2017.11.11の独身の日(シングルデーとかダブルイレブンとも言う)に中国のT-mallの基盤として利用されていたAlibaba CloudのContainer Service。10万以上のコンテナでピーク時に毎秒32万5千トランザクションさばき、1日で3兆円弱の取引を行ったと発表されています。
少し前にこのContainer ServiceのKubernetes版を試したのでメモしておきます。
制約事項
- Alibaba Cloudは契約者の住所(電話+クレジットカード)でアカウント種別が3種類に分かれるが、Kubernetes版は現在「中国」および「国際」アカウントのみ提供されており、日本アカウントはまだ。
- Linuxコンテナのみサポートしており、Windowsコンテナは将来的にサポート予定。
- VPC環境のみサポート:新規VPC作成あるいは既存VPCを選択する必要あり
- インスタンスの支払方法は従量課金のみサポート(ECSやSLB)されており、月額/年額サブスクリプションは将来的にサポート予定。
- マスターノードは3台構成のみサポートされており、これら3台分のインスタンスも課金対象。
準備作業
- 以下のサービスを有効にする
- Resource Access Management (RAM)
- VPC
- Resource Orchestration Service (ROS)
- ローカル環境のセットアップ
- Docker (イメージのビルド用)
- Kubectl (AlibabaのContainer Service(Kubernetes版)がサポートするクラスタ側のバージョンは現在1.9.3のみなのでクライアントも不整合がないものをセットアップする)
- Aliyun CLI (GUIでも操作できるので任意)