイベントがどのくらい成功できたのかを測る指標になります。
PDCAサイクルのCheckをすることで、次の成長に進めるので、反省をできることは非常に重要です。
※PDCAとは「Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)」のサイクルです。
これらの過程はエンジニアリングと非常に結びついています。
なんのためのプロダクトを作り、具体的にどのような仕様にするのか論理的に言語化することができるようになります。
具体手法
要件定義の具体手法は以下の手順で行います
- ターゲットの定義
- 課題のリサーチ
- 具体的なイベントのアイデア出し
- ストーリーと企画書作り
ターゲットの定義
まず、誰をどうするのかの"誰を"を決めます。
最初は何でも良くて、高校生とか高齢者とか特定の会社とかの課題、自分が今困っていることや身近をターゲットにしても良いかもしれません。
どれにしようか迷ってわからない人はまず"熊本"の課題をテーマに考えましょう。
人口も市場も大きく、企業の社会的責任と結びつけやすいため便利です。
課題のリサーチ
次にターゲットの課題を色々書いてみます。
まずは自分の想像で書いてみて、次にLLMに聞きましょう。
最初からAIに頼ると納得感が薄く、面白みに欠けることがあります。
とにかく数を出すことが重要です。
一人20個は見つけましょう
可能であれば、可能を裏付けるデータや記事があると納得感が増します。
具体的なイベントのアイデア出し
課題を見つけたら次は解決策を考えます。
ここで出たアイデアがそのままイベントになることがあるので、面白いアイデアを沢山考えましょう。
すぐに最高のアイデアが出ることは少ないので、1週間ずっと授業中もバイト中もお風呂の中でも考えてください。
アイデアは見つけようとしないと出てきません。
また、ここで課題のリサーチに戻ることも効果的です。
日本の市場への理解を深めることで他の課題と結びついてユニークなアイデアが生まれることがあります。
具体的には高校生の課題を考えたときにeスポーツ業界と進路教育と結びつけて、eスポーツ業界を志す高校生の課題を解決してみたりしました。
ストーリーと企画書作
ここまで来たらイベントのストーリーと企画書を作ります。
ストーリーは以下の要素が必要です
- 現状の課題の提示
- イベントの目的の
- なぜ自分たちがこのイベントするのか
- なぜeスポーツを使うのか
- 具体的なイベント概要
- 企業のメリット
- 必要な予算
企業の協賛を得るためには、このイベントの必要性を論理的に説明することが大切です。
今まで考えてきた課題とデータと解決策を文書やスライドにまとめましょう。
すると、本当にこの目的で良いのか、このイベントで良いのか経験が少ないため不安になります。
そういうときは家族や顧問の先生にこのイベントをプレゼンしてみましょう。
閉じたコミュニティだけで話し合っていると前提知識やなんとなくで理解していてそのまま進んでしまうこともよくあります。
何も知らない人に話すことで、どのあたりで説明が必要なのかわかります。
何度も違う人にイベントのことを説明することで、自分の中でもなぜこのイベントをするのか論理的に理解することができます。
この課題のリサーチからストーリー作りまでの手順を何度も繰り返すことでより良いイベントに洗練されます。
焦らずに落ち着いて言葉に落とし込んでいきましょう。
まとめ
これらがイベントの要件定義の概要です。
この記事を何度も読み返して、自分たちのイベントがより良いものになるように取り組みましょう!