10年後のために今勉強しておきたいこと
背景・目的
Qiita 10周年記念イベント - 10年後のために今勉強しておきたい技術 - Qiita という企画に乗ってみようと思います。
どうやって勉強したいことを決めるか?
漠然としすぎていたので、以下のようなプロセスで考えてみることにしました。
- 10年後を考えるためのネタを集める
- 集めたネタをもとに「10年後ってどうなってる?」を考える
- 考えた10年後の世界を踏まえて、限られたリソースをどこにぶっこむか決める
10年後ってどうなっているのか?を考える
10年後のために今勉強したいことを決めるに当たり、10年後がどうなっているのかの予測がインプットになるかなと考えます。そこで、次のような情報を集める/考えてみます。
- 10年後の予定や予測
- 10年前と今で
- 大きく変わったこと
- あまり変わってないこと
10年後の予定や予測
- 2031年 - Wikipedia
- 未来年表 : 分野検索 経済 2031年 | 生活総研
- ワイヤレス給電、2031年に約1兆5500億円市場へ:矢野経済研究所が世界市場を調査 - EE Times Japan
- 次世代メモリ市場、2031年までに440億米ドル規模へ:NORやSRAMを置き換える存在に(1/2 ページ) - EE Times Japan
- 炭素繊維の市場規模、2031年に89億米ドル到達予測|株式会社グローバルインフォメーションのプレスリリース
10年前から大きく変わったこと
ITに関連しそうなところで、大きく変わったことを挙げてみる。
- 携帯からスマホへ
- 2011年は携帯所持率が急激に普及した年
- 画像から動画へ
- 電子マネーの普及
- 3Dプリンタ
- 量子コンピュータ
- 2011年にカナダのD-Wave Systems社が、世界で初めて量子コンピュータ(アニーリング方式)を販売開始
- オンプレからクラウドへ
- IoT技術の普及
- ネットワーク高速化
- 2011年は3Gが主流。いまや5Gに。宅内はADSLがまだ多かったような
- 令和の若者は知らない「インターネット回線高速化の歴史」
- 日本におけるインターネットの歴史
- 入出力の多様化
- ペン入力、ゴーグルのようにかけるタイプの出力装置、VRコントローラー…などなど
- thunderboltも2011年スタート
- ディスクの高速化・大容量化
- SSDがストレージの主役になり、今やパソコンに当たり前に入るだなんて2011年には想像もつかなかった…。
- ドローン
- 仕事の超分業化
- 10年前と比べて1人で完結する仕事が減っている(これは私の印象ベースですが)
10年前からあまり変わらなかったもの
あまり思いつかなかったのだけれども、普及しているものの根本は結構残っている印象
- マウスとキーボード
- PCへの入力方法の多様化はあるものの、入力方法の基礎としては不動
- マウスとキーボード自体も日々改良は進んでいるが、根本的なところは変わらず
- Windowsのシェア
- XP→7→8→10と来ているが、OSのシェアトップは変わらず
- コンピュータの基本的な構成
- メモリがありディスクがあり入出力装置があり、というような根本的なところは変わらず
- 人
- この10年で生物学的に進化したわけではなく、基本的な成り立ちはそのまま
10年後はどうなっているのか?
集めた情報をもとに10年後を自分なりに考えてみます。
ワイヤレス給電や次世代メモリが順調に発達してくれば、場所を選ばず高機能な端末がみんなに行き渡る社会が到来するのかもしれません。
次世代メモリもカーボンナノチューブが使われるということや温暖化・CO2対策ということで「炭素」も10年後を特徴づけるキーワードたりうるのかも?
周辺機器との接続がThunderboltで一本化され、扱えるデータ量が今の10倍以上になり速度も10倍、3Dアバターがぬるぬる動く端末を一人複数台持つ時代が到来していて、3Dアバターをゴーグルで見てウェアラブルセンサーで自分の動きと連動して操作できる。
直接会うのと同等のコミュニケーションがITを通じてでも可能になりそうな気がします。
家のあらゆるものがネットに接続するのも当たり前になり、便利機能が増えるもののセキュリティ的な問題が増える、ということも考えられそうです。
10年後のために今勉強しておきたいこと(IT)
2011年と今を比べながら考えてみた感じだと、現時点では黎明期の技術や、この10年で新たに出てくる技術が10年後を席巻している気がしてなりません。とはいえ今出てきつつある技術のどれが10年後にバズるかは予想もつかないし、外したらダメージが大きすぎるので、特定の技術を一本釣りでそこに学習リソースをつぎ込むのは得策とは言えないです。リソースを投入するにしても10%ぐらいでしょうか。
上記のような予想だと、VRやビッグデータに関する技術は抑えておきたいところ。また、普及したモノの根本的なところはあまり変わっていないようなので、今後来そうな技術の基礎的・根本的なことは抑えておいたほうがいいのかなと考えています。
それと平行して10年後も安定して残っていることに狙いをつけたほうが良さそうかなと考えています。今の延長上だとMicrosoft365はあと10年は残ってそうなのと、目下の業務にリンクしまくりなためそこそこリソースを投入することは継続かな。
AWSも急に無くなることは考えにくいため、少し学習リソースを投入しても良いかな。
10年後のために今勉強しておきたいこと(IT以外)
ITについてはどの領域も自分より突出した人材が山のように出てくることが分かっているため、そうするとITだけでは食っていけないので対策を取る必要があります。
なので、IT×「何か」の組み合わせで仕事が出来るようにしていくべきかと考えていて、当面は「IT×マネジメント」の掛け算で仕事が出来るようにしておき、10年後にはもう1つぐらい掛け算出来るようにしておくと安心かな。
IT領域の中で掛け算するのもいいのですが、複数領域にまたがって強い人材も多いので、IT技術者が狙わないところを狙って、何らかの席を押さえておきたいという目論見です。
10年後の年齢を考えると、マネジメント関連の学習は不可避だなと。最近学習を始めましたがここは継続学習です。10年後に不要にはならないスキルのハズなので、つぎ込んだリソースは無駄にならない想定です。
また、「人」の根本的な性質は当面変わらず、分業が更に進めば他人との協業は必須だと考えています。従ってコミュニケーションスキルは10年後も変わらず必要で、しかも、時代に応じやり方は変わって行くため継続した学習が必要となります。ここにも継続してリソースを投入予定です。
10年後までの学習時間
10年毎日30分ずつ勉強したとしても1,825時間しかなく、例えば英語をマスターするのに1,000時間かかるとか言われれていたりするので、あれもこれもこの10年で学ぶ…というのは難しいと感じています。