多分、インスタレーション案件やってる人にはそらそやろと言われるだろうけど、あえて書く。
前提
インスタレーションはそもそも場所を取る
カメラやセンサーは当然ながら、自分のメインの開発PCを展示に使うわけにはいかないから別でPCも用意することになる。
自分のデスクなんてすぐにいっぱいになってしまう。
各PCにディスプレイを繋げ、キーボード・マウスを繋げたりなんかしていられない。
PCが手近に置いておけない
インスタレーションにおけるPCの設置場所は多くの場合変なところだ。
高いところや狭いところ手の届かないところに置かれる。
マウス・キーボードなんて繋いでられないし、そもそも画面が見えない。
仮にプロジェクションマッピングで画面が見えるにしても、圧倒的に見にくい。
そこで、「よし、画面共有だ!」 という気持ちになってくる。
画面共有
一口に画面共有と言ってもいくつかパターンがある。
設定やインストール方法などはググってもらうとして、それぞれのひとくちメモを書いておく。
ローカルネットワーク内でつなぐ場合
現場でLANを構築できるととても快適になる。
無線LANだとある程度自分のラップトップを持ち歩いてチェックが出来る利点がある。
ただし、設置するPCをちゃんと起動するたびに所定の無線LANに接続するようにしないととても面倒なことになる。
あと、できれば固定IPも設定してわかりやすいエイリアス名を付けておくと複数PCを操作しないといけない時に迷わなくて済む。
画面共有(Mac)
- Mac to Macだとスムーズ
- ファイルのやり取りもクリップボードの共有も出来る
- Mac miniをヘッドレスで開発できるの楽しいよね
Microsoft Remote Desktop(Windows)
- Mac to Winでもほとんど違和感なく操作できる
- ファイルのやり取りもクリップボードの共有も出来る
- Windows OSのProでないと繋げられなくて困る
- こいつだけは繋いだ先のWindowsがスクリーンロックされた状態になってしまうことに注意
VNCサーバ/ビューワ(ex. TightVNCなど)
- ファイルのやり取りやクリップボードの共有が出来ないことがある
- 割とどんな環境でもインストールできる
- ProじゃないWindowsで画面共有したい場合に入れたりする
- この場合にファイルを共有したい場合は大人しくファイルの共有設定をしてあげましょう
インターネット越しでつなぐ場合
現場が自分の作業場の近所とは限らない、というか遠くであることのほうが多い。
つまり、何かトラブルがあっても現場に駆けつけられない。
ハード的なトラブル(ケーブルが抜けた・デバイスを認識してないなど)は仕方ないとして、ソフト的なトラブルであればリモートで対応できるようにしておきたい。
なんとかお願いしてレンタルWiFiでも良いから現場にインターネット環境を構築しておきたいものである。
Chrome Remote Desktop
- Googleアカウントを作る必要がある
- 無料で割りと何でも出来る
- ディスプレイ繋いでないと変な解像度で出たりする
TeamViewer
- 無料で使っているとTeamViewerの表示が出てしまうので画面ありのインスタレーションだとちょっと辛い
RustDesk
- 使ったこと無い
- 自前でサーバを立ててあげる必要があるらしい
などなど(Chrome Remote Desktopで大体事足りてしまって他あまり使ってない)
とはいえ
画面を繋いでテストしないと痛い目を見ることもある。
特にゲーミングノートPCなどの高リフレッシュレートな環境から普通の60kHzのディスプレイに出力しないといけない場合、いざディスプレイに繋いでみるとカクつきまくったりして焦る(焦った)。
開発は画面共有でも良いけど、テストするときはちゃんと本番に近い環境でやりましょう。
それでは、良いインスタレーション開発を。