IPA プロジェクトマネージャ試験 合格体験記(2020年秋)
無事受かったので、勉強したことなどをまとめていきます。
背景・目的・読み手
背景
2020年春にプロジェクトマネージャ試験を申し込んだものの流れてしまい、2020年秋試験を受け無事合格したので、その時のノウハウをまとめておきます。
目的
- 勉強方法の振り返り
- これから受験する方の参考になれば
読み手
これからプロジェクトマネージャ試験を受ける方、受けてみようと考えている方
なぜ受けるのか
主に以下の理由から、持っていると良い試験です。
- 履歴書に書ける資格
- ある程度プロジェクトマネジメントの素養があることを示せる
- ただし、高度な知識保有をアピールするのであればPMPのほうがよいです
- 日本語かつプロジェクトマネジメントの実績が無くても受験できる
- 所属組織の奨励金の対象になっている場合は受けて取ることをオススメ
勉強法
以下のような勉強法で突破しました。
1.参考書の読み込み
2.過去問を覚える
3.書くことに慣れる
1.参考書の読み込み
TAC出版の参考書で突破しました。試験の傾向から午後I・午後IIの解放について具体的に記載されており大変わかりやすかったです。この参考書を2度通して読みながら分からないところを調べるような形で勉強を進めました。ポイントは以下2つです。
- 出題傾向を知る
- 受験テクニックを抑える
後述する午前IIの傾向も踏まえると、できれば最新の参考書を読み込んだほうが良いです。参考までに2021年度のTAC出版の参考書はこちらになります。 → [ALL IN ONE パーフェクトマスター プロジェクトマネージャ 2021年度 (情報処理技術者試験)] (https://www.amazon.co.jp/ALL-%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC-%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A3-2021%E5%B9%B4%E5%BA%A6-%E6%83%85%E5%A0%B1%E5%87%A6%E7%90%86%E6%8A%80%E8%A1%93%E8%80%85%E8%A9%A6%E9%A8%93/dp/4813279899/ref=sr_1_1?dchild=1&qid=1611398504&s=books&sr=1-1)
2.過去問を覚える
午前IIはこれまでの傾向から、過去問から出題される問題が多いようなので、過去問を見ながら知らない用語を見たらそれに当たる、というような形で勉強しました。
初見では解こうとしないで、問題文・選択肢・答えを読んで、知らない単語・事象については調べていくことをオススメします。知らない4択を目の前にいくら悩んでも運否天賦の域を出ませんし、何より運で当てて分かってると勘違いしてしまうほうがまずい。
勉強の前半は自分が知っている部分・知らない部分を明確にし、整理していき、後半で知らない部分を補っていくとよいです。
また、午前IIにはJIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引)やPMBOKに関する出題もありますが、両方について細部までカバーしていくと午後I・午後II対策の時間が無くなるため、出題ベース・概要から抑えていくことをオススメします。
午後I・午後IIは設問とお手本の解法を読み込み、出題傾向を見たり、答え方のテクニックを抑えるようにしました。
出題の意図から大きく外れると(たとえビジネス的には正解であっても)試験としては不正解となる可能性があるため、講評も読んで出題の意図を抑えるようにしました。
3.書くことに慣れる
午後IIは約2,000字の論述を記述する試験となります。普段キーボードしか使っていないとこれが非常にキツイです。
よく、午後IIは実際に書いてみたほうが良い、と言われてるのはこれが理由です。ほとんどペン持ったことがない方がいきなり2,000字の論述を書くと、ネタが尽きるより先に手が痛くなって途中で書けなくなることがあります。
とはいえ勉強の時間をガッツリ取って午後IIの模擬試験をする余裕のない方もいると思います。そこでオススメしたいのが、「仕事や勉強でメモを取る機会を増やす」ということです。
最近はパソコンやスマホでしかメモを取らない方もいますが、ここをノートに変えることで普段から書くことに慣れていくと良いです。紙にペンで書くことで意外と覚えます。
手書きで2,000字記載がキツイことは知っていたので、慣れるように対策を取りましたが、それでも試験の終盤は手が痛かったですね。
受験テクニック
出題者の意図に沿った回答をする
上記の方でも書きましたが、午後Iは出題文に回答そのもの・回答のヒントが含まれているため、そちらをベースに回答していくとよいです。
午後IIも設問に書いてある内容を無視して自分がプロジェクトで活躍したことだけ書いても採点される可能性は低いです。きちんと設問を読み、設問にあった論述をしましょう。
合格ラインを知っておく
午前I・午前II・午後Iは100点満点中60点取れれば良いです。午前Iは30題出題されるため、12問までは間違えてもセーフ、午前IIは25題出題されるため、10問まで間違えてもセーフです。
午後Iも問題を良く読むことで解けるところだけでも半分程度あるため、そこにもうちょっと積み増せば60点は目の前です。
ということを知っていると、分からない設問が若干多かったとしても受験中に慌てず対処することができます。午前に関してはうっかりミスを踏まえても、6~8個程度なら知らない問題があったとしても合格できるチャンスはそれなりにあると見ていいでしょう。
午前Iをスキップする
免除制度があるため、他の高度試験に受かっている、あるいは一度午前Iをパスしておけば、2年間は午前Iをスキップできます。受ける試験が1つ減るため、その分他の試験への勉強時間が増やせるため、午前Iをスキップできるようにしておくことは非常におすすめです。
特に、応用情報技術者試験をお持ちでない場合は、先にそちらを取って午前Iをスキップできるようにしてから本試験を受けたほうが良いです。